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ごあいさつ

 
会長 塚田 一博

第46回日本腹部救急医学会総会を2010年3月18日(木)〜19日(金)に富山市(富山国際会議場)において開催させていただくにあたり、皆様に心よりお礼申し上げます。

 本学会には、昭和57年の研究会発足当時から参加しておりますが、今回本学会を開催させていただくにあたり、日本腹部救急医学会が学会運営、学術集会、学会誌のあり方などにおいて、常に時代を先取りした取り組みを行い、大きな成功を収めてきたことにあらためて驚きを感じます。これは高田忠敬現名誉理事長の強く正しいリーダーシップに負うところが大であることは論を俟ちません。ただ、地域医療や救急医療を中心に崩壊しつつある現在の医療界では、また新たな取り組みが必要になってきています。平田公一現理事長を新しいリーダーに迎え、より一層この日本腹部救急医学会の果たすべき役割は大きいと考えられます。今回、地方都市富山での開催は、「地方」と「救急」というキーワードを医療崩壊という意味ではなく、医療の充実にむけた新しい取り組みの風にしたいと考えております。テーマは「腹部救急医療に吹く、あいの風」といたします。「あいの風」は、富山の海岸を中心に吹く北東の涼しい初夏の風を意味していますが、転じて「愛の風」や「I(私)」、「藍」としても使用されています。とくに愛は、医療に必要な博愛に通じます。いまどき博愛?とおっしゃる人も多いと思いますが、最近の医療には経済重視のグローバルスタンダードが入り込み、崩壊を助長しています。これに対し、昨今の金融崩壊を予言しさらに第3の波で注目されているジャック・アタリ氏のいう最終予測の「超民主主義」とこれを支持する「愛」を、医療においてもこれまでとは一段違った「超“あい”」として今回のテーマの底流としたいと思います。

 特別講演では「納棺夫日記」の著者である青木新門氏を予定させていただきました。青木さんは富山在住で、映画「おくりびと」の基になった本(原作とは呼ばないそうです)の作者です。教育企画では「救急医療と倫理問題」を予定しております。また腹部救急医療に関連したガイドラインのシンポジウムのほか、いくつかのシンポジウム、パネルデスカッション、ワークショップを企画し、若手医師が積極的に参加できるセッションをこれまで同様に予定させていただきます。

 ぜひ日本の原風景の残る早春の富山に全国多数の会員の先生方にお集まりいただき、活発な討論にご参加いただきたく、実りある学会となるよう富山大学消化器・腫瘍・総合外科一同全力で取り組む所存でございます。

そしてわずかな時間ではありますが、「食彩の宝庫TOYAMA」に舌鼓を打っていただき、有意義な時間をご堪能いただきたいと考えております。