理事長挨拶

日本Endourology・ESWL学会  理事長  馬場 志郎     

 ・・理事長挨拶・・・・・・・・・・
日本Endourology・ESWL学会  理事長  馬場 志郎

 2008年11月の理事会で、日本Endourology ESWL学会の理事長に就任いたしましたので、ご挨拶を申し上げます。
まずは本学会領域との出会いについてお話したいと思います。1985年より経皮的腎盂切開術を行いはじめたのがEndourology領域に魅了されたきっかけになりました。1986、1987年にArthur Smith 先生が来日された折にEndourology courseの開催をお手伝いした事もあり、この新しい低侵襲性泌尿器外科領域の発展と将来性に確信を持つようになりました。

 歴史は浅いとはいえ、泌尿器科領域の治療学に特化した本学会の理事長という役職を拝命いたしまして、大きな緊張と責任を感じております。私も、内藤 誠二前理事長と同様に本学会の歴史を踏まえて、手術手技を中心とした教育の更なる充実と国際交流の発展を大きな目標として、取り組んでいきたいと考えています。

 本学会において、国内のみならず海外のEndourology関連学会との連携はきわめて重要であると思います。第14回日本Endourology?ESWL学会総会の会期中、当時の東原英二理事長の発案で海外との交流を図る目的で本学会にも国際委員会を設けることが決定されました。同委員会の委員長に小生が指名され2000年から国際交流に何らかのご縁ができました。Asian Society of Endourology(ASE)は1989年にシンガポールにおいてUrological Association of Asia (UAA)の傘下に設立されましたが、その目的は(1) Endourologyをアジアに広め育成する、(2) アジアに教育センターを定め、トレーニングを行う、(3) 共同研究 尿路結石治療のガイドライン、WHOガイドライン結石疫学データの集積、などの3項目であります。 。
 本学会としてもASEとは、何らかの協力関係にありましたが、主に東南アジアでの教育活動には距離の問題からあまり参加できておりませんでした。このことは、他の東アジアのendourologistも同感で、教育活動以外に東アジア地域の連合学術集会を別途に企画する必要があるとの認識が自然発生的に芽生えておりました。2002年4月に、第8回アジア内分泌外科学会がソウルで開催された折に、韓国の先生方と相談の結果、ASEとは別にEndourology 関連の先進医療技術についてevidenceを形成し、意見交換を行うことができる組織を東アジアに構築して交流を図る構想が提案されました。2004年にはEast Asian Society of Endourology(EASE)としてそも構想が実現し第1回の学術総会が岡山で開催され、The Recent Advances in Endourology (RAE)が第9巻よりEASE official journal となっております。昨年は第5回総会が上海で開催されました。また、2011年には第29回World Congress of Endourology SWL総会を再度京都で開催する事に成りました。会長の松田公志理事にはお世話になりますが、本学会も2011年に向けて関連領域のoutcomeについてとりまとめる必要があります。本学会の正会員数は着実に増加し、2008年11月下旬の時点で3052名に達しております。
 医療のなかで、介入を伴う臨床研究の重要性は一段と増してきております。しかし、臨床研究での被験者の福利に対する配慮は科学的および社会的利益よりも優先されなければなりません。昨年の7月に厚生労働省から「臨床研究に関する倫理指針」が改正されました。学会員各位におかれましては、個々の臨床研究計画の内容に応じて適切に遵守すべき事項を確認していただくことをお願い申し上げます。
末筆ながら、先生方の益々のご活躍を祈念致します。