発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

01.中枢神経系

第三群:研究内容(小項目)

96.その他

第四群:対象動物

09.実験動物

ワークショップ項目内容

 

10024

マウスにおける実験的離乳後の食探索行動

 

○石井 利明1、古岡 秀文2、伊藤 拓哉1、佐藤 栄輝1、西村 昌数1

1帯畜大・獣医薬理、2帯畜大・獣医病理

 

129回本学術集会において、強制ミルク食で飼育したマウスは食情報に対する高い認知記憶能を有するが、食探索行動においてはむしろ狭範囲性かつ退行的(未熟的)であることを報告した。今回、実験的に離乳させたマウスの食探索行動の変化と、脳特定神経核破壊の影響について調べた。雄性ddY離乳前の20日令マウスを母マウスから隔離し、餌としてスキムミルクのみを与えるミルク食群と固形飼料のみを与える固形食群の2群に分け飼育した。食探索行動試験は、垂直方向に伸びた180 cmの金網製登筒2本を装備した特殊ケージで行った。一方の登筒最上部にはミルク瓶あるいは固形飼料をセットし、もう一方は空にした。また、登筒最上部にはセンサーを装着してあり、餌の有る登筒と無い登筒への食探索行動の回数と滞在時間を24 時間連続的に記録測定した。脳神経核破壊は、生後8週令のマウスをアバチン麻酔後、脳定位固定装置下で脳地図に従い脳特定神経核領域にステンレス製陽電極を挿入し、1.3mA電流1秒間通電を3回繰り返すことで電気的に行った。適合対照群は、通電以外試験群と同処置を行った。術後2週間の回復期間を置き10週令で食探索行動試験を行った。破壊の成否は実験終了後に脳組織標本を作製し評価した。強制ミルク食で飼育したマウスを10週令で固形飼料に切り替えることで実験的に離乳させると、食探索行動が未熟型から成熟型へと移行すること、また、この移行には少なくとも3日間の時間経過が必要であることを証明した。また、実験的離乳後に生じた成熟型食探索行動への移行を引き起こす脳神経機構の解明を目的として、食探索行動に対する脳特定神経核破壊の影響を調べたので報告する。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

25.感染症

第三群:研究内容(小項目)

42.抗生物質・薬剤感受性

第四群:対象動物

12.魚類

ワークショップ項目内容

 

10028

Effects of Gentamicin and Neomycin on Aeromonas hydrophila infectedcatfish

 

Said Ahmed1El-Alim A. F. Abd1Shams G. A.1Abass Amal M.2

1Fac. Vet. Med., Zagazig University、2Anim. Health Research Institute

 

   This study was conducted to evaluate effects of neomycin (NM) and gentamicin (GM) on catfish. The results proved that GM (1.0 mg/L) and NM (1.25 mg/L) were effective against A. hydrophila in vivo. Fish treated with GM and NM showed a significant decrease in the erythrocytic count, hemoglobin concentration and PCV %. Fish treated with NM displayed no change in AST, ALT, alkaline phosphatase and total protein values. Meanwhile, fish treated with GM showed a significant increase in all previous parameters.  Fish treated with NM and GM showed a significant increase in serum, urea andcreatinine. It was concluded that NM is safer than GM when used in treatment of A. hydrophila infected catfish.

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

14.生殖器系

第三群:研究内容(小項目)

05.平滑筋

第四群:対象動物

04.豚

ワークショップ項目内容

 

10031

Oxytocinによるブタ子宮筋の収縮

 

○北澤 多喜雄1、梶原 拓1、木内 彰1、種池 哲朗1

1酪農学園大・獣医・薬理

 

【背景と目的】Oxytocin(OT)は、9個のアミノ酸からなるpeptide hormoneで下垂体後葉から分泌されOT受容体(OTR)に作用し子宮筋収縮、乳汁射出を、高濃度ではvasopressin受容体(VPR)にも作用し利尿(V2)、血管平滑筋収縮(V1)を誘起する。現在、ウサギ子宮筋ではOTR、VPRいずれもがOT誘発性収縮に関与していることが明らかにされているが、他動物の子宮でOT作用部位の特徴を詳細に検討した報告は見当たらない。そこで本研究では、受容体作動薬を用いた収縮実験と膜標本に対する[3H]-OTの結合実験からブタ子宮筋(発情前期)に存在するOT作用部位の特徴及びその分布(筋層差、部位差)を明らかにする。【結果】1、Krebs液(37℃)下でOT (0.1-300 nM)は、ブタ子宮角先端部縦走筋(LM)及び輪走筋(CM)を濃度依存性に収縮させた。感受性はLMの方が10-20倍高かった。VP及び[deamino-Cys1, D-Arg8]-VP (DDVP) も収縮を誘起したが、力価はOTと比較して弱かった(OT>VP>DDVP)。OTとVP誘発性収縮の間には交差脱感作が認められた。2、Kumagai液(28℃、低Ca2+、低Mg2+)下でOTはLM標本のみを収縮させた(CMはOTに非感受性であった)。LMのOT感受性は、角先端部から頚管部に向かうにつれ順次減少した。3、[3H]-OTは、角先端部LM、CMの粗製膜標本に温度、時間及び[3H]-OT濃度依存性(0.084-2.7 nM)に結合した。Scatchard解析により得られたKd値に筋層差は認められなかったが、受容体量(Bmax)はLMの方が約5倍高かった。また、LMのBmaxは、角先端部から頚管部に向かうにつれ収縮反応と同様に減弱した。【まとめ】ブタ子宮では、OTRが筋層 (LM>CM)及び部位依存性(角先端部>頚管部)に分布し、OTにより誘起される収縮反応をmediateする。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

