原著

熊本脳卒中地域連携パス参加の回復期リハビリテーション病院間での補正FIM 総得点effectiveness の比較

三宮克彦, 徳永 誠, 中西亮二, 渡邊 進, 寺崎修司, 川野眞一, 山隈維昭, 金澤親良, 平田好文, 山鹿眞紀夫, 橋本洋一郎
Jpn J Compr Rehabil Sci 5: 66-71, 2014

【目的】入院時FIM の影響を補正した平均補正FIM 総得点effectiveness を,回復期リハ6病院間で比較する.
【方法】対象は脳卒中患者2,192 例である.すべての回復期リハ病院のデータを用いて,補正FIM 総得点effectiveness=FIM 総得点利得/( A−入院時FIM 総得点)が0.63 程になるようなA の点数を求めた.そして平均補正FIM 総得点effectiveness に6病院間で有意差があるか,Kruskal-Wallis 検定を行った.
【結果】平均補正FIM 総得点effectiveness は0.567 (D 病院)〜0.841(C 病院)の範囲にあり,6病院間で有意な違いがあった(p<0.001).
【結論】補正FIM 総得点effectiveness を用いることで,重症度分布が異なる回復期リハ6病院間でFIM 改善を比較することができた.

【キーワード】地域連携パス, 補正FIM 総得点effectiveness,重症度分布,病院間比較

第5巻 目次