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  日本てんかん学会の電子メール情報配信
    ▲臨時配信045号▼     2011.04.28
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4月18日に栃木県鹿沼市においてクレーン車によるたいへん痛ましい交通事故
が発生しました。
この交通死亡事故を鑑み日本てんかん学会では、下記の声明を発表いたしま
したので、至急お知らせします。 学会ホームページでも掲載しております。

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栃木県鹿沼市で発生した交通死亡事故に関する声明


平成23年4月27日
日本てんかん学会理事長 兼子 直
法的問題検討委員会委員長 松浦雅人


 4月18日に栃木県鹿沼市において、クレーン車が登校途中の小学生6人を死亡
させるという痛ましい交通事故が発生しました。亡くなられた子どもさんのご
冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆さまにこころよりお悔み申し上
げます。
 報道によりますと、今回の事故はクレーン車を運転していた人がてんかん発
作を起こして意識を失ったことが原因ではないかとされています。
 てんかんは多様な病態からなり、多くの場合は治療により発作は完全に抑制
されます。一定期間、発作が抑制されるとその後の再発率は急激に低下し、2
年間発作が抑制された場合には、てんかんのある人の事故の発生率は一般の人
と変わりません。このため、日本をはじめ多くの国で、一定条件のもとで運転
が許可されています。しかし大型免許および第2種免許に関しては、日本てん
かん学会は、てんかんのある人は原則として適性はないとの見解を以前より公
表しております。
 今回の事故の加害者(運転手)が、もし病気を申告せず、しかも大型免許を
取得していたとの報道が事実であれば、きわめて遺憾です。
 日本てんかん学会は、今後もてんかんのある人が法律に基づいて運転免許を
申請し、取得・更新するという社会的責任を適切に遂行できるよう支援を継続
いたします。それと同時に、てんかん医療にかかわる医師を増やし連携を深め、
医師への啓発活動もさらに徹底することで、公共交通の安全向上に一層寄与し
たいと考えています。

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 資料3「一定の病気に係る免許の可否等の適応基準(てんかん関係抜粋)」
 2てんかん(令第33条の2の3題項第1号関係)
 (5)なお、日本てんかん学会は、現時点では、てんかんに係る発作が、
 投薬なしで過去5年間なく、今後も再発のおそれがない場合を除き、通
 常は、大型免許及び第二種免許の適性はないとの見解を有しているので、
 これに該当するものがこれらの免許の申請又は更新の申請を行った場合
 には、上記(2)および(3)の処分の対象とならない場合であっても、
 当該見解を説明の上、当面、免許申請 ・更新申請に係る再考を勧めると
 ともに、申請取り消しの申請活用を慫慂することとする。 
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以上。

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以上。
 日本てんかん学会 資格審査・広報委員会
(配信についてのお問い合わせは、<jes-oasSumin.ac.jp>まで)