◆Portableの最大搭載RAMは何MB?◆
Portableの最大RAMはnon-backlitモデルで9MB,backlitモデルなら8MBです.
ちなみに,オンボードRAMは1MBです.
拡張RAMカードはRAMスロットにさすタイプとPDSにさすタイプのものがあり,例えばRAMスロットに1MBカード,PDSに4MBカードをさすと,RAMは1(オンボード)+1(RAMスロット)+4(PDS)=6MB認識されます.
ここで注意を.
System 6ではnon-backlitモデルでも8MBまでしか認識されません.9MBまで拡張する時はSystem 7.0以降が必要です.ただし,System 7.0以降であっても例えばPDSに7MB,RAMスロットに1MBのカードをさしてもやはり8MBしか認識されません.つまり,RAMを9MBにしたければどうしても8MBのRAMカードが必要となるわけです.
次に,PDS用RAMカードは消費電力が大きい事に注意して下さい.そして,ロジックボードへの負荷を考えるとPDS用RAMカードとRAMスロット用RAMカードは同時に使わない方が良いようです.
また,RAMスロット用カードはnon-backlitモデル用とbacklitモデル用では異なり,互換性がありません.non-backlitモデル用のRAMはstatic RAM,backlitモデル用のそれはpseudo-static RAMです.(backlitモデルであっても,元々non-backlitモデルにbacklit付き液晶パネルとROMカードでアップグレードした機種ならRAMカードはnon-backlitモデル用を使います.)
PDSにさすカードはどちらでも使えます.
左がnon-backlitモデル用1MBのRAMカード,右がbacklitモデル用3MBのRAMカードです.いずれもRAMスロットにさすタイプです.
RAMカードのコネクタ部分の比較です.左がnon-backlitモデル用,右がbacklitモデル用です.backlitモデル用のカードには▲で示した出っ張りがあります.この出っ張り(ロジックボードのRAMスロット側では切れ込み)の有無でどちらのカードを使えば良いかを判断して下さい.
Portable販売時,デフォルトで付属していた純正RAMカードの多くは,non-backlitモデルで1MB,backlitモデルで3MBだったようです.これ以外の容量のRAMスロット用RAMカードにはあまりお目にかかれません.
RAMカードの市場流通の現状を考えると,現在最も現実的なRAM容量アップグレード方法はPDS用RAMカードの入手でしょう.
Developer Notesに記載されているPortableのRAMのアドレスマップを見ると,拡張RAMのアドレス空間は$100000から$8FFFFFまでの8MBです.つまり,増設用RAMは8MB丸々使えるのです.そして,オンボードのRAMは$000000から$0FFFFFまでの1MBが当てられていて,しかもここはROMとアドレスを共有して切り換えてアクセスしている事が読みとれます.これより,Portableはハードウェア的にはちゃんと9MBのアドレス空間でRAMを使える事が分かります.(ちなみに,Developer Notesには最大で何MBのRAMを使えるかは明記されていません.これが作製された時はまだ8MBの拡張RAMは存在しませんでした.)
オンボード1MB+RAMスロット用RAM 8MB(!)の状態で,System 7.0.1及び漢字Talk 7.5.5では9MB使えたと云う報告を戴いています.
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