The 68th Annual Meeting of the Japanese Orthodontic Society English
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RTD各テーブルのご案内

タイトルをクリックすると、各ディスカッションの詳細がご覧になれます。
RTDへの参加はすべて事前登録となります。 当日登録は行いません。
参加費、申込み方法はこちら
をご覧ください。

  1. 『矯正治療中に生ずる頭痛の検討』 野田隆夫(野田矯正歯科クリニック)
  2. 『Functional appliancesのメカニクスについて考えよう』 嶋 浩人(しま矯正歯科)
  3. 『セルフライゲーティングブラケットを考える』 小坂 肇(小坂矯正歯科)
  4. 『スライディングメカニクスの臨床的考察』 古賀正忠(古賀矯正歯科クリニック)
  5. 『術前矯正治療 −好ましい側貌を得るための治療計画―』 山口 芳功(草津総合病院 歯科口腔外科)
  6. 『Biobloc装置による矯正治療』 北總征男(北總矯正歯科医院)
  7. 『気道流体解析による小児OSASの診断と治療』 岩崎智憲(鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 小児歯科学分野)
  8. 『デジタルデータの情報提供に適した医院環境とは』 布留川 創(イデア矯正歯科)
  9. 『小臼歯抜歯症例における犬歯遠心移動方法を考える』 池上 富雄(医療法人 熊本歯列矯正センター)
  10. 『歯列内側メカニカル矯正術式における咬合挙上について』 藤田 欣也(自由が丘南口デンタルクリニック)
  11. 『フィルムレスでのセファロ分析の問題点』 梶井 貴史(北海道大学 大学院歯学研究科 口腔機能学講座 歯科矯正学教室)
  12. 『患者さんの治療への良好な協力性を得るために』 富永 雪穂(アルファ矯正歯科クリニック)
  13. 『矯正治療におけるキネジオグラフ・筋電計の活用と診断―その2(U級治療について) 』 百瀬 保(王子神谷矯正歯科クリニック)
  14. 『低位舌について考える』 里見 優(さとみ矯正歯科クリニック)
  15. 『咬合治療への医療保険導入―学校歯科検診と医療経済―』 平野 吉子(大阪府立母子保健総合医療センター口腔外科)
  16. 『臨床研修における矯正治療のQuality Control』 宇塚 聡(日本歯科大学附属病院矯正歯科)

  1. 『矯正治療中に生ずる頭痛の検討』
    矯正治療中に生ずる頭痛の検討 野田隆夫(野田矯正歯科クリニック)
    1986年 東京医科歯科大学歯学部卒業
    1990年 東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第一講座助手
    1998年 野田矯正歯科クリニック開設

    矯正治療中、軽度ながら持続性を呈する頭痛症例を経験する。このような頭痛は顎関節症が疑われるが、頭痛の原因は多岐に渡る。抑々、頭痛とは眼耳平面より上部にある疼みと定義される。そして、国際頭痛学会は、歯、顎または関連する組織の障害による頭痛を報告している。つまり、歯の移動と関連した頭痛が見過ごされてきた可能性が高い。今回、このような症例を供覧し、頭痛の原因について、ディスカッションを行いたい。



  2. 『Functional appliancesのメカニクスについて考えよう』 
    嶋 浩人(しま矯正歯科)
    1994年 新潟大学歯学部卒、金沢医科大学矯正歯科学教室入局
    2004年 しま矯正歯科開設

    一期治療を行うにあたり、一つのFunctional appliance(以下appliance)に固執することなく、種種のappliancesを選択し、特徴を活かし使い分けることで、治療の適応範囲を広げることができ混合歯列早期から思春期にわたるまで幅広く咬合や機能の改善を行える。今回、様々なappliancesのメカニクスについて説明しながら体系だった治療について述べ、みなさまとともに話し合ってみたいと思います。



  3. 『セルフライゲーティングブラケットを考える』 
    小坂 肇(小坂矯正歯科)
    1973年 東京歯科大学大学院(矯正学専攻) 卒業
    1979年 東京都 東五反田にて 開業
    現在に至る

    近年、改めて注目されているセルフライゲーティングブラケットは、もともと煩雑な結紮作業の簡素化を意図して開発されて来ました。セルフライゲーティングブラケットは、そのワイヤーの把持機構から主にパッシブ、アクティブ、インタラクティブの3つのタイプに分けられます。それらの特徴を良く理解し、(スライディングメカニクスも含め)エッジワイズ治療にはどんな把持機構が望ましいか検討を加えていきたいと思います。



  4. 『スライディングメカニクスの臨床的考察』 
    古賀正忠(古賀矯正歯科クリニック)
    1970年 東京歯科大学卒
    2000年 E.H.Angle 学会 正会員
    2007年 米国JCO, Contributing Editor

    いわゆるストレートワイヤーのエッジワイズシステムにおいてスライディングメカニクスは主にレベリングとアライニング、スペースクロージング、セトリングのステージで働く。各々のステージで効果をあげるための要素、効果を妨げる要素、短所と思われる点、さまざまなメカニクスの工夫など、臨床的な考察を加えてみたい。



