白血球調整法(Buffy Coat)(五十嵐敏雄)


第二生化マニュアル目次
【試薬】
 1. 再留水
 2. デキストラン T-500 (Pharmacia) 2% (W/V) in saline
3. Ficoll-Paque (Pharmacia)
4. PBS (phosphate-buffered saline)
5. 2×PBS
6. プラスチック遠心管、顕微鏡、血算盤

【操作】
1. ヘパリン採血 (10ml) し、等量の 2 を混和し、
室温で静置 20分間。
  Buffy coat と RBC の境界が鮮明に
  なったら Buffy coat を他の遠心管
に移し、1,200 rpm で 10分間
  遠心する。(4℃)

2. Ppt に 4 を加え、良く混和し、遠心
2回でデキストランを洗い流す。
(1,200 rpm, 10分間)
3. Ppt を約2ml の 4 に懸濁し、3
(4ml) を入れた遠心管に静かに
  重層する。これを、1,500 rpm
25分間 (22℃) 遠心する。

4. 最下層を 1ml の 4 に懸濁し、3ml
  の再留水を加え、室温で 30 秒
混和し、赤血球 (RBC) を溶血させ、さらに 3ml の 5 を加え、等張に戻す。
5. 1,200 rpm, 10分間の遠心 (室温) により、Ppt を得る。
6. Ppt を Tyrode または、Hanks 溶液 (20mM HEPES 緩衝液で pH を 7.4 に合わせる) に
  懸濁し、細胞数を数え、5×107 cells/ml とし、実験には 0.1ml (5×106 cells) を用いる。
7. 通常 10ml より、107 個の多核白血球 (好中球、好酸球) が得られる。
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