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倫理的問題ライブ手術中継(公開)実施にあたっては、倫理的問題が十分に配慮されるべきであり、この点が不透明な状態での企画ならびにライブ実施は倫理的に許されるべきでない。このような観点から以下の点についての基本的遵守が重要である。
(1)
ライブ手術中継(公開)の目的と内容について十分な説明を行い、患者自身または未成年者等の場合は代理人の同意ならびに院内倫理委員会からの承認を得ておく事。
(2)
インフォームド・コンセントは担当術者が直接患者および未成年者等の場合は代理人に説明し、書面での同意を必要とする。その際、担当術者はライブ手術中継(公開)の患者にとっての不利益性・個人情報の漏洩の可能性とそれらへの対応についてはっきりと説明をしておく必要がある。
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対象となる患者、術式の選定
(1)本来、教育的見地からみれば、対象疾患は泌尿器科において頻度の高い疾患で、標準的手術が必要な疾患に限定されるべきである。しかし、内視鏡外科という先進的技術展開の場では、高度な手技のライブ企画もやむを得ぬ所がある。したがって、そのような条件下で実施されるライブでは、十分な安全性への配慮と、起こりえる不測の事態への対応、責任性を事前に関係者間で検討しておかねばならない。
(2)対象患者については、手術が比較的問題なく行われると予想される患者を選定すべきである。対象患者の術当日の状態が麻酔あるいは手術困難な場合には、躊躇なくライブを中止する必要がある。また、代替患者はその患者の不利益を考慮し、用意すべきではない。
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ライブ手術実施施設の条件
以下の条件を満たす施設である事が求められる。
(1) 院内倫理委員会あるいはIRB等で、ライブ手術中継(公開)の妥当性に関して正しい判断が下せる施設である事。
(2) 外科医、麻酔医、看護師等、全ての関係者が当該手術に熟練し、当該ライブ手術が安全かつ確実に実施できると考えられる施設である事。
(3) 当該手術の領域において、関連学会で認定あるいは関連施設として認められている事。
(4) 日本Endourology・ESWL学会ならびに日本Endourology・ESWL学会に関連のある研究会などにおいて発表あるいは催しを企図して本手術を施行する場合は、あらかじめ本学会の倫理委員会に届出を行い、委員会ならびに理事長の許可を得ることが必要である。
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術者の条件
(1) 日本の医師免許を有していること。
(2) 泌尿器科学会の指導医であること。腹腔鏡下手術ライブの場合は、さらに泌尿器腹腔鏡技術認定取得医であること。
(3)当該手術に対して十分な知識と経験を有し、ライブ手術中継(公開)の趣旨を理解していること。
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術者とライブ実施施設との関連
原則的に術者は術者の所属施設でライブ手術を行うべきである。何らかの理由で術者が所属外の施設で手術を行う場合は、出来る限り自施設と同様の環境下で行い得るよう配慮が求められる。
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術前の検討
企画者ならびに術者を含む関係者は、当該ライブ手術中継(公開)の事前に術前の検討会を行って、安全性、倫理性の確認を行う必要がある。
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不測の事態への責任性
ライブ手術中継(公開)を企画する場合は主催者が全責任を持つ事となる。但し、万一術中に患者への不測の事態が生じた際の患者への責任は原則的に術者が負うべきものとする。
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視聴者に求められる事
ライブ手術中継(公開)の視聴者は、当該学会の会員である事が原則である。但し、学会の今日的性格上(例;将来的にNPO化された場合)、他の医療関係者、報道機関、一般人、さらには患者関係者の入場までチェック出来ない可能性を念頭に置くべきである。
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ライブ中継(公開)実施の際の安全対策、対応
(1)ライブ手術中継(公開)実施にあたっては、術者に対して多大なストレスがかかる事を十分に配慮し、司会者の役割、術中の質問とそれへの応答、不適切な質問の禁止、中継の中止の条件等、事前の準備と打ち合わせが必須である。また、万一患者に重大な事態が生じた場合は、直ちに中継の中止がなされるべきで、その判断は司会者と主催者にゆだねられる。
(2)中継の都合で手術を一時中断する、あるいは意図的に緩急をつけた手術をすることがあってはならない。
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ライブ手術中継(公開)後の検討会、報告の必要性
術中聞けなかった質問、コメントに関し、術者と視聴者が十分に討議できる場が手術後に設けられるべきである。また、ライブ手術中継(公開)後、当該患者の術後経過がどうであったか、ライブ企画が術中、術後経過に悪影響を与える事がなかったか等につき主催者は本学会倫理委員会を通して理事会に報告をする必要がある。