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  日本てんかん学会の電子メール情報配信
    ▲臨時配信018号▼     2009.4.24
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 法的問題検討委員会より、「銃砲刀剣類所持等取締法におけるてんかんの
診断」につきまして、下記のようにお知らせがございます。
本学会の会員は、同法の改正が施行される前にその内容を周知しておくべき
と思われますので、よろしくお願い申し上げます。

日本てんかん学会 資格審査・広報委員会
(配信についてのお問い合わせは、<jes-oasSumin.ac.jp>まで)

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♪♪♪<銃砲刀剣類所持等取締法におけるてんかんの診断について>♪♪♪

 銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律が平成20年12月5日に公布
され、近いうちに施行されます。この法律ではそもそも、「精神障害若しく
は発作による意識障害をもたらしその他銃砲若しくは刀剣類の適正な取扱い
に支障を及ぼすおそれがある病気として政令で定めるものにかかつている者
又は介護保険法に規定する認知症である者」には銃砲刀剣類の所持を許可し
てはならないとされていますが、今回の改正でさらに、所持許可の要件の厳
格化、所持者に対する監督の強化などが追加されています。医療者に関わる
のは、特に、猟銃等の所持許可の申請ないし更新の際に医師の診断書の提出
が義務づけられたこと、また銃砲刀剣類の所持許可を受けた者が基準に適合
しているかどうかを調べるため必要に応じて医師の診断を受けることを命ぜ
られるとされた点です。
 不許可に該当する政令で定める病気にはてんかん(発作が再発するおそれ
がないもの、発作が再発しても意識障害をもたらされないもの及び発作が睡
眠中に限り再発するものを除く。)が含まれています。注意していただきた
いのは、この法律ではてんかんは絶対欠格(許可してはならない)であり、
てんかんという診断では所持許可はおりないという点です。日本てんかん学
会は、「てんかんにおいては、意識障害のない発作や睡眠中に限られた発作
はあっても、意識を失う発作が5年以上ないと診断される場合には、銃刀法
施行令に規定するてんかんに該当しない。」とすることを申し入れました。
 猟銃等の所持許可の申請ないし更新の際の医師の診断は、原則として精神
保健指定医によって行われます。日本てんかん学会は、「てんかんにおいて
は、継続的に診察している主治医またはてんかん指定医(下記)の診断書を
もって代えることができる。」とすることを申し入れました。
 銃砲刀剣類の所持許可を受けた者が欠格事由となっている病気等に該当し
ていないか等を調査する必要がある場合の医師の診断は、都道府県公安委員
会が指定する医師によって行われます。てんかんについては関係学会の認定
医等とされています。日本てんかん学会は、「てんかんの診断にあたる指定
医は日本てんかん学会専門医又はこれに準ずる医師(5年以上の正会員)と
する。」ことを申し入れました。
 てんかんの診断に関わりうる医師(主治医、専門医ならびに専門医に準じ
る医師)は、銃砲刀剣類所持等取締法におけるてんかんの扱いをよく理解し、
上記の日本てんかん学会の見解を踏まえて適切に対処されるようお願いしま
す。

日本てんかん学会 法的問題検討委員会 
     
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以上。