14.生殖器系

第三群:研究内容(小項目)

02.筋収縮

第四群:対象動物

04.豚

ワークショップ項目内容

 

10032

ブタ子宮prostanoid受容体の薬理学的特徴

 

○沙衣布扎提 米克熱木1、北澤 多喜雄1、種池 哲朗1

1酪農学園大・獣医・薬理

 

[背景と目的]Prostanoidは、刺激により細胞膜リン脂質から合成,放出されるparacrine/autocrine hormoneであり、存在する受容体種 (DP、FP、IP、TP、EP1、EP2、EP3、EP4)とその密度に依存し平滑筋(腸管、血管、子宮)に収縮/弛緩の複雑な反応を誘起する。子宮筋に存在するprostanoid受容体の解析はヒト及び実験動物(ラット、モルモット)では行われているが、獣医臨床現場で実際にprostaglandin(PG)F2α製剤が黄体遺残、黄体嚢腫の治療や人工分娩の誘起などに使われているのにも拘わらず、家畜(ウシ、ブタ)子宮に存在する受容体サブタイプの検討はなされていない。そこで本研究では、ブタ子宮(発情前期)に存在するprostanoid受容体を自発収縮に対するagonistの作用及びその力価順序から明らかにする。 [結果]1、縦走筋(LM)においてPGF2αPGE2、PGD2、PGI2はこの順序で自発収縮活性を増加した。しかし、高濃度PGE2(1μM以上)では逆に収縮抑制が認められた。Cloprostenol(FP agonist)、iloprost(IP/EP1 agonist)及びsulprostone(EP1/EP3 agonist)によっても収縮活性は増大した。2、輪走筋(CM)においてPGD2、PGE2、PGF2αPGI2はこの順序で自発収縮活性を減少させた。この収縮抑制作用はRo20-1724(cAMP特異的PDE阻害薬)で増加したが、zaprinast(cGMP特異的PDE阻害薬)では影響されなかった。3、Indomethacin処置は、LMの自発収縮のみを有意に減少させた。 [まとめ]1、ブタ子宮筋では、prostanoid受容体が筋層依存性に存在し、LMでは収縮(FP、EP1、EP3)、CMでは抑制(弛緩)作用(DP受容体、cAMP関与)を主に誘起する。2、LMで内因性PGは、自発収縮の発生と持続に関与する。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

06.循環器系

第三群:研究内容(小項目)

04.血管

第四群:対象動物

04.豚

ワークショップ項目内容

 

10044

ブタ脳底動脈のブラジキニン2相性反応に及ぼすcaptoprilおよびthiorphanの影響

 

○宮本 篤1、村田 伸1、石黒 茂1、西尾 晃1

1鹿児島大・農・獣医

 

摘出ブタ脳底動脈を予め収縮させてブラジキニン(BK)を適用すると、NO遊離による弛緩反応に続いてプロスタグランジンH2遊離による収縮反応が起き、いずれも内皮細胞上のB2-受容体を介していることを既に報告した。今回、この2相性反応にBKの分解酵素がどのように影響を及ぼしているか、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬であるcaptoprilと、中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害薬であるthiorphanを用いて張力測定実験およびACE、NEP活性を測定して検討した。【結果】1) Captoprilまたはthiorphan (10-5M)は、BKの弛緩反応をBK 10-10Mで有意に増強した。2) 両阻害薬 (10-7Mまたは10-5M) の併用は、BKの弛緩反応をBK 10-10Mと10-9Mで有意に増強した。3) シクロオキシゲナーゼ阻害薬であるindomethacinでBK収縮反応を完全に抑制した状態で両阻害薬 (10-5M) を併用すると、BK弛緩反応のpD2(9.6)は阻害薬の非存在時のpD2(8.0)に比べ高くなった。4)NO合成阻害薬であるL-nitro arginineでBK弛緩反応を完全に抑制した状態で両阻害薬 (10-5M) を併用すると、BK収縮反応のpD2(9.0)は阻害薬非存在時のpD2(7.9)に比べ高くなった。5)Captoprilは用量依存性にブタ脳底動脈のACE活性を抑制(IC50:3.80×10-8M)した。6) ThiorphanはNEP活性を用量依存性に抑制(IC50:1.41×10-9M)し、ACE活性も抑制(IC50:2.95×10-7M)した。7) 内皮除去によりACE活性は77%の、NEP活性は16%の有意な減少がみられた。【総括】摘出ブタ脳底動脈のBKによる2相性反応は血管内皮に多く存在するACEと、平滑筋に多く分布するNEPによるBK分解の影響を受け、BKのB2-受容体に対するpD2値に影響を及ぼしていることが明かになった。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

05.シンポジウム

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

19.血液・造血器系

第三群:研究内容(小項目)

79.血液凝固

第四群:対象動物

01.ヒト

ワークショップ項目内容

 

10112

トロンボキサンA2と血栓症

 

○井村 良視1

1武田薬品工業(株) 創薬第2研究所

 

