●理事長挨拶  
2017年8月
 
   日本口蓋裂学会は1961年に口蓋裂言語治療談話会を発足し、1970年にはこれを発展的解消し口蓋裂研究会の設立が行われ、その後1976年には日本口蓋裂学会の設立に至りました。現在、本学会は設立から41年を経ており、会員数は3,280名(平成29年3月31日現在)でございます。
 本会の目的は、口唇裂・口蓋裂の治療・予防に関わる者の資質の向上、医療の進歩発展、教育ならびに研究の促進を図り国民医療の向上に資することを目的としています。
 そのために、学術大会、講習会などの集会の開催、機関紙の発行を通じて会員相互の知識や医療技術の意見交換と親睦を深めること、関係諸団体との連携及び交流事業、また専門医の認定及びそのための教育を行なうこととしています。これらの一環として次世代に続く若手の育成や教育を行うため、本年度からは若手研究者のための海外研修奨励制度も運用の予定です。また、日本口蓋裂学会認定師制度の稼働に向けた準備、会員の臨床・研究・教育活動ならびに行動に関する倫理的問題への対処として倫理委員会の充実を図っています。
 本会は矯正歯科,口腔外科,形成外科,音声言語,歯科補綴、小児歯科,耳鼻咽喉科,その他の歯科分野等きわめて多職種の会員から構成される学際的協力のもとで行われる治療分野です。出生直後から、裂隙部の閉鎖、授乳への対応、閉鎖手術、言語治療、顎顔面部の成長発育管理、咬合機能の育成、咬合の確立、審美処置など長期にわたっての診療が必要となります。患者さん本人、ご家族にとっても多大なるご苦労とご心労の連続です。本学会では、各医療分野との連携を今以上に密になるよう努力し、患者さん本人、ご家族、そして社会に大きく貢献できる学会になるよう、さらなる発展を願って会の運営を行なっています。
 
 
  一般社団法人 日本口蓋裂学会理事長
愛知学院大学歯学部歯科矯正学講座教授
後藤滋巳