2023年年次大会 in 高槻 |
2023年度年次大会長 大阪医科薬科大学 医学研究支援センター 上野 照生 このたび、2023年7月22日(土)〜23日(日)の2日間、大阪府高槻市の大阪医科薬科大学(以下、「本学」という)において日本医学写真学会第59回総会ならびに第63回定例学会を開催させていただきます。 昨年9月に大会長のお話をいただき、執行部の皆様の熱心な勧めによりお受けいたしました。まだ、十分な準備が整っておりませんが、大会の成功に向け尽力致します。会員の皆さまにおかれましては、一般演題の応募等ご協力を賜りたくお願い申し上げます。 年次大会のテーマは「Society 5.0実現に向けた画像・映像が果たす役割」 です。本学の中(長)期事業計画として、Society5.0の状況下において個々の課題を明確化し、Super smart 教育・研究・医療の実践を目指していますので、日々の業務に関連する取り組みをテーマとしました。 具体的には、2021年度に医学教育センターに「学生教育 リサーチスライドスキャナーVS200 組織切片イメージングシステム」が導入され、医学研究支援センター(以下、「当センター」という)が協力し、コロナ禍において、「質の高い、また特殊な染色を施した顕微鏡標本」をオンラインで共有し、遠隔地での授業(講義、実習)を可能とし、併せてAIを取り入れた画像解析技術や遠隔操作などの技術支援を行っています。さらに2022年度に当センターに導入された「蛍光ライフタイムFRETイメージング共焦点レーザー顕微鏡システム STELLARIS8」は、蛍光観察で課題となっていたバックグラウンドノイズの高い生体試料において、コスト、時間、危険性を抑制し、実験手技の簡素化により、本来の蛍光色素のシグナル(画像、動画)の取得を目指します。今後は、メーカーの体験型デモ拠点として広く公開し、装置の共用化を進め、学内はもとより国全体の研究力向上に寄与する計画です。 本学は、現在、「超スマート医療を推進する大学病院」を基本方針に掲げ、Society 5.0実現に向けた病院新本館建築プロジェクトが進められています。「すべての施設利用者のストレスが軽減される病院」、「時代の変化に柔軟に対応し、継続的に質の高い医療を提供できる病院」を目指しています。 政府が、Society 5.0として目指すべく掲げた「国民の安全と安心を確保する持続可能で強靱な社会」は、日ならずしてコロナ禍となり行政、企業におけるデジタル化、テレワーク、学校におけるオンライン教育など社会全体のデジタル化に対応した環境整備の不十分さが明らかになりました。私たちを取り巻く環境にはAI、IoT、ビッグデータ、SDGs など取り組むべき社会課題がたくさんありますが、本大会を機に私たち会員がそれぞれの立場で社会貢献できる新たな社会様式の実現へ向け取り組んでいければ幸いかと存じます。 最後に開催地である高槻市を紹介します。高槻は京都と大阪の中間に位置し、両都市のベッドタウンとして栄えている人口34.9万人の中核都市です。2021年にオープンした安滿遺跡公園(21.8ha甲子園球場5個分の敷地面積)は、古墳群が点在する高槻の象徴となりました。また、毎年GWに開催される高槻ジャズストリートには、全国から10万人の観客を集め有名ミュージシャンも多数訪れます。さらに、2023年秋に移転する“将棋の聖地”「関西将棋会館」は、「将棋のまち高槻」として新たな魅力となりそうです。 医学写真を通じた学術交流の場として、また親睦を深める機会として、多くの会員のご参加をお待ちしております。 |
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