まりも さんからのコメント
(Date: 1999年 8月 13日 金曜日 20:41:44)
こんばんは.
皆様御無事のようでしたね.(笑)
junさん:
> しかし、この時期の電車はやっぱり混んでますね。
> おかげで、4時間ほど立ちっぱなしでした(涙)
あんな時間の電車でもそうだったのですか.お疲れ様でした.
*時刻表を見て,寝台車に自由席がある事を初めて知って感動しました.(笑)
YASさん:
> この模様はデジカメ写真でお宝鑑定団のDANBO@RIKIBONの従兄弟ページにも見
> せました。受けてました(^^)¥
お宝鑑定団のHPにも紹介されていましたね.(^^)v
藤井さん:
> 学校から奇異な目で見られなかったでしょうか?(by しんかいさん)
私もとっても心配しています.(笑)
しんかいさん:
> 夕方に東京へ移動です。
うーん,凄い行動力だ.(爆)
まりも(ラグナ出血熱?) さんからのコメント
( Date: 1999年 8月 13日 金曜日 20:52:06)
わわ,#14個目に突入してしまった.(爆)
もうそろそろ,"Vol.2"に移行します.
さて,
junさん:
> どうやら、京都でラグナ出血熱(*)に感染したらしく(驚)
> 家に帰って一眠りしたら、発病していることに気が付きました(^^;;
ほほう,遂にかかりましたか.
残念ながらこの病気はかなり致命率が高く,しかも有効な治療法が殆どありま
せん.
治る可能性があるとすれば,別の出血熱に感染する事くらいでしょう.(爆)
しかし,と言う事は,私も感染しているわけ?
ははは,全く自覚症状無かった.(自爆)
> HPの分解方法はとっても参考になりました。
> キーボードパネルを外す時がびくびくモノでした。
お役に立てて光栄です.
あのパネル外し,今でもいやです.(小さいキズはどうしてもつきますね…)
> J14(FD DISK1)とJ15(FD DISK2)の間の横にあるS1という4連DipSWは
> 何を設定するものなのでしょう?
DNによると,ROMカードやパワマネの変更の時に使うジャンパスイッチのよう
です.(読んだけど,今一つよく理解出来ない…(^^;;)
jun-atmark(ロジックボードのアナログ解析:第1報) さんからのコメント
( Date: 1999年 8月 14日 土曜日 23:59:46)
まりもさん:
> 残念ながらこの病気はかなり致命率が高く,しかも有効な治療法が殆どありません.
> 治る可能性があるとすれば,別の出血熱に感染する事くらいでしょう.(爆)
まりもさん、ワクチンを作ってください!
#って、まりもさんに頼んでどーするっ!って話もありますが....
> しかし,と言う事は,私も感染しているわけ?
> ははは,全く自覚症状無かった.(自爆)
うーん、なんとも言えないんですけど...
発病していないとはいえないですよ、まりもさんとかしんかいさんと藤井さんは。
#と、統計学的な結論でボカしまいます、こーいうときは。(汗)
> DNによると,ROMカードやパワマネの変更の時に使うジャンパスイッチのよう
> です.(読んだけど,今一つよく理解出来ない…(^^;;)
そうかぁ、DNに書いてあるんですね。
#チェック甘かった。
家に帰って見てみます。ありがとうございました。
さて、さっそくPortableを丸裸にして通電しているのですが、
どうもコンデンサだけが怪しいのではないのではないかと疑っています。
VIDEOコネクタの近くの470Mのコンデンサ(Cの何番か忘れてしまいました)の
+の端子をテスターで見ているのですが、起動直後には+12vでているのに
FDをアクセスさせると+4vまで落ち込みます。(電源が不安定)
これは多分、電源の安定化回路がやられているからだ、と考えているのですが
コンデンサが容量抜けを起こしただけでこんなにもなるのかなぁと思っております。
#ということで、コンデンサの交換作業はまだ完了していません。
C25〜C28を交換すると改善するかもしれないなとは思っております。
なにせ、電源のアナログ回路の核はあのHYBRID ICにありそうだからです。
また、Portableに使われているトランジスタについて観察してみると
小さ目のパワートランジスタ(実際にはFET[Field Effect Transister]です)の役割が
見えてきました。
Qの番号で挙げると、Q2、Q4、Q5、Q10、Q11、Q13、Q21のFETのことを言っています。
私の扱っているボードだと、これらのFETの型番は「IRFR I?R9020(?はダイオードのマーク)」
の表記になっているいるのですが、みなさんのボードではどのような表記になっていますでしょうか?
