埼玉県臨床細胞学会のホームページへようこそ 埼玉県臨床細胞学会 支部長
病院や集団検診あるいは人間ドックでの癌検査の一つに細胞診検査があります。これは悪性細胞の有無を顕微鏡で判定する検査ですが、検査する人は細胞検査士や細胞診指導医の有資格者です。日本臨床細胞学会の構成メンバーは、これら細胞検査士や細胞診指導医、あるいは細胞検査士や細胞診指導医を目ざして勉強している臨床検査技師や医師からなっています。 |
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写真中央に癌細胞集団を認める。癌細胞の核は大小不同を示し、核内には赤く染まる著明な核小体がみられる。 37歳女性 子宮頚部のスメアで認められた扁平上皮癌細胞 |
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オレンジや青に染色された大型で奇怪な形の癌細胞がみられる。細胞の中央に黒い大型の核を認める。 |
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癌の発生機構 |
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臓器別の癌治療成績 |
癌の検査 1、画像診断検査 放射線検査、CT、MRIなど 2、血液検査(腫瘍マーカー測定) いくつかの癌細胞は腫瘍マーカーという特殊な蛋白を産生し血液中に放出 します。 腫瘍マーカーにはCA-19-9, CEA, AFPなど多数が知られており、 血清中に異常値として測定されます。 3、病理検査 細胞診検査 顕微鏡で癌細胞を検出し癌を診断します。 検査する材料は、喀痰、尿、腹水等の他に、病変部位を綿棒で擦る(子 宮頚部癌など)、病変を注射針で刺して吸引する(乳腺、甲状腺、リンパ 節など)など色々な方法で細胞を採取し、その採取された細胞中から悪 性細胞の有無を診断します。 細胞診検査の特徴は、患者さんに検体採取で苦痛を与えることが少ない ので、容易に繰り返し検査ができ、また肺癌や子宮癌などの集団検診に 適しています。 病理組織検査 病変部の組織片を顕微鏡で検査して、病気の診断をします。良性、悪性 の別だけでなく、炎症、循環障害などあらゆる病変の診断をします。診断 の目的で検査する生検と、治療で手術摘出した臓器を詳細に検査する 手術材料の検査があります。 1、生検(胃生検、大腸生検、肝生検、腎生検、前立腺生検、乳腺生検な ど) 治療する前に診断目的で病変部の一部を採取して病理標本を作製 し顕微鏡で診断する。 2、手術材料 手術にて摘出された臓器を、ホルマリンで固定後に細切し、病理標 本を作製し、病変の組織型診断、病変の拡がり、切除断端への浸 潤の有無、リンパ節への転移、リンパ管、血管への浸潤の有無など 詳細に検索し診断する。 細胞検査士、細胞診指導医になる方法 細胞検査士の資格は、臨床検査技師の国家試験を取得した後に、細 胞検査士の資格試験の受験が可能です。詳細はリンク先を参照してくだ さい。 細胞診指導医の資格は、医師国家試験合格者が、日本臨床細胞学会 に3年以上会員として勉強したものに受験資格が与えられます。現在、 細胞診指導医は、婦人科医、病理医、臨床検査医、内科医、外科医など が資格を取得しています。 |
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