博士前期課程では、研究テーマの絞り込み方、研究手法の決め方、分析の視点における研究の基礎を的確かつ丁寧に教えていただくことができました。そして博士後期課程では、自身の掲げた研究テーマにおける、より焦点を当てた部分への研究を行うことができ、自身の行ってきた研究の着眼すべき点への焦点の当て方、より複雑な視点での分析における難しさを学ぶことができました。稲垣研究室で学ぶことができたからこそ、看護の視点でデータを読み取ることがどの様なことなのかを深く学ぶことができたと思っています。稲垣研究室で得たことを、今度は私が伝えていけるように精進していきたいと思っています。
稲垣研究室での2年間はわたしにとって、すごく成長できた貴重な経験でした。1年目の後半、研究に行き詰まり右往左往するしかなかったわたしを、先生方をはじめ、研究室の同志から傾聴、励ましをもらいなんとか立ち直ることができたのには、感謝の気持ちでいっぱいです。そこから修士論文を書き上げた時には自分の誇れる自信になりました。それはわたしの大のお気に入りの研究です。
大学院に入学してからは、研究テーマを絞りきれず苦しんだ時期や、研究方法が質的方法に決まり、調査を開始するも患者さんの語りから本質を見極め、まとめることができないと悩んだ時期もありました。
しかし、その都度先生方から一人ひとりに合わせた丁寧なご指導を頂き、また先生方の深い経験、患者や看護への熱い想いを拝聴し、改めて看護のもつ力を感じ、再度自分の研究に向き合う気持ちを持つことができました。また、院生の仲間からの厳しくも心強い励ましもあり、論文執筆、公開審査発表を乗り越えることができました。出来上がった論文を手に取ると、言葉では表せないような感動や達成感を抱くことができ、本当にこの2年間は私にとって有意義な時間であり貴重な経験であったと感じます。
稲垣研究室は先生方も院生も皆、優しくも厳しく研究に関してご助言下さる研究室です。その中で研究者としての基礎を深く学べたことを大変嬉しく思います。