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原因

 

てんかんとはどのような原因で生ずるのでしょうか?

人間の脳には100億を超える神経細胞があり、その神経細胞一つ一つが様々な脳の活動に従事しています。脳は大脳皮質、白質、基底核、脳幹、小脳などから成りますが、この中で大脳皮質と呼ばれる脳の最も表面に存在する部分は、感じたり、考えたりする高度な仕事をしています。

その神経細胞の電気的活動が様々な原因で異常興奮を起こす、例えていえば「ショ−ト」を起こす状態がてんかんともいえます。

電気が「ショート」を起こした場合は火花が散りますが、神経細胞は脳で様々な役割で仕事を行っていますので、全身のけいれんを生じたり意識がなくなったりするのです。では神経細胞が異常興奮しやすくなる原因とはどんなものがあるでしょうか?大きく分けて2つ考えられています。

  1. 脳に異常興奮しやすい素質がある場合(特発性てんかん)
特発性てんかんでは、けいれんを起こしやすい「脳のけいれん性素質あるいは素因」が原因と考えられており、一般的にその他の脳の異常がなく発達や運動機能 にも異常がありません。特発性てんかんには、新生児期から成人期までどの時期に発作が初発しやすいか、特徴的な発作などにより幾つかの特発性てんかんの型 に分けられます。最近、遺伝子工学の進歩によりごく一部の特殊な特発性てんかんで原因遺伝子が特定されたものもありますが、ほとんどの特発性てんかんは多因子遺伝、つまり多くの素因や外的因子が偶然に一致することによりけいれん発作を起こしやすくなると考えられています。

  2. 脳に様々な病気が存在するために脳が興奮しやすくなる場合(症候性てんかん)
症候性てんかんでは、多くの場合、様々な程度の知的障害や手足の麻痺などが併存します。てんかん発作もこの場合、脳の障害の合併症とみてよいと考えられます。
    検査では異常が見つからない、知的発達や運動発達も問題ない、けれど特発性てんかんにしては発作が止まりにくく、恐らく症候性てんかんではないかと思 われる場合、「潜因性てんかん」という言葉を便宜的に使用する場合もあります。てんかんによっては、各種検査で異常がなくてもてんかん外科手術で開頭すると瘢痕や萎縮、さらには大脳の形成異常(奇型)が認められる場合もあるのです。
 

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