この度「第45回日本消化器内視鏡学会近畿セミナー」の会長を拝命しました市立伊丹病院の筒井秀作でございます。伝統ある本セミナーの当番会長を務めさせていただきますことは大変光栄であり、内藤裕二支部長をはじめ関係各位に心より感謝申し上げます。
COVID-19のパンデミックが社会生活や日常診療に多大な混乱をもたらした後、現在では5類感染症へ移行しました。この過渡期を振り返ると、医療の進歩は決してとどまることなく、内視鏡診療においても新しい診断技術や低侵襲治療が急速に進展していることを感じます。一方で、急速な高齢化が進展している超高齢化社会において、内視鏡診療に関する医療安全面では新たな知見を踏まえたリスク管理がますます必要とされています。
このような背景から、今回のセミナーではテーマを「ポストコロナ時代の消化器内視鏡診療〜最新の知見を踏まえた安全な内視鏡診療を目指して〜」とし、食道・胃・小腸・大腸の消化管と胆膵領域に加え、医療安全に関係する領域のスペシャリストの先生から講演をいただく運びとなりました。
本セミナーがこれから消化器内視鏡学会専門医を志す先生方を含め、ご参加いただいた皆様の診療のお役立ちいただけるものと信じております。
市立伊丹病院 病院長
筒井 秀作