これらのFETについてWEBで調べてみたのですが、ずばりのデータシートはWEBで公表されていませんでした。
また、このFETの正確な型番についてなのですが、どうもIRFR9020ではないかと思っております。
I?R9020の記述は製造ロット番号の様に見えるのですが、そうだとすると型番が判明しないことになります。
ということで今の所このFETは「IRFR9020」と同定しております。(暫定的です)
実際に「IRFR9020」というFETも存在していて、同じ形状をしているようですので。
で、このFET、機能は「Surface Mount MOSFET」ということが判明しまして、
どうやら電子スイッチの役割をさせているようです。
つまり、このFETは省電力時に各デバイスへの電源の入断を担っているのだろうということです。
テスターで信号を追いかけた結果ではないのですが、ぱっと見で想像すると...
Q2:シリアルポートドライバーへの電源(26LS32、26LS30への電源供給)
Q4:外部VIDEO OUT端子への電源
Q5:Sound Driver(二つ)への電源
Q10:Portable PDSコネクタへの電源(何番ピンへ供給しているかは未調査)
Q11:不明(省電力時に電源が切れるデバイスって他に何があるでしょう?)
Q13:Portable PDSコネクタへの電源(何番ピンへ供給しているかは未調査)
Q21:内蔵SCSIドライブへの電源(たぶん、HDDのスピンドルモータ用の+12vの電源)
という設計になっているのではないかと思います。
細かくはテスターで電圧を測り、導通を確認することで決定的に判明させるつもりでいます。
そうそう、これらIRFで始まるFETのオリジナルソースのメーカーは「International Rectifier」
という会社であることがわかりました。
WEBのページを見に行くと、ダイオードの記号がロゴに付いていてるのがわかります。
ここのサーチで「IRFR9020」、「IRF9Z30」などで検索すると、確かにこのメーカーが作っているFETだと確認できます。
参考ページにリンクを張っておきます。
ということで、第1報 終わり。
第2報では、Q1、Q14、Q15、Q16、Q20について語ろうと思います。
→ International Rectifier
jun-atmark(ロジックボードのアナログ解析:第2報) さんからのコメント
( Date: 1999年 8月 15日 日曜日 1:13:37)
さて、ポータブルのロジックのアナログ解析、第2報です。
先の第1報の通り、Q2、Q4、Q5、Q10、Q11、Q13、Q21は電源を生成するアナログ回路には
直接関係なさそうだ、ということがわかりました。
では、Q1、Q14、Q15、Q16、Q20についてはどうなんだ、ということになりますね。
まず、これらFETの素性を調べるために、型番を同定しなくてはなりません。
Q16とQ20はヒートシンクが付いていて、型番がよくみえないので基板から外してチェックしました。
すると、どうやらこれら5つのFETはどれも同じ物ようです。
具体例を挙げますと、私の扱っているロジックボードでは
Q1、Q14、Q15:IRF9Z30 I?R8938(?はダイオードのマーク)
Q16、Q20:IRF9Z30 I?R8943(?はダイオードのマーク)
となっております。
多分、これら5つのFETの型番は「IRF9Z30」で、I?R8938、I?R8943は製造ロット番号を
意味していると思います。
#1989年に生産された物。確かに時期的にはその辺りでしょうね。
これらFETの表記についてもみなさんの情報をお教えください。
I?R8938、I?R8943の部分がI?R8939とかI?R8940とかだったら、この部分の表記は
製造ロット番号とみなして間違いないだろうと思います。
で、このPower MOSFET「IRF9Z30」(9の次の文字は"Z"[ゼット]です、弐ではないのでお間違えなく)。
先のInternational Rectifierのwebで探してもデータシートは用意されていませんでした。
「IRFR9020」についてもそうなのですが、Statusが「Not Recommended」(おススメできましぇん)
なんて書かれています。
どーいうことなんだろう?と首をかしげたのですが、多分、廃品種となってしまったものだろうと
思います。(10年も前の製品ですしね。ICの世界も世代交代はめまぐるしいのです。)
ということは新しい製品で代替品となるものが必ず存在するはずなのですが、そういった情報は
探し出せませんでした。
代替品に関しては追って調査してみようと思います。
(日本のメーカーで互換が取れるものを調べようと思っています。)
#実は、「IRFR9020」「IRF9Z30」のどちらもUSの電子部品屋さんで扱っているようです。
#時々、「USED」なんて物もあったりしますが....
