日本動物心理学会 第76回大会
教育講演
初心者のための英語口頭発表

日時:

2016年11月24日(木) 18:30~20:30

場所:

学術交流会館(2F講堂)

企画主旨:

動物心理学会では,第74回大会より英語による研究発表を始めました。しかし大学院生の中には英語発表どころか学会発表も初めてという会員も多く,口頭発表が必須となっている奨励賞発表数が減少したり,質疑応答がうまくいかなかったりと問題点も明らかになってきました。そこで初心者向けの英語発表勉強会を開いたらどうかと考え,教育講演という形で開催することに致しました。海外の学会で英語発表をしてみたいと考えている皆さん,ぜひこの教育講演に参加してヒントをつかんで下さい。

司会 和田博美 (北海道大学大学院文学研究科)

講演1「英語が本当に苦手な人(初級者)のためのプレゼンテーション準備術」

講演者プロフィール:

氏名
瀧本彩加
現職
北海道大学大学院文学研究科行動システム科学講座・准教授
学位
文学博士
最終学歴
京都大学大学院文学研究科修了

瀧本彩加

発表要旨:

英語が苦手な人ほど英語の単語・言い回しを勉強し,発音やスピーキング・リスニングの練習をすべきである。そして,英語でのプレゼンテーションの練習をひたすらすべきである。そのようなことは誰もがよくわかっている。しかし,苦手なものほど何から手をつけてよいかわからず,意欲的に取り組もうとは思えないのが人の常ではないだろうか。本講演では,英語が苦手な講演者自身の経験・教訓を交えながら,英語が苦手な人ができるだけ失敗せずに英語でのプレゼンテーション(特に口頭発表)を乗り切るために最初にすべきこと・心構え・準備術について具体的にお話する。そうして,英語への苦手意識を和らげ,苦手な英語の勉強・練習に前向きに取り組もうと思えるきっかけを提供できればと考えている。

講演2「より良い英語プレゼンテーションを目指すために」

講演者プロフィール:

氏名
渡辺安里依
現職
千葉大学文学部認知情報科学講座・助教
学位
PhD in Psychology
最終学歴
University of Cambridge

渡辺安里依

発表要旨:

ネイティブスピーカーによる英語プレゼンテーションを聞いて「うまい」と感じた経験がある人はその要因を考えてみてほしい。もちろん,完璧な英語の発音や高度な文法もある程度貢献しているかも知れないが,鍵となっているのはスピーカーとリスナー間の総合的なコミュニケーションであろう。本講演は,英語での基礎的なプレゼンテーションをマスターした人を対象に,次のレベルに進むためのヒントやテクニックを紹介する。スキルアップのためには実際にたくさんの発表を聞くというのが一番ではあるが,さまざまな国籍や背景の学生・研究者の発表を聞いてきた講演者自身の経験を参考に,上達へのショートカットを見つけてもらえれば幸いである。

講演3「学会で質問しよう」

講演者プロフィール:

氏名
友永雅己
現職
京都大学霊長類研究所 認知科学研究部門
思考言語分野・教授
学位
博士(理学)
最終学歴
大阪大学大学院人間科学研究科 単位修得退学

友永雅己

発表要旨:

学会やシンポジウムでの質疑応答にはいくつかの側面がある。つまり(1)発表の中で,聞き逃した,あるいは詳細に述べられなかった情報の確認,そして(2)発表を聞いた上での自分の意見の表明である。自分の意見を表明するうえで,(1)を活用するという手もある。私もよく使う手だが,その前振りが長くなると,質問の意図が発表者だけでなく他の聴衆にも伝わらなくなる。逆に,質問だけだとこれもまた聴衆は置き去りにされかねない。いかにして質問をコンパクトにまとめつつ質問の意図を知らしめるか,が質問者には問われるのだ。さらに,年を経るにつれ,(3)発表者をencourageする,という役割も自覚しつつ,質問しなくてはいけなくなってくる。質問したポイントこそが発表者の内容の「キモ」であることを聴衆に(あるいは発表者自身に)伝えるという問いかけだ。そういう質疑ができる人間に私はなりたい。

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