ご挨拶
新しい21世紀の初頭、2001年(平成13年)度に、この伝統ある日本解剖学会の第106回総会・全国学術集会を、高知医科大学で開催できますことは、この上ない歓びであります。高知医科大学は、一県一医大の構想のもとに、1973年(昭和53年)に開講されましたいわゆる新設医科大学でありまして、高知県のほぼ中央部の南国市に位置し、周りを田圃に囲まれ、教育研究には恵まれた自然環境にあります。
今回の学術集会では、情報処理検討委員会で長年討論されて参りました参加登録用紙、抄録用紙などを用いないペーパーレスのオンライン演題登録を採用し、東大病院にあります大学病院医療情報ネットワーク(University
Hospital Medical Information Network [UMIN])に利用申込をし、実施いたしました。はじめてのことゆえ、登録方式の決定、ホームページの開設等に手間取り、会員の皆様にご迷惑をお掛けいたしましたことをこの場をもってお詫び申し上げます。しかしながら、今回、特別講演3題、シンポジウム15題(80演題)、テクニカルワークショップ3題(12演題)、ミニシンポジウム11題(67演題)、展示発表504演題、インターネットセッション17演題、計683演題の多数の研究発表を賜りましたことを御礼申し上げます。これらのなかには、定例となりました日米合同シンポジウムやインターネットセッションも含まれます。インターネットセッションは情報処理実習室を用い、50台の端末を利用して多数の方々による討議を行えるようにいたしました。
20世紀、特にその最後の四半世紀には、解剖学関連の諸分野は、著しい自然科学の発展、その技術的進歩とともに、急速に発展して参り、膨大な数の情報が産み出され、会員相互の情報交換が益々重要になってきております。本総会・学術集会を、会員が一堂に会して互いに親睦を深めると同時に、有意義な情報交換の場となるよう努力して参りました。とりわけ今回の学術集会の準備に当たり中国・四国地区を中心に各大学の方々のご協力のもとに、プログラム委員会(委員長:石村和敬徳島大学医学部教授)を設置し、シンポジウム、テクニカルワークショップ、ミニシンポジウム、ポスターセッション等を企画、立案して参りました。
一般演題は原則として展示発表(ポスター)となります。従って学術集会のメインとなります展示発表にできるかぎり多くの討論時間を当てるよう企画し、1日目と3日目には午後2時間を当てるようにいたしました。2日目は総会があり、また夕刻には懇親会を行いますので、1時間となりましたが、各演者による短時間の説明の後、討論をしていただくようにいたしました。また、会期前日(4月1日)には、各種研究集会を行います。多数の皆様のご参加をお持ちしております。
奇しくもここ土佐の高知は、坂本龍馬を始め、明治維新に多大の影響を及ぼした多くの勤王の志士を生んだ新進気鋭に富んだ所であります。少々交通の便には恵まれない所ではあります。また、ここ高知は、気候は温暖で、美しい自然の豊富な所であり、また、魚をはじめ、果物、野菜など多彩な食文化の花開く所でもあります。21世紀の初頭にあたり、本学術集会が解剖学をはじめ、関連する諸分野のさらなる発展と飛躍の礎となる実り多い集いとなりますよう、主催者一同心より願ってやみません。一人でも多くの会員の方々の高知へのご来駕を祈念いたしまして、挨拶に代えさせていただきます。
最後になりましたが、第106回日本解剖学会総会・全国学術集会の開催に際しまして、ご協力を賜りました企業ならびに医療機関をはじめ、準備運営にご支援を賜りました高知医科大学関係各位に厚く御礼申し上げます。
2001年2月
第106回日本解剖学会総会・全国学術集会
会 頭 瀬口春道(高知医科大学第2解剖学教室)
副会頭 由利和也(高知医科大学第1解剖学教室)
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