第43・44回 糖尿病看護ケア研究会 ニューズレター

6月18日(土)に第43回(午前)・第44回(午後)糖尿病看護ケア研究会を開催しました。

第43回テーマ:最新知識と看護の真摯さ
6月18日(土)に今年度初となる糖尿病看護ケア研究会が開催されました。第43回は70名の方にご参加いただきました。
最初に、石川県立中央病院 医師 浅野昭道先生より「糖尿病薬物療法最前線」についてご講演いただきました。初期治療の重要性、HbA1cの基準、HbA1c以外の指標の見方などを根拠とともにお話いただきました。参加者の方から「浅野先生の講演会はわかりやすく楽しいです。勉強になります。年1回は聞きたい」との声が聞かれました。
次に、能登総合病院 看護師 坂本早苗さんに「真摯さとは何か~臨床倫理を考える~」と題してご講演いただきました。倫理的感受性を育むための坂本さんご自身の取り組みを交えてお話いただきました。参加者の方から「坂本さんのような人のもとで働きたい」との声もきかれ、リーダーとしての真摯さを発揮されている坂本さんの姿に感銘を受けているようでした。


第44回テーマ:療養指導におけるアセスメント力の獲得

 小松市民病院 看護師 山際麻子さんに低血糖、高血糖を繰り返す高齢者糖尿病患者さんの事例を提供していただきました。60名の参加者の方が6グループに分かれディスカッションを行い、各グループで発表をしました。ディスカッション、発表を苦手とする方も多い中、始めてみると緊張が徐々にほぐれ活発な意見交換がなされました。
 最後に稲垣先生より事例をどのようにアセスメントしたかをお話いただき、看護師のアセスメントによってケアが決まるということを改めて実感する機会となりました。先生がお話される中で、参加者の方々のハッとした瞬間があり、自分のアセスメントの癖に気づいた機会となった方もおいでたようでした。そして、参加者の方から「患者さんの全体像をみて、患者さんや家族の思いを推測することが大切だと改めて気づいた」「稲垣先生の講演はいつもわかりやすく、そして目からうろこで我が身を振り返って反省することばかりだが、いつも新たな気づきに出会えてうれしい」「患者の目線に立つことの大切さを再確認することができた」との声が聞かれました。