日本光医学・光生物学会とは
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ごあいさつ

理事長写真
理事長 錦織千佳子
(神戸大学大学院医学研究科
 内科系講座皮膚科学分野)
 2013年度から大塚藤男理事長のあとをひきつぎ、日本光医学・光生物学会理事長を拝命しました。このような機会を得ましたことを大変光栄に存じますとともに、改めて重責も感じております。
 本学会は名古屋市立大学の水野信行先生が1978年に開催された「日本光医学・光生物学研究会」の大成功を受けて、その後継続して開催されることとなり、現在に至っております。このような経緯から設立当時から今日に至るまで、光医学・光生物に興味を持つ医学、生物学、化学、工学、薬学、物理学など多岐に亘る専門領域の研究者が集まって、太陽光線と人類、生物との関わりのあらゆる事象をテーマとし、ヒトの健康への学問的寄与を目的として集まる学際的な学会として歩んで参りました。
 世界は今“光”の時代です。光ファイバー、光電話とあらゆる分野で光の応用が盛んです。医療分野でも光の利用が進んでいます。私は皮膚科医として日々診療に携わっておりますが、太陽光によって生じる日焼け、しみ、皮膚癌、光線過敏の診療には光生物学・光化学の知識は必須です。また、光線は皮膚疾患のみならず、最近では癌の診断や治療にも使われておりますが、安全で有効な光線治療法の確立には、その作用機序の正しい理解も必須です。初代会長水野信行先生が“この種の分野はその発生機構を考えるには、種々の異なった分野の研究者が互いに各々の立場から他の分野の問題を批判、検討する事に意義がある”といわれたのはまさに慧眼で、現在もそれは真実です。“光を知り尽くして利用する。”光に対する反応をヒトと動物あるいはヒトと植物で比較、皮膚と眼での反応の比較、光のタンパクへの影響、DNAへの影響、脂質への影響をみる、そしてそれらを分子レベルで学べるのが本学会です。各専門分野の研究者との情報交換によりお互いにフィードバックを期待できます。
 私自身は皮膚を場とした太陽光線の環境ストレス応答を研究のテーマとしておりますが、その研究を進めるにあたって本学会で色々な方と知り合えたことは大きな財産だと思っております。興味の対象は同一でも研究手法が異なる研究者と討論することにより、同じ現象を色々な角度から俯瞰することができます。この学会で知り合った研究者の方と共同研究を進め、討論をすることにより自分自身の知識・研究の幅が広がります。
 このように興味を一にする異分野の研究者が一堂に会して 討論できるのは、この学会の醍醐味で、この学会の独自性と存在意義はここにあります。年1回の学術大会を情報収集の場、共同研究のきっかけづくりの場に利用していただければと思います。本学会の学際性を生かして、会員間での意見交換を通して、理解を深めて頂ければ理事長としてもこの上ない幸せです。さらに、このような異分野の研究者の専門性を上手く生かして多分野横断型の共同研究を企画してグラントの獲得を目指せればより実り多いのではないか思います。本学会には日本を代表する、あるいは世界的にもトップクラスの研究者も多数所属しておりますので、一流の研究成果を日本語で直接聞き、疑問点をぶつけることのできる学術集会の機会を大切にしていただければと思います。
 これからの学会活動を考えます時に、国際化、学際性、財源の確保、市民への情報発信ならびに啓発など、重要な課題も山積みです。私も理事長として、この歴史のある独自性の強い“光医学・光生物学”分野の活性化を推進できればと願っております。しかしながら、本学会のような学際的な学会はひとりひとりの会員の“学会に対する 思い入れ”なくしては成り立ちません。是非とも引き続き会員一人一人のご支援をお願い申し上げますとともに、皆様からのご意見、ご助言をお寄せ頂けましたら幸いです。
 これからの時代を見据えて、光と生命、光と生体の反応について興味の有る方の入会を心よりお待ち致しております。

日本光医学・光生物学会
理事長 錦織千佳子



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