原著

熊本脳卒中地域連携パス参加の3病院におけるFIM 効率の病院順位とリハ体制要因

徳永 誠, 三宮克彦, 渡邊 進, 中西亮二, 山永裕明, 米満弘之,寺崎修司, 箕田修治, 川野眞一, 平田好文, 山鹿眞紀夫, 橋本洋一郎, 園田 茂
Jpn J Compr Rehabil Sci 3: 51-58, 2012

【目的】熊本脳卒中地域連携パス参加の回復期リハビリテーション(リハ)病院において,どのようなリハ体制の病院でFunctional Independence Measure(FIM)効率が高いのかを明らかにする.
【方法】脳卒中患者765 例を対象とした.熊本の3病院において,FIM利得と在院日数を,年齢で2群・入院時FIMで3群に層別化し,765 例の標準重症度分布で補正して,調整FIM効率を求めた.さらにリハ体制に関する6要因をアンケートした.そして,FIM効率の病院順位と一致したリハ体制要因は何か調べた.
【結果】調整FIM効率は,A 病院0.251,B 病院0.205, C 病院0.225であった.6要因のうち,調整FIM 効率の順位と一致したのは,リハ・看護スタッフ数と脳卒中入院患者数であった.
【結論】熊本の3病院では,リハ・看護スタッフ数と 脳卒中入院患者数が多い病院でFIM 効率が高かった.

【キーワード】FIM 効率,リハ体制要因,脳卒中,地域連携パス,病院間比較

第3巻 目次