ということで、ポータブルの電源を司っているアナログ回路の、大電流を扱う部分の
素子はおぼろげながらに分かってきました。
電源回路において、アナログ的なコントロールの中枢はHYBRIDのICにある様ですが、
これもなんとか回路図を解析できるのではないかと思っています。
#HYBRID-ICの部品を外せば、何とか回路図が読み上げられそうです。
また、VR1と書かれているIC「LT1070CT」は「High Efficiency Switching Regulator」
というICで、要するにレギュレータ(電圧を一定に安定させる機能をもつ)です。
「VR」というのは「Valiable Register」ではなくて「Voltage Refference」のことなんでしょうね。
このレギュレータで何vの電圧を生成しているのかはまだ未調査なのですが、
ここで+5vか+12v、または-5、-12を生成しているのだろうと思います。
#負電源については、どの電圧が使われているのか未調査なため、適当に書いております。
もしかしたら、VR1周辺のコンデンサも交換してみると、Portableの調子が良くなるかもしれませんね。
このICのデータシートはWEBで入手できました。
ポータブルのロジックに使われているICでLTというロゴが入ったものがいくつかありますね。
このメーカーは「Linear Technology」というメーカーさんで、ここのICはPowerBook100やPowerBook150
PowerBook1xxシリーズのロジックにも使われております。
例によって、WEBへのリンクを張っておきます。
以上の2報の結果をまとめると
電源回路に関わる素子は、Q1、VR1周辺(ADBコネクタ周辺)、Q14,Q15,Q16,Q20からHYBRIDまでの周辺、
470MF(Micro Falad)の大きなコンデンサ。
ということになるかと思います。
#C22は内蔵SCSIへの電源の平滑(電気を貯める機能)を担っていると思われます。
実際の基板を見るまでは「ポータブルの電源回路もかなり複雑」と思っていたのですが
うまくいけばアナログ部分の回路図ぐらいなら実機から読み取れるかもしれません。
このモクロミがうまく行けば、電源部分の強化も夢ではありませんね。
#ということは、68030搭載の布石にもなるわけだ....あはは。
以上、かなりアバウトな解析結果でした。
次は質問です。
→ リニアテクノロジーのHP
jun-atmark さんからのコメント
( Date: 1999年 8月 15日 日曜日 1:40:36)
さて、こんどは質問です。
先に書いた様に、丸裸のままPortableに通電しているのですが、
バッテリーから続いているコネクタを繋がないで動作させようとすると
起動音が延々と鳴り続けて、起動しようとしません。
これまた電源の問題なのだろうと思ってはいるのですが、みなさんの
ポータブルではどうでしょうか?
具体的には、鉛蓄電池と006P(9vのリチャージャブル電池)を外した状態で
電源アダプタを繋げただけで起動できますでしょうか?
#私の扱っているポータブル固有の問題かな?
あと、LCDのパネルの型番を調査しようと思っているのですが、このパネル
ASSYの分解をされたかたはいらっしゃるでしょうか?
#これまた、ツメが硬くて簡単には分解できない様子です。しかし、無理は禁物。
以上、質問でした。
#今日はこれで打ち止め。
まりも(長文失礼!) さんからのコメント
( Date: 1999年 8月 15日 日曜日 12:53:11)
junさん,解析結果の御報告,有り難う御座います.
(いやあ,凄いっす!)
> まりもさん、ワクチンを作ってください!
私が作ったら意味無いでしょ?(自爆)
さて,
> 電源のアナログ回路の核はあのHYBRID ICにありそうだからです。
私もきっとそうだと思います.
