◆サードパーティ製Portableアクセサリ(RAMその2)◆



サードパーティ製のRAMは数多くは存在しません.
そしてRAMスロット用RAMカードは私の知る限り4MBが最大(それ以上のRAM拡張にはPDSスロット用RAMが必要)と長らく信じていました.
ところが!何と8MBのRAMスロット用RAMカードが売られていた事をつい最近知りました.その貴重な画像を提供戴きましたので,ここに紹介致します.
(構造については,持ち主の方から教えて戴きました.)


これがそのRAMの表面です.
「Shadow」というロゴが貼られています.
ネジ止めされているドーターカードに表裏合わせて32個の518128(1個128KB)がついていて,これだけで計4MBです.


同じRAMカードの裏面です.
立体構造はこちらの方が良く分かりますね.
こちらにもドーターカードが載っており,片側の表裏に16個の518128(1個128KB),反対側の表面にだけ658512(1個512KB)が4個ついていて,これで計4MBです.
故に,両面で8MBとなります.
ドーターカードの基板は左右で分離していて,このRAMカード全体では5枚の基板が使われていることになります.
マザーボード(真ん中の基板)にはメモリーチップは載っていませんが,大小のICが25個もついているそうです.

その後,このRAMカードについていくつかの事が判明しました.

(1) どうやら「マザーボード」+「658512が4個載っているドーターボード(2MB)」が基本形で,予算に応じて(笑)「16個の518128が載ったドーターボード(2MB)」を最大3枚まで追加出来るタイプ(つまり,2,4,6,8MBと容量が変えられる)のRAMのようです.
(2) この製品は,(株)シーシーアイシー(CCiC)・ジャパンというサードパーティのPowerBook関連の製品を輸入している代理店が扱っていた可能性が高いようです.(上の写真を良く見ると,カードに黒マジックで「cci…」とサインされているらしい事のが分かります.)
(3) 上記シーシーアイシー・ジャパンは以前Portable用RAMを取り扱っていました.「PortaRAM:PRM2」という製品で,これは「Portable用2MBメモリ拡張マザーカード」であり,ここに「PortaRAM:PRE2」という2MBの拡張モジュールが最大3枚追加出来るというタイプのpseudo-SRAMでした.つまり,(1)の説明通りです.
ちなみにこのRAM,1995年頃のカタログには,マザーが128,000円,拡張モジュールが98,000円と書かれていますので,フル拡張すると128,000+98,000×3=422,000円もした事になります.(!)
(4) PSIというメーカーが,このタイプのRAMを作っていたという記録があります.

そうすると,断定は出来ませんが,このRAMはPSI製,CCiC扱いの「PortaRAM:PRM2」+「PortaRAM:PRE2」という製品であるのかも知れません.

それにしても,何と迫力のあるRAMカードでしょう.
(Special thanks!>Mr. Miyauchi)

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