補追-1:杏林大学病院 間渕 香技師
 鮮明画像が得られないときは体位変換が有効である。左半側臥位より左側臥位、左側臥位であればさらにうつ伏せに近い体位をとらせるなどの工夫をしてみるとよい。呼吸により描出状態が変化する症例では呼気位での息止めが有効な場合がある。呼吸により心臓が描出されなくなったからとそのたびに描出ポイントを探すのではなく、呼気位で数拍ずつ記録するほうが賢明である。
 老人では肋間からの走査では良好な断面が得られないことがある。このようなときは若年者より1から2肋間下からのアプローチや心窩部からのアプローチが有効である。また、痩せ形の患者や乳房切除術を受けている患者に対しては検査用ゼリーを多めに使用すると多少プローブが浮いても描出することもある。
 まれに右胸心や心臓が右よりに変位した患者を検査するときがあるかと思うが、いくらプローブを動かしても心臓を描出することができない場合は、思い切って右半側臥位、右側臥位にしてみると有効な場合がある。

 

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