プレジデントセッション1 癌性腹膜炎に対する治療戦略
10月12日 第 8 会場 時間:14:00〜17:00
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癌腹膜転移にたいする持続灌流温熱化学療法

片山 寛次, 林 泰生, 戸川 保, 五井 孝憲, 飯田 敦, 木村 俊久, 石田 誠, 竹内 一雄, 廣瀬 和郎, 山口 明夫
福井医科大学 医学部 第一外科


【目的】癌腹膜転移の治療と予防のため腹膜灌流温熱療法(CHPP)を行った。安全かつ効果的な治療法の開発とその治療効果について報告する。【方法】腹膜転移以外は治癒切除を心がける。再建後、ring retractorで腹壁を吊り上げ腹腔を開大する。生食2LとCDDP;50mg, MMC;10mg, VP16;100mgの灌流液を加温、腹腔内に注ぐ。同量の灌流液を恒温槽で48℃に維持しポンプで腹腔内を42℃以上に保ち50分間灌流する。【結果】Borr3,4型で漿膜浸潤胃癌切除症例はCHPP群で非施行群より予後が改善した。腹腔内で43℃のthermal dose (TD) が10分未満では3生せず10分以上で50%の5生を得た。P+のBorr3,4型胃癌切除症例では、CHPPで予後は改善したが3生はない。TD20分未満で1生は20%だがTD20分以上は75%だった。P+結腸癌切除例では、TDは平均42分と十分に加温され、有意に予後が改善した。【総括】CHPPでは、十分なTDを得ることが肝要であり、十分な加温により腹膜転移の予防、治療効果が期待できる。開腹CHPPにより、安全に腹膜全体の温熱化学療法が可能であった。

JSCO37 抄録集