学術集会会長挨拶
 私たち看護職者は、自らの看護実践や教育をより良くしたいと望み日々努力しています。看護実践や教育をより良くするためには、その基盤や根拠となる研究成果が不可欠です。看護教育学は、現場で起こっている看護現象のなかから‘こうあるべき’ではなく、‘現にある状態’の本質を看護学的視点から取り出し、それを基盤に看護実践や教育を展開することを大切にしています。それは、長きにわたり日本の医療を支えてきた看護職者の実践の‘現にある状態’のなかに、それを成し得るための英知が潜んでいると確信するからです。
 日本看護教育学学会第31回学術集会は、看護職者の実践のなかに潜む英知を研究によって解明する過程と、その知見を実践に活用する過程の両者をテーマにしました。看護職者が研究を必要とするとき、研究に取り組む契機、実際の研究活動とその継続による研究の発展など、「研究成果の産出」に焦点を当てるとともに、そのような活動がもたらす「研究成果とその活用」の実際、それを通した実践の質の変化について、参加者の皆さまと討議し共有したいと考えます。これらを通して、看護専門職にとっての研究の意味と価値、看護専門職の実践と研究の関連性について、改めて考える機会になることを願い準備を進めております。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
中山 登志子(千葉大学)