血栓症は心筋梗塞や脳梗塞をはじめとして重要臓器の機能障害を招来する重要な疾患である。特に動脈系で生じる血小板血栓の形成には、血管内皮傷害とそれに続く血小板の活性化が主役を演じている。この血管壁と血小板との相互作用にはvon Willebrand因子あるいはセレクチン等の接着分子が関与し、血小板活性化に伴なって生成・放出されるADP、セロトニン、トロンボキサンA2(TXA2)等のケミカルメデイエータが血小板の活性化、凝集を増幅する。TXA2はアラキドン酸(AA)のサイクロオキシゲナーゼ(COX)代謝物であり、プロスタグランジンエンドペルオキサイド(PGH2)を基質としてTXA2合成酵素により主に血小板で生成し、TXA2受容体を介して強力な血小板凝集惹起作用を示す。一方、TXA2と同じくPGH2から主に血管壁で生成するプロスタサイクリン(PGI2)は強力な血小板凝集抑制作用を示す。従って、TXA2PGI2のバランスが乱れ、TXA2が優位になることが血栓形成の一因と考えられており、血栓形成におけるTXA2の役割を論じる場合には常にPGI2代謝を考慮する必要がある。 抗血栓薬として繁用されているアスピリンはCOXを阻害することにより血栓性のTXA2と抗血栓性のPGI2の生成を同時に抑制するが、大規模試験においてその有効性が証明されている。本シンポジウムでは、最近のTXA2に関する話題に加えて、各種血栓症モデルにおけるTXA2合成酵素阻害薬の抗血栓作用とアラキドン酸代謝に与える影響をアスピリン、およびADPの阻害薬であるチクロピジンと比較した成績を紹介し、血栓形成におけるTXA2の役割を考察したい。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

05.シンポジウム

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

19.血液・造血器系

第三群:研究内容(小項目)

79.血液凝固

第四群:対象動物

01.ヒト

ワークショップ項目内容

 

10114

抗凝固薬の現状と将来

 

○川崎 富久1

1山之内製薬(株) 創薬研究本部

 

近年、血栓性疾患の発症が増加し、その治療ならびに予防が重視されている。肺塞栓症、深部静脈血栓症、DICのような血栓症は、血液凝固能の亢進がひとつの病因とされている。抗凝固剤としては、ワーファリンとヘパリンが種々の血栓塞栓性疾患に従来から繁用されており、その有用性は確立している。しかし前者は治療域が狭く用量依存性に個人差が大きく、薬物相互作用や食事の影響を受けやすいなどの問題点が指摘されている。また後者は、治療域が狭く出血の危険性が高く、効果発現が血中アンチトロンビンIII濃度に依存することや抗体産生による血小板減少症惹起などの問題点が指摘されている。したがってこれらの薬剤を使用する場合には、重篤な出血性の副作用を回避するため、凝血学的検査により抗凝固能をモニターすることが必要とされている。近年、これらの問題点を克服すべく新しい抗凝固剤の開発が行われている。これらには、トロンビン、Xa因子、IXa因子、VIIa因子/組織因子の阻害剤、あるいはプロテインC抗凝固経路の亢進剤が挙げられ、静注剤のトロンビン阻害剤、トロンボモジュリン、プロテインCおよび活性化プロテインCはすでに上市あるいは臨床試験段階にある。また、経口剤のトロンビン阻害剤やXa阻害剤は現在臨床試験段階にあり、近い将来、ワーファリンに代わる血栓塞栓性疾患の治療薬として登場してくるであろう。この目標に向って、現在、高い経口吸収性を示す化合物の探索競争が熾烈をきわめている。近い将来、出血の危険性も低く、抗凝固能のモニタリングの必要もない、理想的な抗凝固薬の登場により、各種血栓症に対する抗凝固療法に革命的な変化が訪れることであろう。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

05.シンポジウム

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

19.血液・造血器系

第三群:研究内容(小項目)

79.血液凝固

第四群:対象動物

01.ヒト

ワークショップ項目内容

 

10116

GPIIb/IIIa拮抗薬と血小板ADP受容体拮抗薬

 

○浅井 史敏 1

1三共(株) 第一生物研究所

 

血管内皮傷害部位において活性化された血小板は血管傷害部位に粘着し、さらに血小板同士がGPIIb/IIIa(インテグリンαIIbβ3)を介したフィブリノーゲン架橋を形成して凝集するとともにADPその他の生理活性物質を放出する。この一連の血小板の活性化により生理的な止血栓または病的血栓が形成される。GPIIb/IIIa拮抗薬は血小板凝集の最終・共通ステップを阻害するため血小板活性化アゴニストの種類に関わらず強力な凝集抑制作用が見込まれ、静注剤GPIIb/IIIa拮抗薬としてabciximabその他が臨床応用されている。一方,血小板活性化における最も重要なアゴニストの一つであるADPは、血小板膜上のADP受容体(P2T受容体)を介して血小板を活性化する。P2T受容体は少なくとも三種類(P2X1P2Y1P2TAC)の受容体であり、それぞれ異なる情報伝達経路により血小板の活性化を引き起こすとの仮説が最近提唱された。代表的な経口抗血小板剤であるチェノピリジン誘導体(チクロピジンおよびクロピドグレル)は、経口投与されると血小板凝集抑制作用を発揮するが、in vitroでは抑制作用を示さないことから活性代謝物の存在が示唆されてきた。新規チェノピリジン誘導体であるCS-747の肝代謝物R-99224がin vitroにおいて強力な血小板凝集抑制作用を有することが最近見出された。 R-99224の抗血小板作用はGiに共役したP2T受容体(P2TAC)に対する選択的な拮抗作用によることが明らかにされた。これらの成績より、ADPによる血小板活性化にはP2TAC受容体が重要な役割を果たすとことが示唆される。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

