◆RAM 1MB onlyでPortableを使う!◆



やっと手に入れたPortable.
しかし無情かな,RAMスロットにはカードはささっていなく,僅か1MBのオンボードRAMしか使えないとします.
ハードディスクは最悪何とかデスクトップ用やPowerBook用のドライブを内蔵出来ても,RAMばかりは自作する事は叶わない. かと言ってこのまま「飾り」にしておくのは勿体ない,何とか実用にしたい.
さて,それではこのPortableをどうやって使って行きましょう?

(1) 英語しか使わない場合

この場合,話は非常に簡単です.
迷わずSystem 6.0.8をインストールしましょう.
PortableはSystem 6.0.4以降で動作しますが,System 6の中ではこの6.0.8が最も安定しています.(System 6.0.8はAppleアップルジャパンのFTPサイト(よくURLが変更になります(^^;;)から無料でダウンロード出来ます.)
System 7.0以降は残念ながらRAMが2MB以上要求されますので,インストール出来ません.
あとは英語用テキストエディタ(個人的にはBBEdit lite 3.0がお勧め)を入れれば,もう立派な英文ワープロになります.
加えて,System 6+テキストエディタなら2HDフロッピーディスク1枚に納まるので,ハードディスク無しでも使用可能です.
ただし,ここで注意しないといけないのは,System 6の入ったフロッピーディスクをOS 8.0以降のMacintoshで読み込むと,フロッピー内のシステムが書き直され使えなくなります.これを回避するにはフロッピーディスクを「書き込み禁止」にするか,OS 7.6以前のMacintoshで読み込んで下さい.

(2) 日本語を使いたい場合

結論から言えばRAMが1MBでも日本語システムの構築は十分可能です.
まず,漢字Talk 6.0.7をインストールします.
当然ですが,漢字Talk 7.1やSystem 7.0+GomTalkはインストール出来ません.
この状態で,システム付属のFEPである2.1変換を用いて,TeachTextYooEditに日本語入力→保存可能です.
勿論,2.1変換は非常に頭が悪いです.
「System 6を使う!−2.1変換編−」の項も参照して下さい.)
他のFEPは使えるでしょうか?

そこで,MacVJE 2.5で検証してみました.(MacVJEのγ以降やATOKは漢字Talk 6では使用出来ません.)
まず,MacVJE 2.5をインストールして,再起動します.
すると,メモリ不足でロード出来ない丸漢フォントが生じます.
システムフォルダを開いて丸漢を大阪12L1と12L2だけにして,2.1変換も外すと今度は問題なく起動出来ました.
ところが,今度は日本語入力が出来なくなります.
もう一度2.1変換をインストール→起動すると,これでようやくTeachText+VJEで日本語入力可能となりました.ただし,YooEdit 1.63はメモリ不足で使用不可でした.
次に,テキストエディタとして,VJEに付属しているMacTextを使ってみます.
これだとインライン入力でさくさくと使う事が出来ました.

結論として,僅か1MBのRAMでも,

・漢字Talk 6.0.7+2.1変換+TeachTextやYooEdit
・漢字Talk 6.0.7+MacVJE 2.5+MacText
 (2.1変換は残しておき,丸漢フォントは大阪12L1と12L2だけにする)

等により最低限の日本語環境が得られる事が分かりました.
この事を踏まえると,RAMが2MBあればもう何でも出来るという気分になれます.(笑)

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