夏の研修


1.活動目的
 戦後沖縄の医療史,時代背景を踏まえ,医介輔の役割、意義について考察する。

2.活動期間
 2000年8月22日〜31日

3.活動内容

  • 戦後沖縄の医療史,時代背景等を学んだ上で,医介輔,その他医療従事者の方にお話をうかがい地域医療の現場を見学する。
  • 沖縄の医療史は寄生虫学,公衆衛生学等の視点で見ると,学ぶべきことが多い。この分野を学ぶことから,具体的にへき地医療の実践とはどのようなものかを考察する。特に,途上国におけるヘルスワーカー制度との類似点/相違点を観察する。
     

    4.訪問地      
    ●医介輔の診療所 詳しくはこちらをご覧下さい

    竹富町立竹富診療所


    親森長明先生(竹富島)


    西原診療所

    野原廣和先生(沖縄本島)


    仲里村美崎診療所

    宇江原総健先生(久米島)
    悪天候のため欠航となり、残念ながら久米島には行けませんでした。

    ●その他

    石垣市集団検診
     石垣島に着いたちょうどその日に集団検診をしていました。石垣港近くの八島小学校の体育館で見学。受診率は高く、住民の80%以上と聞きました。


    石垣市役所
      健康増進課
     保健婦の長田節子さんにお話を伺いました。介輔制度と並んで、沖縄には保健婦駐在制度(H9地域保健法により廃止)があり、戦後沖縄の医療を支えたものの1つに、公衆衛生看護婦(後の保健婦)の活動があげられます。


    八重山保健所
     八重山地方の保健活動の中心。H9地域保健法により業務は市町村へ分割されましたが、島々からなる八重山では1人の保健婦が担当する島が複数にまたがるなど問題が多いと聞きました。1日学生実習として、医介輔、公衆衛生看護婦、マラリアについて教えていただきました。


    八重山平和記念館
     保健所実習の一環として見学。「戦争マラリア」に対する国の補償として建てたもので、沖縄、そして八重山でのマラリアを知る資料が収められています。


    八重山病院
     八重山における中心的病院。病院長から現在の医療状況についてお話を伺いました。島の医療はまず医師の確保が問題です。


    宮良眼科医院
     石垣島で長く診療なさっていた宮良長和先生に、石垣島の昔についてお話を伺いました。受付には診療を受けに来る島の方でいっぱい。


    琉球大学
     医介輔、戦後沖縄の医療に関して研究していらっしゃった、医学部保健学科保健官理学教授、崎原 盛造先生にお話を伺いました。米国の統治下発令された法令など、貴重な資料を見せていただきました。

     また、医学科保健医学教授、有泉 誠先生にもお話を伺いました。ビールやミミガーでの歓迎を受けながら、医介輔や沖縄、個人的なお話など聞かせていただきました。ありがとうございました。

     両先生には大変お世話になりました。心から感謝いたします。


    沖縄県
     衛生環境研究所
     戦後の琉球衛生研究所を引継いだ研究所。県内の保健医療に関する情報の中心地で、厚生省や国立感染症情報センターとも連携しています。また感染症やハプや、海洋危険生物の調査、研究を行っています。実際に見たハブはやはり恐ろしかったです。


    西表島 鳴海荘
     現在は民宿を経営していますが、西表島では「ヤマネコ保健婦」として有名な山城ヒロ子さん。公衆衛生看護婦として、産婆として、訪問看護、公衆衛生教育などに尽力され、献身的な活動には心をうたれました。

    ※八重山とは沖縄最南端の地域、石垣市(石垣島)、竹富町(西表島、竹富島、黒島、波照間島、小浜島、新城島)、与那国町(与那国島)を指します。

     九州大学医学部熱帯医学研究会の活動の一環として、医介輔の方々、また他の医療関係者にお会いし、貴重なお話をお聴きする機会をいただきました。お世話になった全ての方々にお礼申し上げます。

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