徳永 誠, 福永貴美子, 三宮克彦, 今田吉彦, 井上理恵子, 濱崎寛臣, 野口大助, 中島雪彦, 渡邊 進, 中西亮二, 山永裕明
Jpn J Compr Rehabil Sci 4: 61-66, 2013
【目的】日常生活機能評価表(NSKH)とFunctional
Independence Measure(FIM)から予測されるNSKHとの差(NSKH−予測NSKH)がFIM利得と関連があるか,FIM利得の予測精度を高めるか,を明らかにする.
【方法】対象は,回復期リハ病棟の入院時FIMが18〜58点の脳卒中患者102例.NSKH−予測NSKHとFIM利得との相関の有無,FIM利得を予測する重回帰分析を行った.
【結果】NSKH−予測NSKHとFIM利得には有意な負の相関(相関係数−0.275,p<0.01)を認めた.年齢と入院時FIMによるFIM利得の予測式にNSKH−予測NSKHを加えることで,自由度修正済み決定係数R2は0.101上昇した.
【結論】NSKH−予測NSKHとFIM利得には関連があり,NSKH−予測NSKHはFIM利得の予測精度を高める指標であると考えられた.
【キーワード】日常生活機能評価表,看護必要度,Functional Independence Measure,利得