プレジデントセッション1 癌性腹膜炎に対する治療戦略
10月12日 第 8 会場 時間:14:00〜17:00
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免疫学的基盤による癌性腹膜炎に対する新治療戦略

森崎 隆1), 内山 明彦2), 松永 尚3), 田中 雅夫2), 鳥巣 要道4), 片野 光男1)
九州大学大学院 医学系研究科外科学腫瘍制御1), 九州大学大学院 医学系研究科臨床腫瘍外科2), 佐賀医科大学 薬剤部3), 中間市立病院4)


免疫学に基づいた癌性腹膜炎治療戦略の可能性について検討した。(研究結果と治療戦略)(1)PSKを併用したOK-432療法:OK-432はヒト末梢単核球にIL-12、IFN-g、TGF-bおよびIL-10の産生を誘導した。しかし、PSKを併用するとIL-12およびIFN-gの産生は軽度に増加し、IL-10およびTGF-bの産生は抑制された。腹水のTh1/Th2バランスを考慮したPSK/OK-432療法の可能性が示された。(2)シクロスポリンA(CsA)を併用したOK-432療法:OK-432刺激単核球の産生するサイトカインミクスチャーとCsAを併用すると、種々の培養癌細胞に対してアポトーシスを誘導する。この現象は、OK-432投与後の腹水にCsAを添加することによっても再現された。すなわち、CsA/OK-432療法の可能性が示された。(3)アポトーシス誘導因子による治療法:OK-432刺激単核球は既知のサイトカインとは異なる少なくとも2種の癌細胞に対してアポトーシスを誘導する因子を産生する。(結論)以上の基礎的結果は、今後の癌性腹膜炎治療戦略として臨床応用の可能性は高いと予想される。

JSCO37 抄録集