10.内分泌系

第三群:研究内容(小項目)

21.チャネル

第四群:対象動物

04.豚

ワークショップ項目内容

 

10131

κ受容体アゴニストU50488Hによる培養ブタ副腎クロム親和性細胞の電位依存性Caチャネル電流抑制

 

○太田 利男1、甲斐 隆彦1、伊藤 茂男1

1北大・院・獣医・薬理

 

私共は第130回本学会において、培養ブタ副腎髄質細胞にはオピオイドμ,δ,κ受容体が発現しており、内因性オピオイドペプチドであるMet-enkephaline は電位依存性CaチャネルをGTP結合タンパク質を介して抑制することを報告した。本研究ではκ受容体アゴニストのU50488Hによる電位依存性Caチャネル電流に対する作用を検討した。Caチャネル電流は2.5mM-Baを含む細胞外液を用い、whole-cell voltage-clamp法により内向きBa電流(IBa)として測定した。1)保持電位-80mVから0mVへの脱分極パルスによるIBaをU50488Hは濃度依存性及び可逆的に抑制した。2)+100mVへの強い脱分極プレパルスの適用により、Met-enkephalineによるIBa抑制は60%減弱したのに対して、U50488HによるIBa抑制の減弱は15%だった。3)N型Caチャネル遮断薬ω-conotoxinGVIA(1μM)存在下ではU50488HによるIBa抑制は減少した。4)U50488HによるIBa抑制は細胞の百日咳毒素処理(IAP;1μg/ml、12-24時間)、細胞内へのGTPγS(0.1mM)、GDPβS(0.5mM)投与によっても抑制されなかった。5)κ受容体アンタゴニストのnor-binaltorphimine (10μM)存在下でも、U50488HによるIBa抑制は影響を受けなかった。以上の成績より、培養ブタ副腎髄質細胞において、U50488Hはオピオイドκ受容体を介さず、Gタンパク非依存性に電位依存性N型Caチャネルを抑制することが示唆された。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

07.感覚器系

第三群:研究内容(小項目)

21.チャネル

第四群:対象動物

08.家禽

ワークショップ項目内容

 

10136

ニワトリ大動脈の化学受容細胞におけるアセチルコリンニコチン受容体の薬理学的解析

 

○伊藤 茂男1、太田 利男1

1北大・院・獣医・薬理

 

我々はこれまで、ニワトリヒナ大動脈の5-HT含有化学受容細胞には、電位依存性Na、Ca、K チャネル、酸素感受性Kチャネルおよびアセチルコリン(ACh)ニコチン受容体チャネルが存在することを報告した。神経型AChニコチン受容体はαα2-9)とββ2-4)サブユニットからなる5量体の膜蛋白質である。α-Bungarotoxin (BTX)と低濃度のmethyllycaconitine(MLA)は選択的にα7サブユニットからなる受容体の反応を抑制することが報告されている。本実験では、ニワトリ大動脈の化学受容細胞におけるAChニコチン受容体を介する電流反応と5-HT放出反応に対するBTXとMLAの作用を調べた。【方法】ニワトリヒナ胸部大動脈の内腔をコラゲナーゼ処置し、細胞を分離した。ニュートラルレッド染色で同定した5-HT含有細胞を-70mVに膜電位固定し、膜電流反応を記録した。またヒナ大動脈片から放出された5-HT量をHPLC-ECD法により定量した。【結果】1) ニコチン、ACh、DMPPは濃度依存性に内向き電流を引き起こした。2) BTXはニコチン誘発電流反応を濃度依存性に抑制し、その最大抑制は約30%であった。3) MLAは濃度依存性にニコチン誘発電流を抑制し、低濃度のMLAの抑制曲線はBTXの抑制曲線とほぼ一致した。高濃度ではニコチン誘発電流をほぼ完全に抑制した。4) Hexamethoniumは濃度依存性にニコチン誘発電流を抑制した。5) ニコチン、AChおよびDMPPはヒナ大動脈片から濃度依存性に5-HT放出を引き起こした。BTXはACh誘発5-HT放出反応を約30%抑制した。以上の結果よりニワトリ大動脈の化学受容細胞にはBTX感受性および非感受性のAChニコチン受容体があることが示唆された。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

05.シンポジウム

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

19.血液・造血器系

第三群:研究内容(小項目)

79.血液凝固

第四群:対象動物

01.ヒト

ワークショップ項目内容

 

10185

血小板におけるトロンビン受容体

 

○石原 宏朗1、コフリン ショーン2

1第一製薬(株) 創薬第二研究所、2カルフォルニア大学サンフランシスコ校心臓血管研究所

 