  5. 『術前矯正治療 −好ましい側貌を得るための治療計画―』 
    山口 芳功(草津総合病院 歯科口腔外科)
    1979年 大阪歯科大学 卒業
    1991年 滋賀医科大学歯科口腔外科講座 助教授
    2006年 草津総合病院歯科口腔外科 部長

    外科的矯正治療において、咀嚼、発音などの機能の改善とともに、好ましい側貌を得るためには、本邦でよく用いられている硬組織主体の治療計画だけではなく、術後に得たい軟組織側貌を基にした治療計画の立案とそれに基づく治療が必要である。ここでは好ましい側貌を得るための治療ゴールの設定と術前矯正治療の立案とその実際について紹介し、術前矯正治療の重要性について皆様とともに考えたい。



  6. 『Biobloc装置による矯正治療』 
    北總征男(北總矯正歯科医院)
    1968年 東京歯科大学卒業、
    1972年 東京歯科大学大学院歯学研究科修了(歯科矯正学専攻)
    1972年 千葉県旭市にて開業   
    1972-2002年 東京歯科大学非常勤講師。日本矯正歯科学会認定医・指導医。専門医

    Biobloc装置による治療は、歯間への舌癖や口呼吸などのOral Posture改善のためのトレーニングを行いながら、上下顎のサイズ、形態の改善、上下顎の位置関係の改善を行う。そのねらいとなっているのは、水平的改善を促進させることで、最初に上顎を前方、側方に拡大して、次の段階でその上顎に下顎を咬合させ、上下顎の位置をより水平的に前方位をとらせることが目的となっている。このことについて考えてみたい。



  7. 『気道流体解析による小児OSASの診断と治療』 
    岩崎智憲(鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 小児歯科学分野)
    1990 年 鹿児島大学歯学部卒業
    1994年 鹿児島大学大学院歯学研究科単位取得後退学
    2008年 鹿児島大学 医歯学総合研究科 助教

    小児期の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)はアデノイドや口蓋扁桃肥大などによる上気道通気障害が原因の疾患で、成長障害、高血圧、呼吸不全、心不全、知的障害などの合併症を認める場合も多い。しかし、原因部位の特定方法が確立されていないため、医科・歯科問わず、適切な治療方法が選択されているとはいえず、満足出来る治療成績に至っていない。そこで今回、気道流体解析による診断と治療法について皆様と議論したい。



  8. 『デジタルデータの情報提供に適した医院環境とは』 
    布留川 創(イデア矯正歯科)
    1995年 東京医科歯科大学歯学部卒・同顎顔面矯正学講座入局、
    2000年 松本歯科大学矯正科非常勤臨床指導医。
    三次元分析に関しての研究経験を日常臨床に活用し、     
    2008年 川崎市の武蔵新城にイデア矯正歯科を開設。

    矯正臨床ではデジタル写真、デジタルXPにデジタル模型と「デジタルデータ化」は将来的に必須です。保管場所をとらず検索は容易ですがデータをどの程度有効活用してますか?データベースから説明用写真を探す途中で他の患者さんの情報が見られる危険性や、パソコン操作の具合をのぞき見られるのがいやで使わなくなってしまったりしていませんか?個人情報保護にも配慮したデータベースの作成方法、医院環境について考えましょう



  9. 『小臼歯抜歯症例における犬歯遠心移動方法を考える』 
    池上 富雄(医療法人 熊本歯列矯正センター)
    1983年 タフツ大学歯学部矯正科マスターコース修了
    2000年-2009年 日本MEAW研究会会長
    2007年- 香港大学歯学部矯正科客員教授 (honorary associate professor)

    第1小臼歯抜歯症例における犬歯遠心移動法には従来より、左右の犬歯のみを先に遠心移動した後に4前歯を舌側移動させる方法 (separate canine and 4 anterior teeth retraction)と犬歯を含む6前歯をまとめて遠心移動させる方法 (en-masse retraction) が主に用いられてきた。このテーブルでは従来からの犬歯遠心移動法を検証し、より良い方法がないかを模索したい。



  10. 『歯列内側メカニカル矯正術式における咬合挙上について』 
    藤田 欣也(自由が丘南口デンタルクリニック)
    1969年 日本歯科大学大学院卒業
    1971年 東京医科歯科大学歯科矯正学専攻科卒業
    1978年 歯列内側メカニカル矯正方法、術式、症例を発表

    歯列内側からの矯正力によって歯を三次元的総合的に移動する矯正治療方法に基づく歯列内側メカニカル矯正治療システムにおける咬合挙上においては、歯列外側メカニカル矯正治療システムとは異なる対処が必要である。
    種々の症例に最適な咬合挙上システムについてその効果および問題点を検討する。特に、1977年以来施術している異常早期接触を起こさない咬合挙上システムを供し、これについても検討したい。



