徳永 誠, 中西亮二, 渡邊 進, 真栄城一郎, 百留あかね, 坂本 佳, 大久保智明, 野尻晋一, 山永裕明
Jpn J Compr Rehabil Sci 5: 7-11, 2014
【目的】Functional Independence Measure(FIM)の点数が低い範囲におけるFIM effectivenessを補正して入院時FIMに依存しない指標にする.
【方法】対象は回復期リハビリテーション病棟の脳卒中患者1,101例.入院時運動FIMを6点刻みで13群に分け,運動FIM effectiveness:運動FIM利得/(A−入院時運動FIM)が0.65程になるようなAの点数を求めた.
【結果】Aを42点,64点,79点,83点,87点,
89点,91点(入院時運動FIMが13〜18点,19〜24点,25〜30点,31〜36点,37〜42点,43〜48点,49〜90点の場合)にすると,運動FIM
effectiveness は入院時運動FIMに依存しない指標になった.
【結論】入院時FIMに依存しない補正FIM
effectivenessは,患者重症度の違う病院間比較に有用だろう.
【キーワード】FIM effectiveness,患者重症度,入院時FIM,補正