トロンビンは血管障害部位で生成するプロテアーゼで、フィブリノーゲンを切断する以外にも血小板を活性化する。これ以外にも血管内皮細胞、単球、リンパ球、線維芽細胞および血管平滑筋に作用し、血管壁および組織の炎症・修復、増殖を司る情報伝達分子である。トロンビンが細胞に作用する受容体として3つのサブタイプ(PAR1,3&4)が報告されているが、発見の経緯を述べる。1991年初のトロンビン受容体としてPAR1がクローニングされた。これはG蛋白質と共役する受容体で、トロンビンで切断され新たに露出するペプチド配列が自らを活性化するユニークなメカニズムを有していた。同時にヒトではPAR1が血小板の主要トロンビン受容体であることが示された。血小板トロンビン反応が消失することを期待してPAR1ノックアウトマウスを作成すると、PAR1-/-と野生型血小板はトロンビンに対して全く同様に反応し、PAR1以外のトロンビン受容体がマウス血小板に存在することが明らかとなった(Nature 1996;381:516-9)。そこで新たなトロンビン受容体のクローニングを開始し、ヒトおよびマウスPAR3をクローニングした(Nature 1997;386:502-6)。さらにマウス血小板ではPAR3がヒトPAR1に相当する役割を果たすことを示した(Blood 1998;91:4152-7)。その後PAR4がクローニングされ、これがヒトおよびマウスでの第二のトロンビン受容体であることを示した(J.Clin.Invest.1999;103:879-87)。その後の研究でマウスPAR3のユニークな活性化メカニズムが明らかとなり、PAR4ノックアウトマウスの成績が期待される。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

35.その他

第三群:研究内容(小項目)

05.平滑筋

第四群:対象動物

09.実験動物

ワークショップ項目内容

 

10316

平滑筋 L型カルシウムチャネルにおけるカルモジュリンの役割  =イソプレノイド誘導体を用いた解析=

 

○堀 正敏1、権 成春2、横田 昌史1、佐藤 晃一3、尾崎 博1、唐木 英明1

1東大・農・獣医薬理、2延世大学・医・生理、3東大・農・RI施設

 

【背景】L型Caチャネルのα1Cサブユニットは、Ca非依存性のカルモジュリン(CaM)結合部位の共通アミノ配列(IQモチーフ)を持つことが知られている。一方我々は、メバロン酸代謝系の中間産物であるファルネソール(FNS)を化学構造として持つ海綿由来の天然毒ステレッタマイド-A (ST-A)が、カルモジュリン阻害作用を持つことを見いだした。【目的】本研究では、ST-AとFNSを用いて、モルモット回腸平滑筋のL型CaチャネルにおけるCaMの役割について検討した。【結果】ホスホジエステラーゼ活性とMLCK活性を指標としたCaM活性において、ST-Aは濃度依存性にCaM活性を抑制した。しかし、FNSはCaM活性に影響しなかった。モルモット回腸単離平滑筋細胞の電気生理学的解析において、ST-AとFNSは、ともに電位依存性のBa電流を抑制した。パッチ電極内に1 μMのCaMを添加すると、ST-AによるBa電流の抑制作用は約50%回復したが、FNSによるBa電流の抑制作用は回復しなかった。CaMキナーゼII阻害剤であるKN62 (1 μM)はST-AによるBa電流抑制作用に影響しなかった。【考察】以上の成績から、1) FNSはCaM阻害作用を持たずに、L型Caチャネルを直接抑制する作用を持つこと、2) ST-Aによる平滑筋L型Caチャネル抑制作用はFNS同様のチャネル直接作用とCaMを介した作用によること、3) 平滑筋L型CaチャネルにおいてCaMを介する直接的なチャネル制御機構が存在することが示唆された。

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採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

24.免疫・免疫応答

第三群:研究内容(小項目)

15.細胞内情報伝達系

第四群:対象動物

09.実験動物

ワークショップ項目内容

 

10322

Cytochalasin Dは抗原刺激による情報伝達系を活性化してマスト細胞の顆粒放出機構を増強する

 

○佐藤 晃一1、岡 竜也2、堀 正敏2、尾崎 博2、唐木 英明2

1東大・農・RI施設、2東大・農・獣医薬理

 

マスト細胞において、FcεレセプターI(FcεRI)を介する顆粒放出機構にアクチンの重合・脱重合が関与すると考えられているが、その詳細は明らかにされていない。今回我々は、株化マスト細胞であるRBL2H3を用い、抗原刺激による細胞内Ca濃度(([Ca2+]i))変化と脱顆粒へのアクチン重合阻害薬cytochalasin D(CD)の影響を観察することにより、FcεRIを介する情報伝達機構へのアクチンの関与を検討した。【結果】Ca除去液中において、抗原(DNP-HSA)をRBL2H3へ投与すると、[Ca2+]iは一過性に増加し、Ca再添加により持続性の[Ca2+]i増加が観察された。CD前処置により、このCa再添加による持続性の[Ca2+]i増加は有意に増強された。Ca存在下において、DNP-HSAはβ-hexoaminidaseを放出させ、CDはこの顆粒放出を有意に増強した。一方、thapsigargin(TG)は小胞体のCaを枯渇させることにより、容量依存性Caチャネル(CRAC)を活性化し持続的な[Ca2+]iの増加をおこすと考えられている。RBL2H3において、TGはCa除去液中で[Ca2+]iを一過性に増加させ、Caの再添加により持続的な[Ca2+]i増加をおこした。DNP-HSAと異なりCDの前処置でCa再添加による持続性の[Ca2+]i流入は影響を受けなかったが、TGによるβ-hexoaminidase放出は、CD前処置により有意に増強された。CDは非刺激RBL2H3細胞のF-アクチン含量に影響を及ぼさなかったが、TGおよびDNP-HSAによるF-アクチン重合増加を有意に抑制した。【考察】以上の結果より、FcεRIの活性化を介するCa増加機構(CRAC以外)と顆粒放出機構はアクチン重合阻害により増強されることが、また[Ca2+]i増加後の脱顆粒の最終ステップはアクチン重合阻害により直接活性化されることが示唆された。

