このたび第12回日本病院前救急診療医学会を2017128日(金)、品川シーズンテラスカンファレンスにて開催させていただくことになりました。

 高齢化に伴って増加し続ける救急医療の中で、病院前診療に対する社会の期待は大きなものがあります。今回の大会では、「病院前救急診療の有効性・安全性」をテーマとして、多くの職種の方にも参加いただけるようなプログラムを企画いたしました。

ドクターヘリは既に全国展開し、年間搬送例は2万名を超え、現在は、その有効性・安全性を検証することが重要な課題になっております。そこで、ドクターヘリの適正配置の検討に用いられている工学的手法「オペレーションズ・リサーチ」の医療への応用に関する教育講演を行います。また、昨年度にドクターヘリの落着事故が起きたことを踏まえ、シンポジウム「ドクターヘリの安全管理」を企画いたしました。

一方ドクターカーは、現在進行している医療機関の機能分化や在宅医療の増加などに伴って、今後ますます需要が多くなるものと考えられます。しかしながら、その運用には大きな地域差があり、全国の状況・情報が十分には共有化されていないのが現状です。そこで、関係各位の情報交換を行うべく、シンポジウム「全国ドクターカー連絡協議会の発足に向けて」および関連ワ−クショップを企画いたしました。

 また病院前診療では、医師とともに診療にあたる、看護師をはじめとした多職種との連携が非常に重要です。そこで、本学術集会では、病院前における連携活動の現状とあり方に関するシンポジウム、ワークショップを行う予定です。

 多くの皆様のご参加と活発な議論をいただき、本学術集会が病院前救急診療の今後の発展に向けた一助となればと願っております。


12回日本病院前救急診療医学会総会・学術集会
会 長  猪口 貞樹
東海大学医学部外科学系救命救急医学 教授