STATAのススメ
2008.10.6
去る9月20日から22日の間、学内でSTATA(バージョン10)の講習会がありましたので、出席してみました。とにかく、Rなどに比べてコマンド文が平易で、条件はカンマで区切って後ろに繋げていくようになっており、()(括弧)など余計な入力が極力廃されております。そういう訳なので、画面上段にはツールバーがあり、そこからコマンドを選択することもできるようなのですが、慣れればコマンドウィンドウへの直接タイプインを薦めます。難を挙げれば、まだ日本語版(日本語用ランゲージパック?)が出ていないのと、データのテーブルを開いてみるのに、一々ボタンを押さないと見れないところです。データの状態をみるのにタブとかで、高速に切り替えができると、かなり便利なのではないかと思います。このようにかなり使いやすく、また値段もお手頃だと思います。聞くところによりますとSAS,S-Plus,SPSSと並んでFDA承認統計パッケージの一角を占めているとのこと、今後も目が離せない存在になりそうです。
以下 統計解析のSTATA文例(2009.1.5加筆):
ヒストグラムを描く
histogram 変数, オプション
散布図を描く
scatter 変数1 変数2
棒グラフを描く
graph bar 変数, オプション
折線グラフを描く
twoway (line 変数, オプション)
データの要約(カテゴリカルデータの場合)
tabulate 変数
データの要約(ニューメリカルデータの場合)
summarize 変数
t検定
ttest 変数1==変数2, unpair
ttest 変数名,by(group)
ウィルコクスン順位和検定
ranksum 変数名,by(group)
paired t検定
ttest 変数1==変数2
ウィルコクスン符号付順位和検定
signrank 変数1==変数2
カイ二乗検定
tabulate 変数1 変数2,chi2
フィッシャー直接確率統計法
tabulate 変数1 変数2,exact
マクネマー検定
mcc 変数1 変数2
一元配置のANOVA
oneway 変数 group
クラスカル・ウォリスの検定
kwallis 変数,by (group)
相関係数
correlate 変数1 変数2
単回帰分析
regress 目的変数 説明変数
重回帰分析
regress 目的変数 説明変数1 説明変数2 説明変数3 …
ロジスティック回帰(単回帰)
logistic 目的変数 説明変数
ロジスティック回帰(重回帰)
logistic 目的変数 説明変数1 説明変数2 説明変数3 …