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採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

19.血液・造血器系

第三群:研究内容(小項目)

79.血液凝固

第四群:対象動物

02.牛

ワークショップ項目内容

 

10326

コラーゲンによる血小板凝集の動物種差に関わる要因

 

○川島 幸子1、白石 光也1、藤代 剛2、福山 喜一2、伊藤 勝昭1

1宮崎大・農・家畜薬理、2宮崎大・農・附属住吉牧場

 

血小板の活性化機構は動物によって著しく異なる。生理的な止血機転として重要なコラーゲンによる血小板凝集は動物差が大きいにも関わらず、ヒト以外の動物についての情報は少ない。今回、我々はコラーゲンによるウシ(黒毛和種)、ラット(Wistar)、ヒトの血小板のCa2+動員や凝集が異なるのは内因性活性物質やプロテインキナーゼの関与が異なることによるかを検討した。アラキドン酸代謝産物(主にthromboxane A2、TXA2)の影響を除くときはaspirin、内因性ADPの影響を除くときはARL66096(P2TAC受容体拮抗薬)、A3P5PS (P2Y1受容体拮抗薬)を前処置した。【結果】1) コラーゲンの凝集作用のEC50は0.15(ヒト)、1.9(ウシ)、0.6(ラット)μg/mlと動物間で大きな差が認められたが、[Ca2+]i増加作用は3種間でほぼ同等であった。2) TXA2の関与の程度はヒト>ラット>ウシの順で、ウシ血小板ではTXA2の関与は殆ど認められなかった。ラット血小板ではTXA2よりADPの関与がより大きかった。3) 内因性物質の影響を除いたときコラーゲンの直接作用による凝集は、ヒトとラットでほぼ等しくなり、ウシ血小板の凝集はその約1/3であった。しかしこの条件で、[Ca2+]i上昇はウシ血小板で最も強く見られ、ヒト、ラット血小板では最大用量(30μg/ml)で50%近い凝集を起こすにもかかわらず、[Ca2+]iはわずかしか上昇しなかった。4) PKC阻害薬Ro31-8220は内因性物質拮抗薬を処置したヒト血小板でCa2+動員に影響せずに、コラーゲン凝集を抑制した。一方、ウシ血小板ではRo31-8220はCa2+動員を抑制して、凝集を抑制した。【結語】各動物の血小板のコラーゲンによる活性化は内因性物質の関与が異なるだけでなく、プロテインキナーゼの関与も異なることが示唆された。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

08.消化器系

第三群:研究内容(小項目)

18.生理活性物質

第四群:対象動物

09.実験動物

ワークショップ項目内容

 

10332

マウス腸管運動におけるオレキシンの関与

 

佐藤  友治1、打田 光宏2、藤田 秋一2、○竹内 正吉2、畑 文明2

1大阪府立看護大 ・医療技術短大、2大阪府大・院・農生命研究科・獣医薬理

 

最近、新しいペプチド、orexin-A, B が視床下部外側野に局在していることが発見された。摂食との関係に興味が持たれ、腸管にも orexin-A, B とそれらの受容体が存在していることが報告された。我々は、マウス腸管でのオレキシンの作用と非アドレナリン性弛緩への関与を検討した。【方法】ICR マウスから十二指腸、空腸、回腸を摘出し、条片標本を作製した。縦走筋方向の運動をマグヌス法で記録した。また、1 μM atropine, 5 μM guanethidine 存在下に、経壁電気刺激 (EFS; 10 Hz, 0.5 msec duration, 30 V) を行い非アドレナリン性非コリン性 (NANC) の弛緩を記録した。【結果】Orexin-A (〜100 nM) は十二指腸、空腸、回腸において収縮反応を生じた。1 μM atropine 存在下では収縮ではなく、3部位とも弛緩を生じたことから、収縮はACh 遊離を介した反応であることが示唆された。空腸における orexin-A による弛緩は NO 合成阻害剤である nitroarginine 処置により消失した。このorexin-A による弛緩は、orexin-A を繰り返し適用することにより見られなくなった(脱感作現象)。EFS による NANC 性弛緩反応は、orexin-A 脱感作後、約 50 %抑制された。Nitroarginine 処置下で残った EFS による NANC 性弛緩反応は、orexin-A 脱感作により影響されなかった。 以上の実験での orexin-A による収縮、弛緩反応は tetrodotoxin 感受性であった。【考察】マウス腸管に対し orexin は、収縮と弛緩を生じたが、収縮はコリナージック神経を、弛緩は NO の遊離を介して生じていることが示唆された。EFS による NANC 性弛緩は orexin  脱感作で半減したので NANC 性弛緩反応に 内因性 orexin  が NO の遊離を介して部分的に関与していることも示唆された。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

