ご挨拶

 第36回小児脂質研究会を2022年11月18日(金)~19日(土)を開催させていただくことになりました。
テーマは、「脂質異常症を科学する」とさせていただきました。

 脂質異常症は、生活習慣病の一種であり、成人において重篤な動脈硬化症の原因になることは、広く知られています。企業においても健康診断において脂質のスクリーニングがなされ、生活習慣の指導などが行われています。小児科領域の脂質異常症は、小児慢性特定疾患に認定されている、重篤な疾患をはじめ、小児期の生活習慣病についても重要です。小児の脂質異常症難病は、早期の診断および治療が極めて重要です。2022年7月には、日本動脈硬化学会より、小児家族性高コレステロール血症(FH)のガイドラインが発表されます。また、小児の生活習慣病は、成人以降の予後に大きく影響することが明らかにされております。

 第36回小児脂質研究会では、小児期における脂質異常症の診療について、生活習慣病として、また難病の病型として、様々な局面からの発表を行い、活発な議論に繋げ、明日の診療にすぐに役立つ情報を提供したいと考えています。

 COVID-19の感染の収束がまだ見えない中、出席いただく先生方の安全を最大限に考慮しながら、現地とWebのハイブリッド開催として準備を進めております。多くの先生の御参加をお待ちしております。

大阪医科薬科大学、国立循環器病研究センター研究所
斯波 真理子