原著

脳卒中地域連携パス参加の回復期リハ病院間での日常生活機能評価表利得比較

徳永 誠, 渡邊 進, 中西亮二, 山永裕明, 三宮克彦, 平田好文, 山鹿眞紀夫, 寺崎修司, 橋本洋一郎, 園田 茂
Jpn J Compr Rehabil Sci 3: 11-17, 2012

【目的】脳卒中地域連携クリティカルパス(パス)参加の回復期リハビリテーション(リハ)病院間で,日常生活機能評価表の平均利得の違いを明らかにする.
【方法】患者層が異なれば日常生活機能評価表の平均利得も異なるため,回復期リハ病院入院時の日常生活機能評価表合計点で脳卒中患者を層別化して利得を求め,個々の病院の重症度分布が,回復期リハ病院全体の重症度分布と同一であったと仮定した場合の補正した利得(調整平均利得)を病院ごとに求めた.
【結果】入院時の日常生活機能評価表合計点を2点刻みで10群に分けた患者数は0-1点群が多く,利得は8-9点群を中心に6-13点群で高かった.調整平均利得は,軽症例が多かったB 病院で平均利得より上がり,重症例が多かったその他の病院では平均利得より下がった.
【結論】日常生活機能評価表の調整平均利得は,病院間・地域間の比較や年次比較が可能であり,脳卒中地域連携パス参加の回復期リハ病院のアウトカム評価にとって有用と思われる.

【キーワード】日常生活機能評価表,調整平均利得,病院間比較,標準重症度分布,クリニカルインディケーター

第3巻 目次