> Qの番号で挙げると、Q2、Q4、Q5、Q10、Q11、Q13、Q21のFETのことを言って
> います。私の扱っているボードだと、これらのFETの型番は「IRFR I?R9020
> (?はダイオードのマーク)」の表記になっているいるのですが、みなさんの
> ボードではどのような表記になっていますでしょうか?
私の手元のボードでは,この7つのトランジスタはいずれも,
「IRFR 9020 9 F」
となっています.
> 実際に「IRFR9020」というFETも存在していて、同じ形状をしているようです
> ので。
という事は,やはりIRFR9020である可能性大ですね.
> Q1、Q14、Q15:IRF9Z30 I?R8938(?はダイオードのマーク)
> Q16、Q20:IRF9Z30 I?R8943(?はダイオードのマーク)
> となっております。
> 多分、これら5つのFETの型番は「IRF9Z30」で、I?R8938、I?R8943は製造ロ
> ット番号を意味していると思います。
私のものでは,
Q1,Q14:「IRF9Z30 I?R8931 6J 9Z」(?はダイオードのマーク)
Q15:「IRF9Z30 I?R8930 6K 1A」(?はダイオードのマーク)
(Q16,Q20は今ちょっと見えません.(^^;)
でした.
> VR1と書かれているIC「LT1070CT」
これは,「LT1070CKV」でした.
> 電源回路において、アナログ的なコントロールの中枢はHYBRIDのICにある様
> ですが、これもなんとか回路図を解析できるのではないかと思っています。
素子数が比較的少ないので解析可能かもですね.(^^)
> バッテリーから続いているコネクタを繋がないで動作させようとすると
> 起動音が延々と鳴り続けて、起動しようとしません。
> これまた電源の問題なのだろうと思ってはいるのですが、みなさんの
> ポータブルではどうでしょうか?
うんともすんともいわないか,液晶がわけわからん模様を表示してそのままの
いずれかでした.(起動音は鳴りませんでした.)
> 具体的には、鉛蓄電池と006P(9vのリチャージャブル電池)を外した状態で
> 電源アダプタを繋げただけで起動できますでしょうか?
基本的には,バッテリーから来ている4ピンのアダプターがロジックに差し込
まれていないと起動不可能なようです.
> このパネルASSYの分解をされたかたはいらっしゃるでしょうか?
私も爪が固いので諦めました.(^^;
*本当は「液晶分解方法」もHPに掲載したいんですけどね…
家にあるPortableのうち一台はアナログ回路の不調(+5Vが極めて不安定,半日
ほど連続してAC接続又はバッテリー搭載していると,バッテリーがフル充電に
もかかわらず,又,ACが繋がっているにもかかわらずバッテリーレベルが落ち
始め(しかもバッテリーを搭載していなくても),そして強制スリープに突入)
,もう一台は電源ONと同時にアルペジオ+Sad Macです(こちらはアナログ系に
全く問題無し.RAM系異常?).
前者のアナログ不調と思われる症状はいくつか報告を戴いていますし,後者の
異常は先日の中学校での撮影会の時の藤井さんのPortableの一台と全く同じで
した(エラーコードは読みませんでしたが,鳴り響いたアルペジオが私のと同
じ(c-mollの主和音に続いてA-durの上行アルペジオ)でした.
これらのトラブルはPortableによくおこるものなのかも知れませんね.