08.消化器系

第三群:研究内容(小項目)

15.細胞内情報伝達系

第四群:対象動物

09.実験動物

ワークショップ項目内容

 

10377

腸管平滑筋における各種ムスカリン受容体作動薬によるアデニレートシクラーゼ抑制効果と非選択的陽イオンチャネル活性化効果の比較

 

○岡本 寛之1、朝井 鈴佳1Prestwich S.A.2Bolton T.B.2、海野 年弘1、小森 成一1

1岐阜大、2Dept. of Pharmacology, St George's Hospital Medical School

 

腸管平滑筋のM2ムスカリン受容体は、百日咳毒素感受性のG蛋白質を介してアデニレートシクラーゼ(AC)の抑制と非選択的陽イオン電流(Icat)の活性化を誘起する。本研究では、両効果の発現に関与するG蛋白質が共通であるか否かを究明する一環として、6種のムスカリン作動薬を取り上げ、これらのAC抑制効果とIcat誘発効果を比較検討した。【方法】標本にはモルモット回腸縦走筋を用いた。AC抑制効果は、イソプレナリンによるcAMP濃度の上昇に対する抑制効果として評価した。Icatは、単一細胞からホールセルパッチクランプ法を用いて記録した。作動薬は1〜300μMの濃度で使用した。【結果】カルバコール(CCh)、ベタネコール(BCh)、アレコリン(Are)、メタコリン(MCh)、ピロカルピン(Pilo)、McN-A343(McN)の各作動薬は、イソプレナリンによるcAMP濃度上昇を濃度依存性に抑制した。300μMによる抑制効力の序列は、CCh>Pilo>MCh>Are>BCh>McNであり、効力の最も小さかったMcNでもCChの約73%の効力を示した。CCh、MCh、BCh、Areは濃度依存性にIcatを増大させたが、Piloは著しく小さいIcatしか誘発せず、McNはIcatを誘発しなかった。300μMによるIcat誘発効力の序列はCCh>MCh>BCh>ArePilo>McNであり、Areの効力はCChの29%、Piloは2%以下であった。以上のようなAC抑制効力とIcat誘発効力の間の作動薬の序列の違いは、両効果の発現に異なるG蛋白質が介在していることを示唆する。

評価1

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評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

10.内分泌系

第三群:研究内容(小項目)

18.生理活性物質

第四群:対象動物

09.実験動物

ワークショップ項目内容

 

10409

モルモット副腎髄質からのカテコールアミン分泌に対する副腎皮質ステロイドの作用

 

○米久保 和樹1、太田 利男1、中里 幸和1、伊藤 茂男1

1北大院・獣医・薬理

 

 ステロイドホルモンは遺伝子の転写調節を介した長期効果が知られているが、近年、膜受容体やチャネルに対する非ゲノム効果も報告されている。我々は以前、モルモット灌流副腎のニコチンとムスカリン受容体の活性化によるカテコールアミン(CA)分泌が糖質コルチコイド(コルチゾル:Cor)で抑制されることを報告した。本研究では電解質コルチコイド(アルドステロン:Ald)の作用を調べ、糖質コルチコイドの作用と比較した。また、分離細胞を用い、単一副腎髄質細胞からのCA分泌とニコチンによる電流反応に対するこれらステロイドの作用も検討した。【方法】モルモット灌流副腎流出液中のCA量とCor量はHPLCで測定した。分離髄質細胞では、ホールセルボルテージクランプ法による膜電流測定と微小電気化学検出法によるCA分泌測定を行った。【成績】灌流副腎ではニコチンによるCA分泌はAldで濃度依存性に抑制され、その力価はCorと同程度だった。ムスカリンによる分泌もAldで抑制され、その効果はCorよりも強力だった。ACTHは灌流副腎流出液中のCor放出量を増加させ、アセチルコリンによるCA分泌を部分的に抑制した。単一副腎髄質細胞においてCorはニコチンおよびムスカリンによるCA分泌を抑制したが、Dexはニコチンの反応のみを抑制した。ニコチンによる内向き電流はCor、Dex及びAldで濃度依存性に抑制され、その力価はDex>Cor>Aldだった。Cor、Dex及びAldはニコチン濃度反応曲線を下方にシフトした。以上の結果から、モルモット副腎においてコルチコステロイドは髄質細胞のニコチン受容体を非競合的に抑制することでCA分泌を抑制すること、ムスカリン受容体反応にも抑制作用を持つことが示された。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

10.内分泌系

第三群:研究内容(小項目)

15.細胞内情報伝達系

第四群:対象動物

13.その他

ワークショップ項目内容

 

10411

PC12細胞のATPによる細胞内Ca2+濃度増加の調節機構

 

○丸山 浩二1、太田 利男1、伊藤 茂男1

1北大・院・獣医・薬理

 

