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脳卒中後の手指痙縮に対する空気圧人工筋肉を用いた手指ウェアラブルロボットの有用性

三田基樹,鈴森康一,工藤大輔,斉藤公男,千田聡明,畠山和利,島田洋一,宮腰尚久
Jpn J Compr Rehabil Sci 13: 12-16, 2022

【目的】われわれの開発した空気圧人工筋肉を用いた手指用ウェアラブルロボットを用いた,脳卒中後の手指痙縮に対するリハビリテーションの有用性を検討した.
【対象と方法】脳卒中後の指の痙縮を有する3名の患者に,ウェアラブルロボットを用いて20分/日,5日/週,3週間のリハビリテーションを行った。訓練前後の他動的関節可動域,Modified Ashworth Scale(MAS),各指の周径を測定し比較した.
【結果】ウェアラブルロボットを使用することで可動域と手指周径の改善を認めた.MASは部分的に改善し,増悪はなかった.
【結論】われわれが開発したウェアラブルロボットは,脳卒中後の痙攣に対して有用であり,静脈還流を改善する可能性もある.

【キーワード】:痙縮,空気圧人工筋肉,関節可動域訓練,静脈還流

第13巻 目次