プログラム


学術集会の日程表はこちらをダウンロードしてください
日程表



特別講演

7月10日(金)  
演題:Periodontal Health is just as complicated as Disease

Abstract: Periodontal health, similar to periodontal disease is associated with an oral microbial community. Although there are strong associations between the microbial compositions of the oral microbial communities associated with either health or disease little is known concerning how the composition of these different microbial communities affects the periodontium. In this presentation I will present how we have identified Porphyromonas gingivalis as a “keystone” pathogen which orchestrates a dysbiotic oral community to induce inflammation and alveolar bone loss. Furthermore, I will describe how oral microbial communities associated with health contribute to healthy periodontal homeostasis. Specifically, I will describe lipopolysaccharide modifications which occur during co-culture of oral bacteria which influence TLR4 activation and how the periodontal host response in health is highly specific in both location and neutrophil chemokine expression.




Dr. Richard Peters Darveau
Professor of Periodontics and Microbiology, Chair of Periodontics, University of Washington Seattle, WA, USA

7月11日(土)
演題:Viable but non-culturable (VBNC) Vibrio cholerae

VBNC (viable but non-culturable) Vibrio choleraeとは、通常使用する培地では増殖しないけれども生きている状態のV. choleraeのことである。1982年にR.R. Colwellらが報告して以来、多くの研究者がその存在を追試確認し、さらには、V. choleraeだけでなく、他の多数の菌種にもVBNC状態が存在することが明らかになっている。 しかしながら、「培養できることが細菌が生きていることの証明である」という「細菌学のGolden Standard」に照らして、VBNC状態の存在を否定する研究者も少なくな・「。そのことを踏まえて、in vitroでVBNC状態にした細菌を培養できるようにすることを試みた研究報告が数多い。われわれも、in vitroで作製したVBNC V. cholerae を培養可能にする(以下、培養可能化)条件を研究した。 VBNC V. choleraeをHT-29などのヒト由来の培養細胞と共培養すると、普通寒天やTCBS寒天培地上でコロニーを形成するようになることを確認した。この現象は、細胞を培養した後に細胞を除去した培地だけでは起こらなかった。いっぽう、VBNC V. choleraeを培養した細胞を破砕して遠心分離した上清と一緒に培養すると、この現象が起こった。このことから、培養細胞中にVBNC V. cholraeを培養可能化する因子が含まれていると考え、この因子をFCVC(Factor to Convert VBNC to Culturable)と名付けた。 FCVCの性状を明らかにするために、HT-29細胞から抽出したFCVCを精製した。SDS-Polyacrylamide Gel Electrophoresisで単一バンドを示した精製FCVCを解析した結果、FCVCは human catalaseであることがわかった。 コレラの常時流行する地域、例えばインドのコルカタでは、流行の原因が河川やため池などを汚染しているコレラ菌によると考えられており、それを示唆する疫学的研究成果も報告されている。しかしながら、流行地の環境水からコレラ菌を分離培養することは必ずしも容易ではない。 われわれは、FCVCを添加したTCBS寒天培地を用い、コルカタのため池からVBNC V. choleraeを分離した。この成績は、VBNC V. choleraeがコレラ流行の原因である可能性を示唆していると考える。 (この研究は、岡山大学インド感染症研究センターにおいて、J-GRIDの研究費によって行った。)




竹田美文先生

(公財)野口英世記念会・副理事長
ヤクルト本社ヤクルト中央研究所・顧問
元 岡山大学インド感染症共同研究センター・センター長
元 国立感染症研究所・所長
元 国立国際医療センター・研究所長
元 京都大学医学部・教授
元 東京大学医科学研究所・教授