会長挨拶

第157回東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会
(弘前大学大学院 保健学研究科 教授)
歴史ある本学会総会・学術講演会を担当させていただくことになりました弘前大学大学院保健学研究科の樋口 毅と申します。2025年6月7日、8日に弘前市、アートホテル弘前シティでの開催を予定しております。本学会は、東北6県の専攻医が自ら取り組んだ課題を発表する場であるとともに、産科婦人科学領域の知識のアップグレードや医療に関する社会的話題の理解を深め、そして日常診療、研究の成果を発表する会であります。それに相応しい内容になることを目指しております。
今回のメインテーマは、「“働きがい改革”をめざせ! 〜未来の産婦人科診療を切り拓く〜」とさせていただきました。今年度から始まった、“医師の働き方改革”から約1年後の現状、課題を浮き彫りにした上で対処を医療経営アドバイザーも交えて協議できるような企画を行います。また働き方の選択肢となりうる“研究と起業”を考えるセミナーも予定しております。
招請講演には二人の先生をお招きします。お一人は、東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センター長 井元 清哉先生です。最新のゲノム研究の視点から女性の疾病についてお話を頂く予定です。もうお一人は青森県立保健大学学長の吉池信男先生に女性と栄養、とくに若い女性の食の課題、将来を考えたヘルスリテラシーをお話して頂く予定です。
青森県産科婦人科学会会長、弘前大学大学院医学研究科 産科婦人科学講座 横山良仁教授と青森県産婦人科医会会長、エルム女性クリニック佐藤秀平院長のご指導のもと、産科婦人科学講座講師の飯野香理先生を中心とした教室員、また県内の産婦人科医の先生方のご協力を頂きながら鋭意準備を進めております。開催の時期、弘前は大きな祭りの間で落ち着いた雰囲気でもあり、学会に集中できる季節かもしれません。できるだけ学会会場にいて楽しめるような企画をと考えています。
学会の中心は、一般演題の発表と熱いディスカッションです。今回も多くの会員の皆様からの意欲的な発表を心よりお待ちしております。さらに、例年好評の優秀演題賞の中から、最優秀演題への特別表彰を実施予定です。本学術講演会で、ぜひ挑戦してください。