原著

年齢が補正運動FIM effectiveness に及ぼす影響

徳永 誠, 中西亮二, 江口議八郎, 木原 薫, 時里 香, 桂 賢一, 渡邊 進, 山永裕明
Jpn J Compr Rehabil Sci 5: 56-60, 2014

【目的】入院時運動FIM による影響を補正したアウトカム指標である補正運動FIM effectiveness を用いて,年齢がアウトカムに及ぼす影響を明らかにする.
【方法】対象は脳卒中患者1,101 例である.補正運動FIM effectiveness=運動FIM 利得/(A−入院時運動FIM)のA の点数を42,64,79,83,87,89, 91 点(それぞれ入院時運動FIM が13〜18,19〜24,25〜30,31〜36,37〜42,43〜48,49〜90 点の場合)とした.年齢を5歳刻みで10 群に分け, この10 群における補正運動FIM effectiveness の平均を求めた.
【結果】補正運動FIM effectiveness の平均は,69 歳以下の5群ではほぼ一定,70 歳以上の5群では年齢が上がるとほぼ直線的に低下した.
【結論】アウトカムがほぼ直線的に低下するのは70 歳以上である.

【キーワード】補正運動FIM effectiveness,年齢,アウトカム

第5巻 目次