ちなみに私は,前者のアナログ不調のPortableをなおすために基板上のコンデ
ンサーを全て交換しましたが駄目,一度Q1が異常発熱していた事があったので
これそのものかその周囲の異常を疑いました.更にこいつのHybridのパターン
が何カ所か焦げているので,これの異常も疑い,RAM異常?のPortableのHybrid
を剥がしてこのアナログ不調Portableに移植しようとしましたが,半田剥がし
が思うように進まず,諦めてしまいました… (^^;;;;
TS(レギュレーター情報&半田はがし術) さんからのコメント
( Date: 1999年 8月 15日 日曜日 19:11:42)
ラグナ出血熱ですか?Tak.さんはクロックアップ症候群を「廃人」(Hi人?)道だと自称して
おりましたが。
動作が正常な機械を分解するようになったら、Hi人の仲間入りでしょうか。
>多分、これら5つのFETの型番は「IRF9Z30」で、I?R8938、I?R8943は製造ロット番号を
>意味していると思います。
>#1989年に生産された物。確かに時期的にはその辺りでしょうね。
>これらFETの表記についてもみなさんの情報をお教えください。
私のPortableのショートで壊れたものでは、「IRF9Z30, I?R8929」でした。
IRFR9020は、「IRFR9020 9 E」と表記されていました。
「IRFR9020」「IRF9Z30」ともに、PowerBook145Bマザーボードにも搭載されていました。
>このレギュレータで何vの電圧を生成しているのかはまだ未調査なのですが、
>ここで+5vか+12v、または-5、-12を生成しているのだろうと思います。
LT1070については、電源回路設計ソフト(PC用)がWeb上で配布されています。
それによると、直流+5-7V入力。直流+12Vに変換するスイッチングレギュレーターです。
電子部品ハンドブックの電源用ICにスペックが載っています。
もともとはTexas Instruments社が開発し、後にLinear社が製造するようになったようです。
最大出力は5Aもあり、この大出力ゆえ、代替品の電子ショップでの購入が困難です。
もっとも、ヒートシンクなしで実装されていますし、実際には1Aも流れてないのではないかと
思われます。LC475の電源ユニットでも、+12Vは0.75Aしか用意されていません。
>具体的には、鉛蓄電池と006P(9vのリチャージャブル電池)を外した状態で
>電源アダプタを繋げただけで起動できますでしょうか?
内蔵ドライブ類からの起動は不可能です。
ドライブのモーター始動時に、電源電圧が降下して勝手にリセットしてしまいます。
ドライブ類を全て外せば、「?」FDマークまでは出ます。
>半田剥がしが思うように進まず,諦めてしまいました… (^^;;;;
呼び水ならぬ、呼び半田を習得すると、面白いように半田が外せます。
あらかじめ盛ってある半田に、さらに半田を盛り上げた後で、
半田吸い取り線を当てると、追加した半田を介して半田全体に熱が回り、
半田の蒸発する煙とともに、基盤のパターンだけを残して半田が吸い上げられます。
特に、Portableのような10年前の半田となると、表面は酸化されていますので、
半田こてを押し当てても熱が伝わらず、半田を剥がせません。
この方法を知らないと、加熱しつつ部品を引っ張るといった無茶をすることになり、
基盤のパターンを剥がすことになります。
jun-atmark(多謝! 調査報告) さんからのコメント
( Date: 1999年 8月 16日 月曜日 0:05:50)
こんばんわ。
まりもさん、TSさん、FETの型番の調査とバッテリーコネクタの件のテストを
報告頂きましてありがとうございました!
各Q(FET)の型番について:
まりもさん >この7つのトランジスタはいずれも,「IRFR 9020 9 F」
まりもさん >Q1,Q14:「IRF9Z30 I?R8931 6J 9Z」(?はダイオードのマーク)
まりもさん >Q15:「IRF9Z30 I?R8930 6K 1A」(?はダイオードのマーク)
TSさん >私のPortableのショートで壊れたものでは、「IRF9Z30, I?R8929」でした。
TSさん >IRFR9020は、「IRFR9020 9 E」と表記されていました。
皆さんの情報を付き合わせた結果、私が予想した型番で間違いなさそうですね。
ということで
「Q2、Q4、Q5、Q10、Q11、Q13、Q21」のMOSFETの型番は「IRFR9020」
「Q1、Q14、Q15、Q16、Q2」のMOSFETの型番は「IRF9Z30」
であると断定してよいだろうと思います。
後は何とかこのFETのデータシートを入手することを試みて見ます。
#多分、紙媒体でしか入手できないのではないかと思っております。
特にIRF9Z30については電源回路の要を担っていることでしょうから、
その周辺回路を追って回路構成を知ることにより、国内(といっても電気街)で
入手が容易な代替品となりうるFETを見つけ出せることとなるでしょう。
TSさん >PowerBook145Bマザーボードにも搭載されていました。
集積度がまだ低かった頃のPowerBookには多用されていたのかもしれませんね。>IRのFET
PB100では「2SJxxx」という型番だったような気がします。(JIS規格ですね)
しかし、名前も聞いたようなことがないような海外の半導体メーカー
(特にアナログ部分の素子が多い気がします)の素子を調べるのは結構大変です。
#ただ単に「井の中の蛙」状態、なのかもしれないけど...
