RTD申込/ 各テーブルのご案内

企画主旨

ラウンド・テーブル・ディスカッション(以下RTD)は1998年以来、毎回にわたって、研究・教育・臨床に携わる大学関係者や開業医、医療関係者などが「矯正臨床」に関わる様々なテーマについて、講演や展示発表とは違った相互コミュニケーションがなされてきたプログラムです。モデレーターの取り上げたテーマについて参加者が自由に楽しく語り合える意見交換の場であり、会員相互の出会いの場でもあります。毎年、興味ある内容のテーマで構成されており、参加した会員同士が十分に活発な討議をして、一つでも多くの稔りを持ち帰れることを期待して開催されています。
歯科医療の技術革新、医療制度の改変、患者さんのニーズの多様化など歯科界を取巻く環境が年々厳しさを増す中で、我々は公益社団法人日本矯正歯科学会という立場で「矯正臨床」を国民の視点に合わせていかに提供すべきかを常に考慮する必要があると考えます。

日本矯正歯科学会RTD委員会

RTD開催概要

日 時

2017年10月19日(木)12:00〜13:30(予定)

場 所

ホテルさっぽろ芸文館 瑞雪の間(予定) 地図

参加費 3,000円(昼食代を含む)

申込方法

参加登録は終了しました。


第76回日本矯正歯科学会学術大会運営事務局
TEL:03-5549-6913
FAX:03-5549-3201
Email:
申込締切: 2017年8月17日(木)
※満席になり次第終了致します。

各テーブルのご案内

1.外科的矯正治療で困っていることについての討議【満席】

  山口 芳功(草津総合病院 歯科口腔外科)
2. 歯科矯正用アンカースクリュー等の固定源を用いた際の歯列移動様式 【満席】
  池森 由幸(いけもり矯正歯科)・河村 純(河村歯科医院)
3. 0歳児からの歯列、口腔機能育成 【満席】
  今泉 三枝(今泉歯科)
4.埋伏歯の矯正治療 -歯胚は回転する- 【満席】
  野田 隆夫(野田矯正歯科クリニック)
5. 矯正歯科医の海外社会貢献- CLP 手術ボランテイアを経験して- 【満席】
  吉田 章太(ドクタービーバー小児歯科・矯正歯科)
6. 成人病と矯正治療について【満席】
  北浦 英樹(東北大学大学院歯学研究科顎口腔矯正学分野)
7. 口腔筋機能療法の導入とモチベーションの提案 【満席】
  舩木 純三(ふなき矯正歯科)
8. 矯正歯科技工士の将来を考える【満席】
  里見 優(さとみ矯正歯科クリニック)
9. 矯正歯科における歯科衛生士の役割 【満席】
  安藤 文人(日本歯科大学生命歯学部)、小林 みなみ(日本歯科大学生命歯学部 歯科衛生士)
10. 3次元データの機械学習を用いた歯冠・歯根形態のクラスタリング 【満席】
  中納 治久(昭和大学歯学部 歯科矯正学講座)

 


  1.外科的矯正治療で困っていることについての討議

山口 芳功(草津総合病院 歯科口腔外科)

1979年 3月  大阪歯科大学卒業
1982年 1月  滋賀医科大学付属病院 歯科口腔外科助手
1988年 U.T. Southwestern Medical Center(文部省在外研究員)
1991年 11月  滋賀医科大学 歯科口腔外科学講座助教授
2006年 4月  草津総合病院 歯科口腔外科部長

著書や研究発表の実績:
Modern Practice In Orthognathic And Reconstructive Surgery(Saunders) 顎変形症治療アトラス(医歯薬出版)、顎骨延長術の臨床応用(クインテッセンス) 口腔外科ハンドマニュアル′06『顎変形症の治療を安全確実におこなうためには』(クインテッセンス)

抄録:
矯正歯科治療において、顎矯正手術、抜歯、埋伏歯の開窓など、好ましい歯列、咬合関係を獲得するため外科処置を必要とすることが少なくない。これらの治療においては、矯正歯科医と口腔外科医が連携し、十分な検討のもとに治療が行われる。今回は、外科的矯正治療に焦点を絞り、術前術後の問題点、困っている事象について持ち寄り、問題解決、改善に向けた討議を通じ、治療に対しての互いの認識を深めたい。


