世界クリティカルケア看護師連盟 (World Federation of Critical Care Nurses: WFCCN)

世界クリティカルケア看護師連盟は、各国のクリティカルケア看護師の団体が協力し、世界的なクリティカルケア看護の質の向上を目指す組織です。2001年10月に発足し、2008年3月現在、30ヶ国が加盟しています。2004年以来、毎年世界大会が開催されており、2008年11月12日から14日にかけて、メキシコシティで第5回世界大会が開催されます。機関誌として電子ジャーナルCONNECTを発行しています。

これまでの経緯

1989年に京都で開かれた第5回世界集中治療医学会大会(World Federation of Societies of Critical and Intensive Care Medicine: WFSICM)において、アメリカとオーストラリアの看護師が、看護師を理事に就任させるよう要請。1993年マドリードの第6回大会で看護理事が任命されました。このとき、クリティカルケア看護師養成に関するマドリード宣言を採択すると同時に、各国のクリティカルケア看護団体は、国際的なコミュニケーションと協働、および組織拡大を誓いました。

1994年、トロントで開かれたアメリカ・クリティカルケア看護師協会(American Association of Critical-Care Nurses: AACN)世界連絡会議と1997年オタワで開かれた第7回世界集中治療医学会大会で、あらためて今後の展望と、国際的なコミュニケーション・協働・拡大が誓われました。

2000年のイギリス・クリティカルケア看護師協会世界連絡会議において、オーストラリアのGed Williams氏が世界各国のクリティカルケア看護師の団体に関する調査結果を発表し、世界連盟の設立の可能性について討議されました。

2001年シドニーで開かれた第8回世界集中治療医学会大会の会期中に、クリティカルケア看護師連絡会議が開かれ、世界クリティカルケア看護師連盟が発足しました。初代会長はGed Williams氏(オーストラリア。)

2004年9月に第1回世界大会がケンブリッジで開かれ、第2回大会は、2005年8月の第9回世界集中治療医学会大会と合同でブエノスアイレスで開かれました。

《参考文献》
  1. Williams G et al. Worldwide overview of critical care nursing organizations and their activities. International Nursing Review. 2001; 48:208-271.
  2. ウイリアムズ、G.他(中岡彩 翻訳). 世界のクリティカルケア看護団体・活動状況調査:国際クリティカルケア看護協会の設立に向けて. インターナショナルナーシングレビュー. 2002; 25:13-19.

第2回世界大会

世界クリティカルケア看護師連盟第2回大会は、2005年8月27〜31日に、アルゼンチンのブエノスアイレスにおいて、第9回世界集中治療医学会大会と同時開催されました。本大会中に、日本集中治療医学会看護部会が正式に加盟を認められ、記念の盾が授与されました。

本大会会期中の会議において、下記の内容が決議されました。
  • クリティカルケア看護師の労働環境についての提言(ブエノスアイレス宣言)採択
  • クリティカルケア看護師の教育についての提言(マドリード宣言)採択
  • 2001年から2005年の世界連盟の活動報告の発行
  • 2代目会長Ma. Isabelita Rogado氏(フィリピン)選出(写真右)
  • 全アメリカ・クリティカルケア看護師連盟設立への支援
  • 世界連盟機関誌(CONNECT)の抄録をウェブサイトに掲載
  • 重要書類を次年度中にスペイン語に翻訳
  • 2007年の第4回大会は南アフリカで開催
世界学会会長と部会長

第3回世界大会

世界クリティカルケア看護師連盟第3回大会は、2006年2月26-28日に、フィリピンのマニラで開催されました。日本からも2題のポスター発表がありました。
本大会会期中の会議において、下記の内容が決議されました。
  • 規約・各種提言のスペイン語版完成
  • クリティカルな患者の権利宣言草案に対し各国からの意見募集
  • 2001-2005年活動報告をWFCCNサイトに掲載(ダウンロードできます)
  • 機関誌CONNECTに各国から最低一編の論文投稿
  • 2008年の第5回大会はメキシコで開催

第4回世界大会

世界クリティカルケア看護師連盟第4回大会は、2007年8月14-17日、南アフリカで開催されました。日本からも口演1題とポスター1題の発表がありました。
本大会会期中の会議において、下記の内容が決議されました。
  • 2005-2007年の活動報告を発行
  • 公式ウェブサイトのリニューアル計画
  • 加盟国への寄付依頼
  • 世界クリティカルケア看護師連盟会則(シドニー宣言)採択
  • 次期会長Ged Williams氏(オーストラリア)選出
  • アフリカ・クリティカルケア看護師ネットワーク設立への支援
  • アフリカ諸国のクリティカルケア看護師教育への協力
  • 2009年の第6回大会は第10回世界集中治療医学会大会(イタリア、フィレンツェ)と同時開催

第4回世界大会

世界クリティカルケア看護師連盟第5回大会は、2008年11月12-14日、メキシコシティで開催されました。
参加国が少なく、議決することはできませんでしたが、下記が提案されました。
  • 加盟国が増え、相対的に参加国の割合が減っているので、不参加国は他国に委任(proxy voting)してはどうか。
  • 毎年開催は負担が大きいので隔年にしてはどうか。

第6回世界大会

世界クリティカルケア看護師連盟第6回大会は、2009年8月28日-9月1日に、イタリア、フィレンツェで第10回世界集中治療医学会大会と同時開催されました。日本からも多くのポスター発表がありました。
  • 次期会長に、オランダのWouter de Graaf氏が選出
  • 第7回世界大会は、2010年10月に、フィリピン、マニラでアジア太平洋クリティカルケア医学会と同時開催
他議案は議事録が届き次第追記します。

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