口演(426-431) 消化器一般(5):サイトカイン
10月14日 第 5 会場 時間:10:50〜11:40
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癌性胸腹水に対する局所免疫化学療法−特に、癌性胸腹水中Th1/Th2サイトカインからみた治療法の選択と治療効果

山澤 邦宏, 仁尾 義則, 井口 千景, 佐々木 晋, 板倉 正幸, 田村 勝洋
島根医科大学 第一外科


【目的】癌性胸腹水中のTh1,Th2サイトカインと治療効果に関する報告は少ない。治療効果、治療法:化学療法(CT)単独、免疫療法(IT)単独、免疫化学療法(ICT)、及び癌種別にその変動を検討し、治療法の選択と効果予測における有用性を検討した。【方法】対象は51例の胸腹水癌患者で、IL-6、8、10及びTNF-αをELISA法にて測定した。【結果】全例での平均値は、IL-8、1017pg/ml;IL-10、64pg/ml;IL-6、503pg/ml;TNF-α、37pg/mlでCR例9例PR例5例である。治療法と効果別では、IL-6は、ほぼ全例で500pg/ml前後の高い値を示し、有意の変動はなく、IL-10は、CT群及びICT群で低下し、CTによるIL-10の抑制が示唆された。IL-8は、3群ともに、治療前に低値を示す症例で治療効果(+)で、いずれも効果(+)例では治療後上昇した。51例中、肝癌再発と乳癌再発の2例がICTにより胸腹水消失後9年と3年を無再発で経過したが、2例とも治療後IL-8の顕著な上昇を認めた。【考察】癌性胸腹水中のIL-8、IL-10、TNF-αは、 CTやITの適応及び治療効果判定の指標となる可能性がある。特に、治療前IL-8低値例は、いずれの療法でも効果が期待でき、特にCT後の上昇例に効果が期待できると考えられた。

JSCO37 抄録集