でも、ある程度の時間をかけて調べれば何とかヒントぐらいは見つけられるのは
Internetというツールのおかげですね。(なんて便利なんだぁ!)
十数年前では、個人でデータシートを入手することは大変な労力と時間を費やしたものです。
#遠い目....
VR1のレギュレータについて:
まりもさん >これは,「LT1070CKV」でした.
TSさん >直流+12Vに変換するスイッチングレギュレーターです。
TSさん >もともとはTexas Instruments社が開発し、後にLinear社が製造する...
VR1は「LT1070」ですね。サフィックスのような「CT」や「CKV」についてはあまり
こだわらなくてもよさそうです。マイナーバージョンみたいなものですね。
その点の違いについてはデータシートに記載されていると思います。
#印刷したのですが、今、手元になくて....
しかし、「LT1070」のオリジナルソースがTIだとは知りませんでした。
そういうことは、普通、データシートに書いてあってもよさそうなものなのにね。
それと、TSさんが書かれている通り、Portableでもこの「LT1070」は
+12Vを生成していることが判明しました。
恐らく、ロジックや外部インターフェースへ供給される+12Vはこの石が全て賄って
いるものと思われます。
後程まとめて報告するつもりですが、内部SCSI-HDDへ供給される+12Vも
この石から電子スイッチ(Q21)を経由して供給していることが判明しました。
バッテリーから来るコネクタについて:
まりもさん >うんともすんともいわないか,液晶がわけわからん模様を表示してそのまま...
まりもさん >基本的には,バッテリーから来ている4ピンのアダプターがロジックに差し込
まりもさん >まれていないと起動不可能なようです.
TSさん >ドライブのモーター始動時に、電源電圧が降下して勝手にリセットしてしまいます。
TSさん >ドライブ類を全て外せば、「?」FDマークまでは出ます。
やはり、コネクタを繋いでいないと起動できない様ですね。
まりもさんが指摘されている様に、回路的に繋がっていないとうまく動作しないような
設計になっているのかもしれません。
これが原因かな?と思う構造は、GNDがコネクタの2つのピンに分配されている点ですね。
ロジック側のコネクタのGNDにアサインされているピン間をショートさせると動くのかな?
とふと思ったのですが、まだ試していません。
それと、何らかの起電力をロジック外部から与えてやらないと起動できない点も興味深いです。
果たして、この現象は設計意図に組み込まれていたことなのか、それとも電源が弱っているからなのか?
やはり、集中して電源部分の回路解析を敢行せねばなりませんかね。
デソルダリング技術について:
まりもさん >半田剥がしが思うように進まず,諦めてしまいました…
TSさん >呼び水ならぬ、呼び半田を習得すると、面白いように半田が外せます。
TSさん >特に、Portableのような10年前の半田となると、表面は酸化されていますので
TSさんの書かれているとおり、デソルダリングする時は半田の粘性を低くすることによって
かなり作業性がよくなりますね。半田付け専門用語では「ヌレ」と称するようです。
実際には半田に含まれている「ヤニ」を送り込んでやることによって、粘性が下がるようです。
同時に、気を付けたい点は「熱」ですね。
TSさんも触れられていますが、除去したい半田に十分な熱を与えてやらないと
粘性のバラツキがあってうまく半田が吸い取れません。
予備の無い素子に対して十分すぎる程の熱を加えることはとても怖いことなのですが、
GNDや電源(+5、+12)などに繋がっている端子は熱容量が大きい
(太いパターンに繋がっている足は、パターンが太い分だけ放熱しやすい状態なのです)
ことから、十分過ぎる程に熱しないときれいに半田が溶けてくれない状態が起こります。
でも、パターンを剥がすことは絶対に避けねばなりません。
これは、本当に職人の技術ですね。
私はデソルダーガンという部品外し様の工具を使っているので、半田吸い取り線での
デソルダリング技術はかなり錆付いています。
デソルダーガンというのは半田こてに電動の吸引ポンプがついているやつで
これを使うようになってからは、かなり作業が楽になりました。
#でも結構な値段するんですよ、この工具。> 学生の身
TSさん >動作が正常な機械を分解するようになったら、Hi人の仲間入りでしょうか
うーん、私は電気製品を買った際にはよほど分解できないもの以外は
ばらしてしまいますね(^^;;
でも、Hiではないなぁ。
じゃ、私は弄人(Low人)?
