プレジデントセッション1 癌性腹膜炎に対する治療戦略
10月12日 第 8 会場 時間:14:00〜17:00
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癌性胸水・腹水に対する局所免疫療法

山口 佳之, 峠 哲哉
広島大学 原医研 腫瘍外科


消化器癌、肺癌および乳癌の再発形式として重要である癌性胸水・腹水に対し、集学的治療の一貫として局所免疫療法を施行してきた。すなわち、OK-432、interleukin (IL)-2および活性化自己リンパ球(lymphokine-activated killer (LAK)、tumor infiltrating lymphocytes (TIL)、cytotoxic T lymphocytes (CTL))の腔内投与である。胸水・腹水の消長と細胞診の陰性化から評価した臨床効果は、OK-432単独で50%、IL-2の併用は70%、活性化自己リンパ球の追加投与は80%の有効率である。自覚症状やPSは改善され、長期生存例や社会復帰可能な症例も経験されて、予後不良な病態であるからこそQOL改善の意義は大きい。この点が評価され、活性化自己リンパ球移入療法は平成8年11月1日、高度先進医療として認可された。以後現在までに17例の症例集積があり、評価可能14例中有効11例を経験している。現在、ペプタイドやサイトカイン遺伝子の応用によって、より有能な活性化リンパ球の誘導が可能となっている。その臨床応用によって、21世紀に向けた、免疫療法の確実な進歩が期待できる。

JSCO37 抄録集