51.【生活習慣病 ファジーな概念を明確にするためのアプローチ】 看護過程の展開と看護のポイント 介入困難な生活習慣病患者の看護
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健)
Source:臨床看護(0386-7722)28巻7号 Page1098-1100(2002.06)
論文種類:解説/特集
Abstract:看護師は,「介入困難」と感じる生活習慣病患者を,「自己主張が強くて指導に耳を貸そうとしない」「やる気がない」等の印象で特徴づけることが多い.本稿では,「印象は看護する側の中に作られるものである」という立場から,「介入困難」と感じたときの振り返り事項と看護のポイントについて,看護師の生活習慣病患者理解のための知識,態度・姿勢から概説した
52.2型糖尿病患者をもつ家族の食事療法における協力体制形成過程
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健), 早川千絵, 井村香積, 村元友紀, 滝内聡美, 平松知子, 村角直子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)25巻1号 Page75-82(2001.12)
論文種類:原著論文
Abstract:2型糖尿病患者の家族で食事療法の中心である15名を対象に,現在の協力体制と,協力体制の形成過程を調査分析した.その結果,家族の協力体制には,「直接的協力」と「間接的協力」があり,その内容は「推察」と「自己是認」により維持されていた.又,形成過程は,「協力者となるための取り組みを行う」段階,「慣れようとする取り組みを行う」段階,「体制の安定を図るために自己と周囲の評価・調整をする取り組みを行う」段階へと発展していた
53.糖尿病教育における患者-家族関係に対する看護師の認識の変化 患者-家族同席の家族面接2事例の分析
Author:多崎恵子(金沢大学 医学部 保健学科), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)26巻1号 Page103-106(2002.12)
論文種類:原著論文
Abstract:家族面接にて患者-家族関係に対する看護師(著者)の認識の変化により,教育の手ごたえが得られた2事例を分析し,看護師の認識がどのように変化したかを明らかにした.事例1(64歳男)では妻の夫に対する気づかいが表出されうまくいったが,事例2(50歳男)ではA看護師が片方の感情に巻き込まれうまくいかなかったことから,看護介入における中立性の重要性が明らかになった.又,指導的立場にあるB看護師の助言によるA看護師の気付きが,その認識に変化を促した2事例の面接前に患者の情報から看護師が認識した共通点は,家族から自分を切り離し一人で糖尿病を管理してきた患者像であった.このことは面接前から着眼してはいるが,糖尿病を抱え込み孤独に生活せざるを得ない患者の心のありさまを家族との関係の中で解釈するという看護師の認識の変化が起こったのは家族面接によってであった.このように看護師に患者家族関係に関する認識の変化をもたらし,患者教育の手ごたえを得られる点において家族面接は有効であるといえる
54.Diabetic Empowerment Scale日本語試作版の検討
Author:河村一海(金沢大学 医学部 保健学科), 稲垣美智子, 村角直子, 小泉順二, 野村英樹
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)26巻1号 Page115-118(2002.12)
論文種類:原著論文
Abstract:当院内分泌・代謝内科に教育入院中の糖尿病患者10名(平均59.5±15.4歳)を対象として,米国ミシガン大学糖尿病研究・トレーニングセンターで開発された「Diabetes Empowerment Scale」(糖尿病に対する姿勢に関する質問票)を本邦でも使用することが可能かどうかを,原作者の許可を得て翻訳した質問票(「Diabetes Empowerment Scale」日本語試作版;DES)を教育入院患者に使用し検討した.その結果,日本人糖尿病患者の自己管理に対する受容態度の評価を目的にDESを使用するにあたり,質問項目の「動機」「動機づける」という言葉がイメージされ難い,「満足」「自己援助」という概念が理解できないという結果となり,これらの言葉や概念の取り入れ方を検討していく必要があることが示唆された.又,質問項目で用いる表現は,加療期間に関係なく,どのような対象でも日常生活場面を思い起こすことができるような表現を検討していく必要があると思われた
55.【高齢者の肥満と糖尿病 Q.&A.】 家族へのアプローチ法は? 家族を含めたアプローチ法について教えてください
Author:八木邦公(金沢大学 大学院 内分泌代謝内科), 稲垣美智子, 早川千絵, 多崎恵子
Source:Q&Aでわかる肥満と糖尿病(1347-3891)2巻4号 Page122-123(2003.07)
論文種類:解説/特集
56.【目指せ!効果的な退院指導 コーディネートはナースの役割】 効果的な退院指導のポイント
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部 保健学科看護学 専攻)
Source:整形外科看護(1342-4718)8巻8号 Page694-698(2003.08)
論文種類:解説/特集
57.【臨床検査技師は何を期待されているか チーム医療に向けて】 看護師の立場より お互いの領域に関心をもち尊重しながら協働を
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部保健学科看護学)
Source:Medical Technology(0389-1887)32巻1号 Page22(2004.01)
論文種類:解説/特集
58.【てこずり糖尿病】 Question 家族の協力を得るには? 妻の糖尿病において,夫の協力を得るための上手な対処法がありましたら教えてください
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部保健学科看護学専攻)
Source:Q&Aでわかる肥満と糖尿病(1347-3891)3巻2号 Page295-297(2004.03)
論文種類:解説/特集
59.糖尿病教育スタイルの違いにみるアセスメント視点の傾向 2名の看護師のアセスメント視点の分析
Author:多崎恵子(金沢大学 医学部保健学科看護学専攻), 稲垣美智子, 早川千絵
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)27巻1号 Page151-154(2003.12)
論文種類:原著論文
Abstract:「生活心情を大切にする」教育スタイルをもつ看護師と「歩みだす勇気を見極め明るみに出す」教育スタイルをもつ看護師のアセスメント視点の特徴を分析した.「生活心情を大切にする」教育スタイルをもつ看護師のアセスメント視点は,患者の思いに添うことを大切にし,そのアセスメントの形態は,看護師が一般的に行っているものと同類と考えられた.しかし,問題点を見出す目的の域を出ていないと考えられた.「歩みだす勇気を見極め明るみに出す」教育スタイルをもつ看護師のアセスメント視点は,患者のもつ力を見出そうと意図し,それを引き出す態度を示していた.また,相手を動かすための積極的行為が含まれていたことからも,一般的なアセスメントの形態とは異なっていると考えられた
60.【糖尿病自己管理のアウトカム指標 ナショナルスタンダードに向けた日本での取り組み】 糖尿病教育アウトカム指標開発のプロセス
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部保健学科看護学専攻), 多崎恵子, 村角直子, 河村一海, 松井希代子, 早川千絵
Source:看護研究(0022-8370)37巻7号 Page581-590(2004.12) 論文種類:解説/特集