第25回
日本家族看護学会
総会・学術集会

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家族支援専門看護師 活動報告

近畿大学医学部附属病院 藤野崇

1.現在の職場について

私は、近畿大学医学部附属病院で、家族支援専門看護師として活動を行っています。職場は、「患者支援センター」という、患者家族支援部門や地域連携などが一体になった部門です。この部署に所属しながら、部署での役割を果たすと共に、家族支援のために様々な場所に出向いて家族支援を行っているのです。

2.家族支援専門看護師としての活動について

家族支援専門看護師には、6つの機能(実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究)があり、これらの6つの機能を使いながら、普段の活動を行っています。その中で、今回の活動報告では、「実践」の役割に焦点を当てて、どのような実践をしているかの報告を行います。

現在、患者家族支援部門に籍を置きながら、①患者支援センターでの外来通院中の患者家族の療養相談、②外来での家族看護実践、③病棟での家族看護実践を行っています。

①の「患者支援センターでの外来通院中の患者家族の療養相談」としては、週に2回外来相談の窓口担当となり、院内外の医療・福祉・保険・介護などの関係者からの患者家族のサポートの依頼や患者家族の直接の悩みの相談に対応して、家族看護の実践を行っています。「がん患者家族の方の療養場所や方法の意思決定援」「看取りの体制を作るための家族役割の調整」などは、その一例ですが、外来相談では、様々な領域、様々な状況に対応することが求められます。

②外来での家族看護実践としては、様々な外来に出向き、あるいは医療者からの依頼を受けて、外来通院中の患者家族のサポートを行っています。様々な科に関わりますが、もっとも多いのは小児科で、「慢性疾患の子どもと両親の親子関係の悩み」「病気の子どもと他の兄弟の関わり方に差があることの悩み」など、病気と共に生きる上で起こってくる様々な悩みを乗り越え、家族としての力を出せるようにサポートを行っています。

③病棟での家族看護実践としては、クリティカル領域が最も関わることが多い領域となっています。例えば「緊急入院で危機的な状況になっている家族への危機介入」「障がいをもつことに向き合うことが難しい患者家族の適応支援」などが例となります。

3.おわりに

簡単にではありますが、現在の家族看護実践の内容をお伝えしました。見て頂くと分かるように、疾患を問わず、クリティカルからエンドオブライフまで状況を問わず様々な家族に関する課題への対応を求められます。

このような多様な課題に対応できるのは、「様々な健康問題を持った人たちが共に生きる時に起こる家族としての力の出しにくさ」を解決する家族看護学をベースにしているからなのです。疾患や状況の影響は受けるとしても、家族が出会う困難には、共通な点も多くあります。家族支援専門看護師は、このような共通性に注目して、家族の力を引き出す支援を部署を超えて、実践しているのです。

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