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私は、平成19年4月から3年間の予定で日本家族看護学会の理事長を拝命いたしました。当学会の設立時から学会活動を見守ってまいりましたが、このような立場になり、大きな責任を感じております。
日本において家族というものは、たやすく踏み込まれたくはない聖域と考える傾向が強いのですが、ちょっとした外的なきっかけが家族の緊張を解き、より多くの安らぎをもたらし、家族の自覚の広がりや変革が、家族員間や療養者と家族の歩み寄りをもたらすこともよくあります。また、家族は必ずしも安全な場所ではなく、家族によってもたらされている深刻な問題には、専門的なケアが不可欠なこともあります。私は、だからこそ、家族看護の社会的ニーズが確信できると考えています。
高度経済成長と核家族化、女性の社会進出と介護負担の問題など、社会に発生する現象・困難に何らかの形で関与しているのが家族であり、逆に社会に起きている現象・困難の影響を受けるのも家族であります。それだけ政治家からさまざまな団体、さまざまな現場、学者にいたる広い関心が家族に集まるのは当然で、保健医療福祉の場に限ったことではありません。したがって家族看護は、担える役割の範囲の広さや深さが特徴であり、学際的な関心を持ち、学際的な情報を獲得する必要性があります。
私は、日本には家族看護の発展のための材料が豊富にあると考えております。この学会も13年目を迎え、そろそろ家族看護学の本道を示していきたいものだと考えております。
多くの方々が家族看護に関心を高め、この学会にご参加くださいますようお願い申し上げます。 |
日本家族看護学会 理事長
石垣 和子 (石川県立看護大学) |
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