日本言語聴覚学会 第8回日本言語聴覚士協会総会

第8回 日本言語聴覚士協会総会・日本言語聴覚学会

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学会長ご挨拶

学会長

第8回日本言語聴覚士協会総会・日本言語聴覚学会は、2007年6月に静岡県浜松市において開催させていただくことになりました。前回の金沢市に続き、首都圏を離れての開催です。地域との連携を促進する意味でも、本学会の運営に際しましては、静岡県言語聴覚士会のご協力のもと開催に向けて準備を進めております。

浜松というと、名物のうなぎとともにピアノなどの楽器製造を思い浮かべる方も多いと思われますが、観光名所が多いことは意外に知られていません。風光明媚な浜名湖とそれを臨む舘山寺温泉、中田島砂丘、徳川家康が築いた浜松城などが代表的スポットです。浜名湖の夕景を眺めながら温泉を楽しむ、また日本三大砂丘のひとつである中田島砂丘では遠州灘から吹く風と砂が生み出す風紋と水平線に沈む夕日の組合せは、とても荘厳なひとときを与えてくれます。身近なところでは学会会場であるアクトシティー展望台(地上185メートル)からの夜景も感動ものです。学会参加の合間を縫って、ぜひ浜松の地をお楽しみください。

今回の学会テーマは、「言語聴覚療法の更なる普及・向上を目指して〜目標指向の臨床実践〜」としました。平成18年度に行われた医療保険・介護保険の改正や、特別支援教育の推進といった言語聴覚療法領域を取り巻く環境の変化を見据えながら、障害のある方々のより質の高い生活の実現に向けて言語聴覚士が担うべき役割を考える会にしたいと思います。
資格制定後、言語聴覚士は各種社会保障制度の中に位置づけられ、医療保険や介護保険における評価の見直しとともに、活躍の場も大きく広がっています。しかし、言語聴覚士の現状をみると、取り組むべき課題は少なくありません。
このたびの診療報酬改定は、リハビリテーション領域では効果の不明な訓練を漫然と繰り返すことへの反省、介護保険では医療と介護との連携、予防的視点の導入などがなされました。私たちの職務においても目標をもって計画的に、かつ科学的根拠をふまえた効率的な臨床の実践が求められています。具体的には、短期間・集中的訓練を指向する医療への対応、介護保険領域ならびに小児・聴覚障害領域への対応拡大、福祉・教育分野への参入といった業務内容や業務領域に関する事項のほか、20〜30歳代が全体の7割を占め、かつ1人〜2人職場での勤務が多いという業務状況への対策などが挙げられます。

特別講演としては、脳科学者としてご活躍の茂木健一郎先生に「脳科学と言語聴覚障害(仮題)」お話をいただきます。また公開特別講演として聖隷三方原病院リハビリセンター長の藤島一郎先生には「摂食嚥下障害のリハビリテーションにおける落とし穴(仮題)」について、豊富な症例を交えてのお話が伺えることと思います。その他、一人職場で若い言語聴覚士への応援として、また効率的・効果的な訓練の実践を目指して「言語聴覚療法のコツとツボ」についての指定演題をポスターセッションとして募集します。

シンポジウムは3テーマを企画しています。障害のある方の生活機能に根差しつつ、各障害領域における言語聴覚療法のあり方と専門職としての役割について討論することを企画しました。リハビリテーション分野については、急性期・回復期リハビリテーションにおける言語聴覚療法のあり方(仮題)、維持期・在宅における言語聴覚療法のあり方(仮題)の2つを、また小児・聴覚領域については、言語聴覚士の専門性とかかわりの深い特別支援教育への対応も含め、小児・聴覚障害領域における言語聴覚療法のあり方(仮題)を計画しています。
また、日本言語聴覚士協会の生涯学習講座も基礎講座2つ、専門講座1つを開講予定です。さらに、未来の言語聴覚士を目指す養成校の学生による交流集会も検討しています。

学会の運営については、地域の皆様のご協力とご支援をいただきながら、実り多い会にしたいと考えています。微力ながらも言語聴覚士の専門的サービスの普及・向上に貢献できることを期待してやみません。

それでは皆様、2007年6月に浜松でお会いしましょう。

第8回日本言語聴覚学会 学会長  長谷川賢一