  2.歯科矯正用アンカースクリュー等の固定源を用いた際の歯列移動様式

池森 由幸(いけもり矯正歯科)・河村 純(河村歯科医院)

池森 由幸:
1979年 3月  愛知学院大学 歯学部 卒業
1985年 7月  いけもり矯正歯科 開設、保険医療取り扱い医療機関に認定
2006年11月 日本矯正歯科学会専門医に認定・登録

河村 純:
2008年 3月  愛知学院大学歯学部卒業
2014年 3月  博士(歯学)(愛知学院大学, 歯甲第673号)取得
2014年 4月  愛知学院大学歯学部 非常勤助教 、河村歯科医院 副院長

著書や研究発表の実績:
池森 由幸:
The Cephalometric changes after splint therapy of Sleep apnea syndrome, 2000th Annual Session of American Association of Orthodontists, Scientific Posterboard Presentation
Orthodontic Anchorage System Using a Locking Plate and Self-Drilling Screws, Journal of Oral and Maxillofacial Surgery 64(7):1173-1175, 2006, June
Diversification of risks associated with improvement in the quality of orthodontic treatment quality, 25th Annual Conference of Taiwan Association of Orthodontists 2012 Dec.14-16, Oral

河村 純:
歯科矯正用アンカースクリューを用いた前歯遠心移動のメカニクス-有限要素法によるシミュレーション- . 第75回 日本矯正歯科学会,2016 Nov.7-9
Finite element analysis of the effect of force directions on tooth movement in extraction space closure with miniscrew sliding mechanics, American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics 142(4):501−508,2012,October 矯正用チタンモリブデン合金製金印スプリングにおける曲げ角度の効果-有限要素法による解析ー.日本歯科理工学会誌 32(1):59-66,2013

抄録:
歯科矯正用アンカースクリュー等を固定源として用いて歯列を一塊で移動させる場合の移動様式は、移動させる歯列の大きさ、その抵抗中心の位置、牽引場所と牽引方向によって決定される。今回、有限要素法で求められた歯列全体の抵抗中心を元にした歯列の仮想移動様式が、実際の歯列の動きと相関した知見を得たので、抵抗中心を意識した上で、臨床的により有効な固定源の位置、固定源の形態、牽引方法、牽引場所について討論を交わしたい。


  3.0歳児からの歯列、口腔機能育成

今泉 三枝(今泉歯科)

1997年  愛知学院大学大学院歯学研究科卒 小児歯科学専攻(博士)
1998年  愛知学院大学歯学部小児歯科学講座 助教
2001年 今泉歯科 開設

著書や研究発表の実績:
・著書
「赤ちゃんのための口腔育成アドバイス」公益財団法人8020推進財団会誌「8020」16号2017年
・研究発表
「歯科医院における0から2歳児を対象にした口腔育成教室の開催について」日本小児歯科学会2015年
「広汎性発達障がい児の発音支援を筋機能療法の併用にて対応した1症例」日本筋機能学会2016年

抄録:
良好な歯列および口腔機能の育成には、口腔機能の発達の旺盛な1歳までの乳児期に正しく口腔機能を獲得することが重要であると考えている。この時期の乳歯の萌出には個人差が大きいにも関わらず、月齢のみの判断で誤った離乳食を与えられれば、正しい咀嚼の獲得はおろか丸呑みの嚥下となり、口腔習癖につながることもある。今回、離乳期の子どもの臨床例を提示し、この時期における歯科医の適切な支援方法について議論を交わしたい。


  4.埋伏歯の矯正治療 -歯胚は回転する-

野田 隆夫(野田矯正歯科クリニック)

1986年  東京医科歯科大学歯学部卒業
1996年  歯学博士受領
1999年 野田矯正歯科クリニック院長

著書や研究発表の実績:
・著書
「実践プリアジャストエッジワイズ法」東京臨床出版 2014年
「抜歯しない埋伏歯の矯正歯科治療」クインテッセンス出版 2016年
・研究発表
「埋伏歯の牽引治療開始時期の検討」第75回日本矯正歯科学会大会 2016年

