部会長のごあいさつ

 集中治療領域の特徴は、疾病・病期・治療法・診療科を越え、複雑で解決困難な状態で身体的・心理的危機に遭遇する患者・家族を対象としています。患者・家族は、生命危機に対する不安や恐怖、多種多様な苦痛、理解困難で不確実な見通し、倫理的葛藤と代理を含んだ意思決定という問題を抱えていることが考えられます。その中で、私たち看護師は、医師をはじめとしたチームの中で、身体機能の維持管理・緩和ケア・医療機器の管理・寄り添うケア・意思決定支援・終末期ケアなどに役割を果たしています。また、集中治療領域の看護の質向上のため、看護師教育やチーム間のコミュニケーションを円滑にするため、調整の役割も担っています。
 学会の役割は、領域の専門性の構築と領域の抱える課題をグローバルな視点で解決していくことだと考えます。臨床現場に近い当学会においては、集中治療看護のケアプラクティスの確立や開発、救えない生命に対する倫理的行動、高度実践看護師問題などを多方面から検討することだと考えます。
今年度からは委員会活動を再編し、医療安全共同行動への積極的参加、ケアガイドラインを学会として作成する予定です。
 部会長として、会員の皆様の知識や技術の向上や、臨床現場のケアの質が高まるために、本学会がその役割を果たしていけるよう尽力していきたいと思っています。
2012年4月1日
日本集中治療医学会看護部会 部会長 宇都宮 明美


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