次回、アナログ解析:第1報 の追加報告をしてみようと思います。
jun-atmark(「アナログ解析:第1報」の追加報告) さんからのコメント
( Date: 1999年 8月 16日 月曜日 1:31:51)
さてさて、かなり冗長的な書き込みが続いております。m(_^_)m
かなり読みにくくて、随分とお目汚しなことと察しているのですが
もう少し書かせてください(爆)
先の書き込みで触れたように、アナログ解析:第1報で報告した
「Q2、Q4、Q5、Q10、Q11、Q13、Q21」のMOSFET(IRFR9020)の機能について
テスターで信号を追った結果が出ましたのでお知らせします。
Q2:26LS32の16pin,26LS30の20pinへ+5v供給の入断制御を行う
(シリアルポートドライバーへの電源の制御)
Q4:VIDEOコネクタ(J8)の3pin,8pinへ+5v供給の入断制御を行う
(外部VIDEO出力端子への電源の制御)
Q5:SND LEFT,SND RIGHTの各7pin,8pinへ+12v供給の入断制御を行う(L6を経由)
(Sony Sound Driverへの電源の制御)
Q10:PDS(J12)のRow Aの25pin(+5/3.7v)へ+5v(+3.7vは未確認)供給の電圧制御を行う
(PDSに配置されているコントロールド電源[コントロールしている主体は不明])
Q11:PDS(J12)のRow Bの9pin(+5/0v)へ+5v供給の入断制御を行う(L8を経由)
(PDSに配置されている、パワーマネージャによってコントロールされる電源)
Q13:DISK1(J14),DISK2(J15)の各11pin(L9を経由)、FLOPPY DISK(J7)の6pin(L3を経由)
へ+5v供給の入断制御を行う(内蔵、外付けFDDへの電源の制御)
Q21:SCSI(J18)の25pin,26pin,31pin,32pinへ+12v供給の入断制御を行う
(内蔵SCSIドライブで使用する+12v[全部]の制御)
という結果になりました。
まだまだ見落としている信号もあるかもしれませんが、上記の接続に関しては
テスターで導通を確認したので間違いはないと思います。
で、先の
jun@> Q11:不明(省電力時に電源が切れるデバイスって他に何があるでしょう?)
jun@> Q13:Portable PDSコネクタへの電源(何番ピンへ供給しているかは未調査)
Q11,Q13については間違っていたので、訂正させてください。
先の第1報を書きこんだ後で、モデムのスロットにもコントロールされる電源があるだろう
と思っていたのですが、無かったですね。
もしかしたら、見落としているかもしれません。
#PB100だと、モデムの電源もコントロールされてたような気がします。
Q5とQ21へ供給されている+12vは先の書き込みにあるように、「LT1070」で生成された
+12vが来ています。VR1の近くのダイオード(D1だったかな?)の出力(向かって右側)
をテスターで測ると、+12vに近い電圧が観測できることと思います。
こことQ5とQ21のソース(文字の書いてある面に向かって右下の足)に導通があることが
確認できました。
#ちなみに、IRFR9020の出力(ドレイン)は半田面積の大きい部分です。
#ゲート(コントロール信号の入力端子)は文字の書いてある面に向かって左下の足です。
あとは、「Q2、Q4、Q5、Q10、Q11、Q13、Q21」のそれぞれがどこから制御信号を
貰っているかがわかると、コントロールされる電源のシーケンスがわかって
楽しいかもしれません。
#でも、これらのFETには前段としてちっこいチップトランジスタが接続されている
#様子なので、信号を追うのは結構大変かもしれません。
以上、電子スイッチとして使用されている「Q2、Q4、Q5、Q10、Q11、Q13、Q21」
の機能についての報告でした。
ふぅ、私の病状は早くも膠着状態に入ったかもしれません。
(つまり、もうネタ切れ)