抄録:
埋伏の局所的要因に萌出方向異常がある。これを放置すると隣在歯の歯根吸収が発生することがあるため、早期の治療が必要であろう。また歯根形成開始期の歯胚は容易に回転するため、外科的歯胚回転術が行われることがある。同様に、症例によっては矯正歯科治療で歯胚を回転することも可能である。一方、歯根が完成するとシャーピー線維が形成され歯胚の回転は困難となる。今回、埋伏歯の治療開始時期やリスクとベネフィットをディスカッションしたい。


  5.矯正歯科医の海外社会貢献- CLP 手術ボランテイアを経験して-

吉田 章太(ドクタービーバー小児歯科・矯正歯科)

2008年  東北大学大学院歯学研究科(顎口腔矯正学分野)修了
2009年  東京歯科大学歯科矯正学教室 非常勤講師
2011年 神奈川県鎌倉市にて開業 現在に至る

著書や研究発表の実績:
・非抜歯矯正治療の達成 第一〜二期治療にかけての「拡大」の解釈 デンタルダイヤモンド2015年11月号
・食と咬合の自己組織化マップによる関連性評価 第3回日本口腔筋機能療法学会学術大会2015年
・改良型ペンデュラムとヘッドギアを併用して第一期治療時に第一大臼歯遠心移動を行った2症例 第75回日本矯正歯科学会大会 2016年

抄録:
演者は2009年よりベトナムでの口唇口蓋裂の無償手術ボランティアに参加している。現在のところ、口腔外科医のサポートや現地ドクターへの技術指導が主な仕事だが、今後は矯正医として現地の臨床の場での活躍が求められると考えている。矯正歯科は他の歯科医療分野に比べ「ボランティア」という言葉から遠い存在に思われるが、我々矯正歯科医を必要とする海外の社会貢献とは何か、皆さんと一緒に話し合ってみたい。


  6.成人病と矯正治療について

北浦 英樹(東北大学大学院歯学研究科顎口腔矯正学分野)

1991年 3月  長崎大学歯学部卒業
1997年 4月  長崎大学歯学部附属病院 助手
2013年 2月 東北大学大学院歯学研究科顎口腔矯正学分野 准教授

著書や研究発表の実績:
Immunological reaction in TNF-α-mediated osteoclast formation and bone resorption in vitro and in vivo. Clin. Dev. Immunol. 2013
Effect of cytokines on osteoclast formation and bone resorption during mechanical force loading of the periodontal membrane. Sci World J. 2014
矯正学的歯の移動における破歯細胞形成および歯根吸収へのTNF-αの関与について、日本矯正歯科学会 2016年

抄録:
近年、高齢社会に伴い、歯科矯正領域においても高血圧症、糖尿病、動脈硬化、痛風、肥満などの成人病や骨粗鬆症等を有する患者が増加している。これらの病気が直接的に骨代謝に異常をきたしたり、また、治療のための薬剤が骨代謝に影響を与えたりすることが報告されている。歯の移動は、骨の吸収・添加などの骨代謝が起こることにより可能となることから影響が考えられる。そこで今回、成人病を有する患者に対しての矯正歯科治療について意見交換を行いたい。


  7.口腔筋機能療法の導入とモチベーションの提案

舩木 純三(ふなき矯正歯科)

1981年  東京医科歯科大学 歯学部大学院 修了
1985年  同大学 第二矯正非常勤講師・ふなき矯正歯科 開設
2012年 日本口腔筋機能療法学会 副会長

著書や研究発表の実績:
「MFT入門」わかば出版 共著 2007年
「Differences of Attitude for Smiles Between Japan and Three other Countries」ヨーロッパ矯正学会 2015年
「スマイルトレーニングを含めたMFTの導入方法」日本臨床矯正歯科医会RTD 2016年

抄録:
当院は20数年、スマイルトレーニングを含む口腔筋機能療法(MFT)を行ってきた。当初、MFTの導入方法や患者のモチベーションの維持に多くの困難があった。現在、歯科医師、歯科衛生士との研究会および学会等で研鑚を積み、多くの試みを行なってきた。そこで今回、口腔の機能検査を含めたMFTの導入方法やモチベーションの維持における当院の試みを供覧し、皆様方と意見交換をしたい。


  8.矯正歯科技工士の将来を考える

里見 優(さとみ矯正歯科クリニック)

