腹腔鏡下胆摘術に対するクリティカルパスと患者意識
梅北信孝 田中荘一 真栄城剛 宮本幸雄
阿部秀樹 井上暁 松尾聰 北村正次
都立墨東病院 外科
【要旨】
我々は腹腔鏡下胆摘術において、クリティカルパスによる短期入院を施行し、患者の意識調査をアンケートで行った。パスの概要は術前日に入院。術後3日目までに退院とした。平均術後在院日数は2.9日であった。退院時には51%が不安をもっていたが、外来予約日まで87%の症例が問題なく過ごせたと答えた。退院後55%が3日目までに仕事に復帰していた。術後入院日数についてはよかったとするものが61%と多かったが、さらに数日の入院希望したものが37%あり、日帰りを希望したものは2%にすぎなかった。2-3日の術後入院でほぼ満足がえられていた。入院費用も安かった。しかし、現在の保険内ではさらに数日の入院を希望する患者も多かった。