 ラット褐色細胞腫由来PC12細胞では、ATPは主に非選択的陽イオンチャネルの活性化を介して、細胞内Ca2+濃度([Ca2+]i)を増加させることが知られている。最近私たちは、高濃度ATP(300μM、30秒間)は、一過性のピークに続き、持続的な[Ca2+]i増加を起こし、この反応はATP洗浄後も約10分以上持続することを見出した。今回、ATP投与により増加した[Ca2+]iの減少機構と持続相の性質を調べた。【方法】ホールセルパッチクランプ法を用いATP誘発性内向き電流を測定した。[Ca2+]iはmag-fura2、又はfura2、[Na+]iはSBFI、[H+]iはBCECFを用いて測定した。【成績】1)ATPは濃度依存性(1-300μM)に[Ca2+]iを増加させた。高濃度のATP(30μM以上)は [H+]iを増加させ、両反応はCa2+除去でほとんど消失した。2)[Ca2+]i増加の持続相は外液Na+除去で強く抑制されたが、外液Ca2+除去ではほとんど抑制されなかった。3)ATPは濃度依存性に内向き電流を引き起こし、この反応はATP洗浄後直ちに消失した。4)ミトコンドリア脱共役薬FCCPはATPによる[Ca2+]iのピーク及び持続相を増加させた。5)ATP(300μM、30秒間)は[Na+]iを上昇させ、この反応は洗浄後約10分で静止レベルへ戻った。以上のことから、高濃度のATPにより増加した[Ca2+]i の除去にはCa-H交換が関与し、持続的な[Ca2+]i上昇にはミトコンドリアからの [Na+]i依存性Ca2+流出が関与していることが示唆された。

評価1

評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

08.消化器系

第三群:研究内容(小項目)

21.チャネル

第四群:対象動物

09.実験動物

ワークショップ項目内容

 

10437

胃腸管においてSmall conductance Ca2+-activated K+ channelのSK3はカハールの介在細胞に特異的に発現する

 

○藤田 秋一1、竹内 正吉1、西東 規子1、花井 淳2、畑 文明1

1大阪府・農・獣医薬理、2堺市立病院・病理研究

 

現在までにSmall conductance Ca2+-activated K+ (SK) channelは4つのサブタイプがクローニングされている。このうちSK channelの特異的遮断薬であるapaminはSK1, SK2, SK3を遮断し、またapaminは摘出腸管の運動性に影響することが報告されている。そこで本研究では腸管にどのサブタイプのSK channelが発現し、そしてどの細胞に局在するかを検討した。RT-PCR解析により ラット腸管にはSK1とSK2の発現は少なく、SK3およびSK4が発現していることがわかった。そして、免疫組織学的手法により抗SK3抗体の免疫反応部位は胃と腸の両方において、筋間神経叢と筋層における平滑筋細胞以外の細胞に認められた。またこのSK3陽性細胞はグリアおよび神経細胞のマーカーであるglial fibrillary acidic protein (GFAP)およびneurofilamentの抗体では染色されなかった。免疫電子顕微鏡的手法によりこのSK3陽性細胞はカハールの介在細胞であることがわかった。カハールの介在細胞は胃腸管でのペースメイカー細胞であることがわかっている。このことからSK3 channelはカハールの介在細胞においてペースメイカー電流の発生に寄与することが考えられる。

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評価2

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採否

 

発表日時 月 日(第 日)

セッション

 

会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号

 

 


 

発表形式

03.一般演題(口演)

第一群:領域(大項目)

05.薬理学

第二群:研究内容(中項目)

06.循環器系

第三群:研究内容(小項目)

15.細胞内情報伝達系

第四群:対象動物

02.牛

ワークショップ項目内容

 

10469

血管内皮細胞のアポトーシスと生存シグナルにおけるカルシウムの役割

 

○丹羽 光一1、稲波 修2、山盛 徹2、太田 利男3、狩野 猛1、桑原 幹典2

1北大・電子研、2北大・獣医・放射線、3北大・獣医・薬理

 

【目的】我々は,酸化ストレスが血管内皮細胞のアポトーシスを誘導するばかりでなく,生存シグナルを活性化することを示してきた.本研究では,これらの細胞内情報伝達経路におけるカルシウムの役割を明らかにするために過酸化水素による内皮細胞のアポトーシス, p53,Bcl-2,Baxの発現,およびPI3キナーゼ(PI3K)とAktの活性化に対する細胞内カルシウムキレーター(BAPTA-AM)の影響について検討をおこなった.【方法】培養ウシ血管内皮細胞を,クレブス緩衝液中で1mMの過酸化水素に曝した状態で371時間静置した.続いて,クレブス緩衝液を培養液に置換して培養環境下で一定時間静置した後,細胞を回収した.DNAの断片化の程度及びアポトーシスをおこした細胞の割合は,それぞれアガロース電気泳動及びフローサイトメトリーを用いて測定した.p53,Bcl-2及びBax の発現,及びAktの活性化はウエスタンブロット法により測定した.PI3Kの活性は薄層クロマトグラフィーで測定した.【結果】過酸化水素に曝した細胞では,DNA断片化がおこり,p53量及びBax/Bcl比が増大した.しかし,これらは全てBAPTA-AMによって抑制された.過酸化水素によるDNAの断片化はワートマニンにより増強された.また,過酸化水素はPI3KとAktを活性化したが,これらの活性化はBAPTA-AMの影響をうけなかった.【結論】過酸化水素による内皮細胞のアポトーシスはp53発現の増加により引き起こされ,p53の発現はカルシウムに依存する.また過酸化水素はPI3KとAktによる生存シグナルを引き起こすが,このシグナルはカルシウムに依存しない.

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評価2

評価3

採否

 

発表日時 月 日(第 日)

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会場

 

 時 分〜 時 分

 

 

受付番号

 

演題番号