1988年  鶴見大学大学院歯学研究科(歯科矯正学)修了
2008年  鶴見大学歯学部非常勤講師
2011年 日本矯正歯科学会専門医

著書や研究発表の実績:
・著書
「やさしくわかるMFT」 日本口腔筋機能療法学会編 わかば出版 2014年
・研究発表
「舌挙上を図る低位舌リンガルアーチの考案」 第67回日本矯正歯科学会大会 学術展示No.0197 2010年
・講演
「障害者と矯正治療」 第64回日本矯正歯科学会大会 スタッフ&ドクターセミナー 2005年

抄録:
歯科医療の分野において歯科技工士数は減少している。矯正歯科の分野においても、矯正歯科技工士との関係は変化してきている。矯正歯科医と矯正歯科技工士のネットワークの構築を考え、これからの矯正歯科技工界について矯正歯科技工物の製作を主とする歯科技工士と話し合ってみたい。また、新しい矯正歯科技工について情報交換し、問題点を考えてみたい。


  9.矯正歯科における歯科衛生士の役割

安藤 文人(日本歯科大学生命歯学部)、小林 みなみ(日本歯科大学生命歯学部 歯科衛生士)

安藤 文人:
1999年 3月  日本歯科大学大学院 歯学研究科博士課程 修了
2014年 4月  日本歯科大学附属病院 矯正歯科 准教授
2017年 4月 日本歯科大学生命歯学部歯学教育支援センター 准教授(矯正歯科併任)

小林 みなみ:
2011年 3月  東邦歯科医療専門学校歯科衛生士学科 卒業
2011年 4月  日本歯科大学附属病院歯科衛生士室入職

著書や研究発表の実績:
安藤文人:(原著)
「Tensile bond strength of light-cured resin-reinforced glass ionomer cement with delayed light exposure.」 Odontology89巻 2001

小林みなみ:(発表)
・日本歯科大学附属病院矯正歯科における歯科衛生士教育カリキュラム構築,日本矯正歯科学会,2014.
・日本歯科大学附属病院の矯正初診患者のう蝕罹患状況についての予備的研究,日本矯正歯科学会,2015.

抄録:
在学あるいは新卒の歯科衛生士に興味のある分野について訊いてみると,“歯周病”が多い。その背景には,歯科衛生士が“関与できる部分が大きい”という思いが推察される。矯正歯科も歯科衛生士の関与は大きい分野であるはずである。しかしながらアンダーグラヂュエートにて教育がなされていない部分が多分にあると考える。今回は,歯科衛生士の矯正歯科における関わりについて,現場の方々と共に考えていきたい。


  10.3次元データの機械学習を用いた歯冠・歯根形態のクラスタリング

中納 治久(昭和大学歯学部 歯科矯正学講座)

1991年 3月  神奈川歯科大学 歯学部 卒業
1991年 4月  昭和大学歯学部 歯科矯正学教室 入局
2007年 4月  昭和大学歯学部 歯科矯正学教室 准教授

著書や研究発表の実績:
・(学位論文);下顎骨非対称誘導ラットにおける下顎骨形態および咀嚼筋組織の変化について,日本矯正歯科学会雑誌 55巻2号:111-125,1996.
・Nakano H, TAKANO N, Maki K:Desktop micro-CT image-based dynamic FEM analysis of stress wave pathways between mandibular trabecular bone and cortical bone with comparisons to virtual models with eliminated materials on pathways.Journal of Biomechanical Science and Engineering, Vol.11(2016), No.3.DOI: 10.1299/jbse.16-00313
・中納治久,大竹亮介,梅川克己,槇宏太郎.蓄積されたデジタル歯列モデルを用いた歯冠形態のクラスタリング;第75回日本矯正歯科学会,徳島(2016.11.7-9).

抄録:
近年、歯科界において歯科用3DスキャナやCBCTが普及し、3次元データが急速に蓄積されてきている。これらのデータを活用し、新たな知見を得る試みを展開したい。今回は、昭和大学で蓄積された3Dデータを用いた「蓄積されたデジタル歯列モデルを用いた歯冠形態のクラスタリング」「デジタル歯列モデル、CBCTを用いた歯の形態の機械学習」の研究を提示し、矯正歯科の未来についてディスカッションしたいと考えている。

Copyright 2017 The 76th Annual Meeting of the Japanese Orthodontic Society