ご挨拶

 

第133回日本胸部外科学会関東甲信越地方会
会長 土屋 幸治

 この度、第133回日本胸部外科関東甲信越地方会をお世話させて頂くこととなりました。山梨県立中央病院心臓血管外科一同にとり大変光栄なことであり、一同鋭意準備を進めているところであります。
 本地方会は、日常の現場で遭遇する希な症例や治療困難例を報告していただき、会員の明日からの診療に役立てて頂くところに特徴があります。多くの胸部外科医が本会を出発点として大きく羽ばたいていったことと思います。臨床重視の傾向が強まる中、本会の意義は益々高まるでしょう。会員の皆様の多くのご発表と活発なご討論を期待しています。
 恒例となりましたランチョンセミナーには、湘南鎌倉総合病院の斉藤滋先生をお招きし、薬剤溶出性ステントの本邦および諸外国での現状をお話していただき、併せて循環器内科医から見たCABGの位置づけについてもコメントして頂く予定です。座長には順天堂大学の天野篤先生にお願いしてあります。再狭窄率10%以下と言われるステントの登場をもってPCIは一つの頂点に達したと言ってよいでしょう。私どもとしてはいたずらに扇動されることなく、その効果を冷静に判断し、循環器内科医と連携して治療にあたる道をさがすことが肝要だと思います。その意味で今回のセミナーが会員のお役にたてば幸いです。
 2 月の甲府は底冷えのする寒い時期ですが、皆様の御来甲を心よりお待ちしております。