  11. 『フィルムレスでのセファロ分析の問題点』 
    梶井 貴史(北海道大学 大学院歯学研究科 口腔機能学講座 歯科矯正学教室)
    1994年 北海道大学歯学部 卒業
    1999年 北海道大学大学院歯学研究科 修了(歯学博士)
    2000年 北海道大学大学院歯学研究科 助手(2007年より助教)

    大学病院で特に推進されるX線写真のフィルムレス化に際して、矯正歯科には、病院情報システムとのデータの受け渡し、フィルムレスセファロ分析に対する市販ソフトの精度といった問題点が散在しています。当教室では一昨年夏よりシステム上でのフィルムレス分析を施行したので、その概略を説明させていただくとともに、大学・病院勤務の先生のみならず、開業医・勤務医の先生とも上記の問題点について意見交換ができれば幸いです。


  12. 『患者さんの治療への良好な協力性を得るために』 
    富永 雪穂(アルファ矯正歯科クリニック)
    1983年 日本大学歯学部卒業
    1987年 日本大学大学院卒業
    1990年 アルファ矯正歯科クリニック開業

    矯正歯科治療結果の質は矯正歯科医の技術と知識ばかりでなく患者さんの治療への協力性に大きく依存しています。言い換えれば患者さんの高い協力性を引き出すことは臨床医にとって大切な臨床スキルの一つだといえるでしょう。皆さんのこれまでの様々な経験やアプローチを共有しディスカッションを行うことによって患者さんの協力性向上の一助となれば幸いです。



  13. 『矯正治療におけるキネジオグラフ・筋電計の活用と診断―その2(U級治療について) 』
    百瀬 保(王子神谷矯正歯科クリニック)
    1973年 日本大学歯学部卒
    1980年 百瀬歯科矯正歯科開業
    1999年 王子神谷矯正歯科クリニック開業(認定医)

    昨年のRTDでは矯正臨床でのキネジオグラフと筋電計の効果的活用と診断について提示させて頂き活発な討議が行われた。顎機能障害の患者に様々な計測法(SCAN)とその診断方法を有効に利用するにあたり、この装置の使用方法、診断の基本を提示したうえで、特にT級・V級に比べ顎機能障害が起こりやすいと思われるU級治療についての診断と治療方針にどう役立てるかをディスカッションしたい。K7を使用した臨床の一助となれば幸いである。



  14. 『低位舌について考える』 
    里見 優(さとみ矯正歯科クリニック)
    1988年 鶴見大学大学院歯学研究科(歯科矯正学) 修了
    2008年 鶴見大学歯学部非常勤講師
    2009年 機能的顎矯正治療を考える会事務局

    不正咬合の機能的な改善と安定を試みるとき、舌位および舌運動の改善は必要条件ではないだろうかと考え、舌位挙上を治療早期に図ることを目的に固定式舌挙上矯正装置を考案するとともに、それを組みいれた治療システムを構築した。舌位挙上を図る矯正装置として, muh,weigh plate, bihelix, tongue training plate, 低位舌用lingual archなどが用いられる。今回は、これらの装置とMFTを併用して治療した症例を提示しながら低位舌の治療について参加者と共に考えてみたい。



  15. 『咬合治療への医療保険導入―学校歯科検診と医療経済―』 
    平野 吉子(大阪府立母子保健総合医療センター口腔外科)
    1988年 大阪大学歯学部卒業
    1992年 大阪府立母子保健総合医療センター口腔外科勤務
    学位取得(1992年大阪大学・歯学、2010年大阪府立大学・経済学)

    1995年に学校保健の検査項目に咬合審査が追加された。しかし、矯正歯科治療は、一部の先天性疾患による咬合異常を有する者や顎変形症患者に保険が適用されているにすぎない。このため、咬合異常を指摘され、発音機能や咀嚼機能の障害を蒙るものの、経済的な理由で咬合治療の機会を享受できない児童が多く、矯正歯科治療への医療保険導入を望む声も高い。咬合治療への公的支援が健康やQOLの観点から有益であり、さらに結果的に医療費を抑制する契機になりうるという論点を提起し、学校歯科検診に高い関心を持つ先生方と論議したい。


  16. 『臨床研修における矯正治療のQuality Control』 
    宇塚 聡(日本歯科大学附属病院矯正歯科)
    1999年 日本歯科大学大学院歯学研究科(矯正歯科学)修了
    2004年 日本歯科大学歯学部附属病院 矯正歯科 講師(- 現在)
    2009年 東京慈恵会医科大学附属病院形成外科非常勤診療医長・形成外科学講座非常勤講師(- 現在)

    日本矯正歯科学会が提示する「矯正歯科基本研修における到達目標」では、永久歯列期の矯正治療、混合歯列期の矯正治療、診断、装置の作製、装着など多くの治療経験が求められている。一方、質の高い治療を患者に提供する必要もあり、矯正歯科臨床研修機関においてはその方略に頭を悩ませている。そこで、現状の教育システムの検証と従来とは異なる革新的な教育システムの可能性について活発な意見交換が行えれば幸である。
   
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